怖い話!? 2 閃輝暗点の症状の理解

「他の人には見えないものが見える」という閃輝暗点(せんきあんてん)は、どんな状態なのか、どんな不便さや困難さを感じているのかは、周囲には理解しにくいところがあります。

また、医師によって閃輝暗点と診断されても、それぞれ症状が違っているので、これを理解してもらおうとしても難しいところがあります。

閃輝暗点の症状は目が原因のように思われがちですが、目から入った情報を画像化する脳の後頭葉までは正常に神経情報が届いています。

後頭葉の働きが低下することによって起こっているため、右目を閉じても左目を閉じても、場合によっては両目を閉じても同じところに閃輝が起こります。

視界に輝きのようなチカチカが現れる症状が閃輝、視界の一部が暗く感じるようになる症状が暗点です。

私の場合は、閃輝の中でも特殊な状態で、視界がモザイク状になって、モザイクが出たときだけ、その部分を充分に見ることができなくなります。その範囲は、今では最大で視界の60%ほどにも拡がることもあります。

モザイク状になった部分は、光が拡散されて、色がついているものは広がって見えるために、眼を凝らしても何も見えないということも起こっています。

その症状も初期段階では1日に1〜2回、出ているのは3〜5分だったのですが、徐々に回数が増えて、時間も長くなり、そして今では書くこと(パソコンなどで打ち込むこと)を諦めなければならないほどの状態になることもあります。

音声文字変換ソフトを使っても、画面に表示された文字が正しく返還されているのか確認しにくくなることがあるので、状態が比較的よいときに打ち込んでいます(この文章作成も、その方法です)。

今回のお題は「閃輝暗点の症状の理解」としていますが、そもそも他人の見え方を理解することは本人以外には不可能なことなので、それを期待するのは無駄なことかもしれません。

特に困ってしまうのは、閃輝暗点が起こったことがある、現在も起こることがあるという人の反応で、自らの変化と大きく違わないと思って対応されることが多々あります。

閃輝暗点が起こると、周囲の状況を確認することができなくなるので、歩行者としては自動車が近づいてくるだけで身の危険を感じます。

それがハンドルを握る運転者の立場になると、自損事故ならまだしも、他人に最悪の被害を与えることになるだけに、60代半ばで運転免許の返納をしました。
〔小林正人〕