講話にあたって、健康づくりに重要なことの基本中の基本から話すという意味から、まず「いろはの“い”」から話し始めることがあります。
いろはというのは、いろは歌の最初の3文字で、物事の初歩や基本を意味しています。
48文字を頭文字にして、諺(ことわざ)や教訓を読み札と絵札にしたのが、江戸時代後期に始まった「いろはかるた」です。
いろはの“い”といえば、全国的に知られているのは「犬も歩けば棒に当たる」ですが、これは江戸版で、犬棒かるたとも呼ばれています。
京都版では「一寸先は闇」、大阪版では「一を聞いて十を知る」となっています。
「一寸先は闇」の時代には、なんとか無事に安全に過ごしたいという思いから、「犬も歩けば棒に当たる」と言わんばかりに健康情報を手当たり次第に集めようとする人が多くなります。
健康情報をキャッチする場(機会)として、私たちが開催する健康セミナーに足を運んでくれる方や、講師として呼んでいただける方も増えています。
「一寸先は闇」にならないように、「犬も歩けば棒に当たる」の一つとして話を聞こうという方が多いことは事実ですが、私たちが心がけているのは“健康リテラシー”の向上です。
健康リテラシーのための学びの場で、本質を知ることによって正しい情報、自分に合っている情報、無理なく続けられる情報を選んで、実践してほしいとの願いをもって取り組んでいます。
それを言い表す言葉(いろはの“い”)として掲げているのは「一を聞いて十を知る」です。
〔小林正人〕






