初めに手がけた『松下政経塾 塾長講話録』から150冊目まで15年間かけて原稿にしたのは有名な著者・編者ばかりで、社会活動や研究成果などの裏付けもあって、内容が急に変わって書き直さなければならないことは経験していません。
一回こっきりの出版であれば、内容が古くなるようなことがあっても、原稿を書いた人は書籍の中身に責任を持って対応するようなことは初めから想定されていません。
ところが、初版で終わらずに二版、三版と発行されるのは、内容に違いがあって、書き直したり、修正したものが印刷されて発行されます。
二版と同じような表現に二刷というものがあります。これは内容を変えずに、新たに印刷をしたものを指していて、当初の予想を裏切るような形で売れたときには刷りが重ねられていきます。
初めて手がけた書籍は、全国の書店に並んだ初日に、二刷が決まり、その後も次々と刷りを重ねることになりました。
内容が変わって修正することがあっても、それは著者と編集者の役割であって、ゴーストライターに仕事が回ってくることは、ほぼありません。そのために書店で二版、三版を見たときには気になって、どこが変わったのか確認するようにしていました。
内容の善し悪しではなくて、時代の変化で書き直しをしなければならないことは当然のように起こります。私が関わった15年間(1981年〜1955年)は、バブル経済の急上昇と急降下の時期を挟んでいたので、世の中は大きく変わりました。
それでも大幅変更のために書くことがなかったのは、時代に合わせた新たな切り口での書籍が発行されたからです。その時代の変化が、私のゴーストライターの仕事を増やすことになりました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






