日々邁進:番外1 ゴーストライターの後始末 その1

「日々邁進」のタイトルで201回書き続けた連載コラムの番外編の1回目は、30年前に終わったことの後始末についての反省というか後悔というか、これまで書いてはこなかったことを書き記すことです。

私の仕事としてのゴーストライター歴は1981年から始まりました。

著者や執筆者として名前が出る人の代わりに原稿を書くことは、大学2年生のときから始めたクラシック音楽専門誌では短文だったので、これを除外すると大学4年生から始めた厨房業界の機関誌(月刊誌)の編集アルバイトからです。

しかし、これは、どんなに書く量が多くてもライター(書き手)レベルで、ゴーストライターと呼べるようなものではありません。ゴーストライターは書籍(単行本)の原稿を著者に代わって全部を書く仕事なので、文量もさることながら、本人に代わって書くことから責任の度合いも異なっています。

私が1981年から1955年までゴーストライターとして付き合ってきたPHP研究所の書籍のほとんどは単行本で、1冊(本文で平均220ページ)を仕上げるためには400字詰め原稿用紙で300枚は必要でした。

15年間で150冊の原稿を書きましたが、初めは手書きで書くという表現そのものの作業でした。続いて、ワードプロセッサーになり、パソコンの文字変換ソフトを使うようになったものの、出来上がった書籍は時代が変化しても同じ形でした。

時代の変化によって変わってくるのは、そんな作業手段のようなことではなくて、出版された当時の社会情勢や常識とされたことで、書籍の内容自体が古くなったり、現状と合わなくなるということが起こります。

どのようなゴーストライターの後始末をしてきたのか、という話は次回に続きます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕