公益法人学22 学生サークルのNPO法人化の特性は?

学生サークルは、大学生では18歳以上、高校生では15歳以上が会員対象ですが、以前(公益法人学19)説明したように、NPO法人に該当する法律(特定非営利活動促進法)には年齢についての定めはありません。会員にも役員にも未成年者でもなることができます。

NPO法人は、10名以上の会員が成立条件となっています。一定の会員数がいるのは学生サークルの特徴で、入れ替わりがあっても10名以上の会員がいれば法人格を持って活動することできます。

会員の入れ替わりがあるということは、会員から選出される役員(理事、監事)も変更されるのが普通のことです。変更のたびに法務局の登記や報告に費用がかからないのは、資金が潤沢ではない学生サークルにはメリットとなります。

学生サークルは会員が入れ替わる特徴があり、2年か4年で入れ替わりが起こっても、学生サークルとして脈々と続けて、続けていくことができます。NPO法人は代表が交代しても活動内容が変わらなければ継続させていくことができます。

公益活動を次の世代に継続することも可能であり、地域社会とのつながりについて、授業の一環として学ぶ機会を設けることは、学生にとっても大学などにとっても、また地域にとっても結果として有効(ありがたい存在)となります。

NPO法人の場合は、卒業をして社会人となったOBとの連携も進めやすく、これは大学と地域の連携というテーマにも沿った活動といえます。

大学生のときから、社会参加の意識を高め、公益法人の設立や運営の知識を実践を通じて得ることは、本人の卒業後の活動にも役立つことです。そして、公益法人の知識と経験は、今後の超高齢社会や急速な少子化への対応を、身をもって学ぶ機会となると認識しています。
〔小林正人〕