著者の代わりのゴーストライターは原稿を書くだけでなくて、編集作業(原稿を出版できる形にする編集者の役割)も、著者の代わりの著者校正も、著者と編集者との間に入っての調整も役割に含まれていました。
ここが私の関わった出版社の書籍作成が他とは違っていたところで、15年間で150冊を手がけたうち、100冊以上は「原稿を渡して終わり」ということはありませんでした。
自分で書いた原稿の文字校正をすることもあったものの、一番の出番は最終段階の内容確認の著者校正の代わりと、編集者と著者の両方の目線での最終判断でした。
自分で書いた原稿の文字校正というと、通常の原稿作成と同じで、書き手が書き間違い、正しいつもりで書いたのに間違えていたということは少なくて(もちろん間違いがなかったこともありましたが)、最も赤字入れ(赤ペンを使っての修正指示)をしたのは著者校正(著者が書き入れてきた修正指示)の直しでした。
1冊の書籍の中で、著者校正の部分だけが言葉づかい、文字づかいなどが異なることもあって、それを修正することです。そして、著者による修正は、そこだけを見ると正しくても、全体を見ると違和感があるということもあります。
これは原稿を書く段階で全体を見ていて、編集でも全体を見て、校正でも全体を見ているので、内容を一番知っているということで、それに基づいたアドバイスを編集者にするのが特徴的な仕事でした。
また、著者が伝えたいことと、編集者が企画を立てて世の中に伝えたいことは必ずしも合致しているわけではないので、出版されてから著者から一言(苦情も)入ることもありました。
それでも同じ著者に登場してもらうこともあって、そのときに著者と編集者の間に入るゴーストライターが苦労することもありました。
自分が次の書籍を書くことになった場合に、しっくりとこないことがないように調整をしておくということでしたが、その利点を感じたことも何度かありました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






