金言の真理159 「OMO」3

地方の商店街の店舗で、昔から言われてきたことの一つに「知っている店で買えば、知っている人が買いにきてくれる」という言葉があります。それに続けて、「デパートは買いに来ない」とも言われていました。

これはWeb1.0の時代(Windows95の登場前)のことだというのがマーケティングの世界の認識ですが、案外と同じ感覚でのままという地域は少なくありません。Onlineで拡散してOffline(実店舗)に誘導するという手法であるのに、OMOを標榜している人もいます。

OMOは「Online Merges with Offline」の略で、「オンラインとオフラインの融合を指しています。

先ほどの手法はO2Oと分類されていて、「Online to Offline」を指しています。“to”を2で示したもので、インターネットの情報やサービスをきっかけにして、実店舗(Offline)に誘導する仕組みです。

目的は実店舗への誘導と購入という一方通行であって、OfflineからOnlineへ誘導するという双方向のサービス(Web2.0以降)は望むことはできません。

O2Oは、Onlineの拡散力が頼りであって、集客した後のこと(どんな人なのか、何を志向しているのかなど)は別に考えようという(旧態依然の)スタイルです。

「知っている人が買いにきてくれる」というのは、何もOfflineとOnlineを持ち出すこともなくて、昔から日本人に定着している古い形の助け合い精神の現れです。

「どうせ買うなら、仕事をしてもらうなら知っている人のところへ」というのは互助会や共同購入の発想で、これを目的とした交流会、勉強会が数多く存在しています。

こういった業界にこそO2OとOMOの根本的な違いを知ってもらって、参加した元々の目的と合致しているのか(立ち止まって)確認してもらうためにもOMOの真理を伝えておきたいのです。
〔小林正人〕