銀行口座は、個人か法人でなければ開設できない時代になりましたが、ゆうちょ銀行には特別の制度が設けられています。それは法人格のない任意団体や人格なき社団の名義の口座の開設で、“みなし法人制度”とも呼ばれています。
みなし法人名義の口座を開設する場合には、団体規約や活動実績の資料など複数の書類の提出が必要となります。これはマネー・ロンダリングやテロ資金供与対策を重視した法律(犯罪による収益の防止に関する法律)への対応が一つで、口座開設の審査を求める団体のチェックが厳しくなっています。
口座開設のための要件として、以下のことがあげられています。
・団体としての組織を備えていること
・多数決の原則が行われていること
・構成員の変更にかかわらず団体そのものは存続していること
・代表選出の方法、総会の運営、財産の管理団体としての主要な点が確定していること
こういったことを証明するために、①団体の規約、②団体の活動実績がわかる資料、③団体の設立年月日が確認できる書類や名簿、④団体の総会議事録や収支報告書、⑤代表者の顔写真付き本人確認書類が必要です。
ゆうちょ銀行は全国規模で展開されていることから、審査は中央(貯金事務センター)で行われるために審査基準は厳しく、審査期間も1か月ほどかかります。
それよりも設立に手間はかかるもののNPO法人(特定非営利活動法人)や、設立費用はかかるものの設立までの期間が短い一般社団法人のほうが使い勝手がよいということがあります。
それもあって、みなし法人をNPO法人や一般社団法人に変更しようという動きもみられます。
〔小林正人〕






