意味解明10 ずんぐりむっくり

「ずんぐりむっくり」という言葉は、あまりよい表現としては使われていません。

背が低くて太っている様子を表す言葉や、物が太くて短い様子を表す言葉として使われることが多いので、悪口のように感じることもあります。

「ずんぐり」は丸みをおびて太っている状態で、「むっくり」は肉が盛り上がっている状態を意味しています。

2つの言葉を組み合わせると単に太っている状態ではないことになりそうですが、「むっくり」は前の言葉の調子を強めて響きをよくする言葉としても使われます。

つまり、「ずんぐりむっくり」は、ずんぐりを強調していて、愛嬌があり、どっしり感のある状態で、上から下まで変わらないという意味が含まれています。

これは変化がないことを良い意味で捉えていて、上から下まで、過去から現在そして将来まで変わらない安定感、安心感の意味も持っています。

ずんは寸胴(ずんどう)を言い表していて、これは上から下まで太さが変わらないことを意味しています。ぐりは擬態語の語尾に使われるので、「ずんぐり」は組み合わせて使われるのが普通です。むっくりは、起き上がる様子を表しています。

「ずんぐりむっくり」は、丸みがあって、弾力性があり、活動的という意味合いがあって、心強い存在を言い表しているのです。
〔小林正人〕