日々邁進130 糖尿病の要因の勘違い

糖尿病は患者が約1000万人、その予備群が約1000万人と、合計すると成人人口(約1億人)の20%にもなるだけに、国民病と呼ばれるのも当たり前という状況です。

その要因(原因)といえば、糖質の摂りすぎで、血糖値を上昇させるブドウ糖を減らせば糖尿病にならない、という間違った情報が広まっています。

糖尿病は遺伝的な因子(いわゆる体質)がある人が、糖質の摂りすぎなどで膵臓に負荷がかかりすぎることで、膵臓からインスリン(血糖値を降下させる唯一のホルモン)が分泌されにくくなって発症するということは、糖尿病を扱った書籍や雑誌、ネット情報でも説明されています。

糖尿病の体質がない人なら、食べすぎても糖尿病にならない、高血糖状態の予備群にもならないということですが、その体質が日本人は非常に多いのが第一の問題点です。

もう一つは、日本人は糖質だけで糖尿病になる人よりも脂質(脂肪)の摂取も大きく関係していることです。

血糖は血液中のブドウ糖を指していて、ブドウ糖は糖質に多く含まれているので、糖質を減らす、もしくは大幅にカットすれば血糖値の上昇は抑えられます。これは糖尿病になる前の段階には通じることではあっても、かなりの高血糖状態になってからは通じにくいことです。

その理由ですが、インスリンはブドウ糖だけでなく、脂肪の摂りすぎによっても膵臓から多く分泌されるようになることが大きく影響しています。インスリンには細胞にブドウ糖を取り込む作用のほかに、肝臓で中性脂肪を合成する作用と、脂肪細胞に中性脂肪を取り込む作用もあります。

だから、糖尿病の予防には糖質の制限だけでなくて、全体のエネルギー源の制限が必須とされているのに、糖質の制限だけで対応できると勘違いしている人(一般の方々だけでなくて医師も含めて)が多いのが実態なのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕