金言の真理148 「苦楽一如」2

苦楽一如は、苦しみと楽しみは離れがたい人生のセットであり、両方を受け入れる中道の心が大切だとの教えの言葉でもあります。

苦を避けるのではなく、苦の中に悟りを見出し、欲(執着)を離れることによって本当の安らぎを得ることを目指そうという“心意気”を示す言葉でもあります。

仏教用語はわかりにくいもの、理解しにくいところが、いかにも仏教の書に出てきそうですが、「苦楽一如」(くらくいちにょ)は人気の時代劇ドラマの主題歌を例にあげて説明することが可能です。

人生楽ありゃ苦もあるさ
涙のあとには虹も出る
歩いてゆくんだ しっかりと
自分の道を踏みしめて

「苦あれば楽あり」「楽あれば苦あり」との言葉が引き合いに出されることもあります。

人生の中では苦だけがずっと続くことも楽だけがずっと続くこともない、苦の後にはらくが、楽の後には苦が待っていると思って、いつも希望と謙虚さを失わずに、目標に向かって努力を続けることが大切だという教訓だと説明されることもあります。

しかし、時代劇ドラマでは「苦あれば楽あり」は人気があっても、「楽あれば苦あり」は採用されないのが大方の見方です。

ところが、「苦あれば楽あり」が多くあって、その中に「楽あれば苦あり」を差し込むことで、メリハリがあり、バランスが取れることで評価が高まっていきます。

このことを教えてくれたのは、テレビ時代劇『水戸黄門』を仕掛けた大手広告代理店のプロデューサーで、私の仲人さんでもあります。
〔小林正人〕