「めちゃくちゃ」について前に紹介しましたが、漢字では滅茶苦茶と書かれます。
道理に合わない、順序が乱れている、程度が甚だしいことを表す口語表現です。どうにもならないほど壊れたり、混乱することを意味するためにも使われます。
その意味からすると「めちゃくちゃおいしい」と言った使い方は、相応しくないというか、間違った表現方法です。
“茶”は言葉の調子を合わせるために使われているだけで、飲むお茶とは無関係です。
同じく茶が使われている言葉としては「はちゃめちゃ」があり、漢字では破茶滅茶が使われます。
その意味は秩序がなく道理に合わない様子のことで、漢字の組み合わせには関係がなく、当て字と考えられています。ちなみに破茶は事態が破壊されること、滅茶は度を越していることと解釈されています。
「はちゃめちゃ」は、江戸時代後期から明治時代にかけて庶民の間で使われていた擬態語の「はちゃはちゃ」からきていると言われています。「はちゃはちゃ」は散らかっていること、収拾がつかないことを指していて、この時代は混乱して手の施しようがないことも多々あったことを考えると語源としては納得できるところです。
〔小林正人〕






