日本人は今でこそ世界一の長寿国ですが、かつては短命な国民でした。
日本の平均寿命が男女ともに50歳を超えたのは第二次世界大戦の終戦直後の昭和22年(1947年)のことでした。その当時のアメリカの平均寿命は60歳、北欧では70歳に達していて、いわゆる先進国の中で日本人の平均寿命は最下位に位置していました。
その3年後の昭和25年(1950年)には、女性の平均寿命は60歳を超え、それに続いて昭和30年(1955年)には男性も60歳を超え、それ以降は急速に平均寿命が延びることとなりました。
昭和52年(1977年)には男性の平均寿命が77.69歳と世界1位となり、続いて昭和59年(1984年)には女性の平均寿命が80.18歳と世界1位となりました。
現在の平均寿命(2025年調査)は男性が81.35歳、女性が87.33歳で、男性は世界7位ですが、女性は41年連続で世界1位です。
これほど短期間のうちに平均寿命が急速に延びた国は他になく、世界1位の高齢国となっています。
平均寿命は30年以上も延びていて、女性の初産年齢は31歳となっていることから、これは一世代分に相当します。
元気な高齢者が増えていて、前期高齢者(65〜74歳)は、超高齢社会で支えられる側ではなくて、むしろ支える側の「准高齢者」だという提言を2017年に行ったのは日本老年学会と日本老年医学会です。
定年延長によって65歳までの雇用が義務化され、70歳までの雇用が努力義務とされたのは2025年4月のことです。これは労働者の確保にはプラスとなりましたが、社会貢献に取り組む年齢が5〜10年も先送りされたことになり、貢献人材が不足することにもなりました。
これを解決するために、何をすればよいのか、という問いに対して、私たちは貢献活動を補う公益活動法人による支援体制の構築を目指した活動を始めています。
〔小林正人〕






