公益法人学49 全国組織の公益法人のパターンは?

全国組織の団体は、組織を構成する個人や企業などの集まりの場合には公益社団法人として活動することが多くなっています。全国団体の傘下に都道府県単位の団体がある場合には、傘下の団体の法人形態には複数の形があります。

全国団体と都道府県団体がともに公益社団法人として活動している例として、よくあげられるのは公益社団法人日本栄養士会です。その傘下の47都道府県の栄養士会も公益社団法人として活動しています。

全国団体が公益社団法人で、その傘下の都道府県の団体が会員の立場で全国団体を支えている組織体制では、都道府県の団体が一般社団法人の場合と任意団体の場合があります。

どちらを選択するかは都道府県団体に任せるのではなく、公益社団法人の場合には、どちらかに統一されるのが一般的です。

これに対して、全国団体が一般社団法人の場合には、傘下の都道府県の団体に選択を任せている例が多く、一般社団法人、NPO法人、任意団体とバラバラという例もあります。

一般社団法人として活動している全国団体の中には、傘下の都道府県の団体を支部扱いの任意団体として、一般社団法人となることを禁じている団体もあります。

そのようなことをするのは、公益社団法人と一般社団法人の制度が始まる前から存在していた社団法人が一般社団法人となったことによって、支部が一般社団法人として独立して、本部の活動に大きな影響が出た例があるからです。

そのことが同じような形態で活動してきた一般社団法人に知られて、組織体制の見直しが行われた結果です。
〔小林正人〕