栄養バランスについて厚生労働省は複数のガイドラインを、これまで発表してきました。厚生労働省が厚生省と労働省が合併して発足したのは2001年のことで、厚生省のときには発表されたのは「健康づくりのための食生活指針」です。
発表されたのは1985年のことで、国民の食生活の目安として策定されました。
この指針では、食生活の改善のために、以下の項目が示されました。
「健康づくりのための食生活指針」
1.いろいろ食べて成人病予防
・主食、主菜、副菜をそろえ、目標は1日30品目
・いろいろ食べても、食べすぎないように
2.日常生活は食事と運動のバランスで
・食事はいつも腹八分目
・運動十分で食事を楽しもう
3.減塩で高血圧と胃がん予防
・塩からい食品を避け、食塩摂取は1日10グラム以下
・調理の工夫で、無理なく減塩
4.脂肪を減らして心臓病予防
・脂肪とコレステロール摂取を控えめに
・動物性脂肪、植物性油、魚油をバランス良く
5.生野菜、緑黄色野菜を毎日の食卓に
6.食物繊維で便秘・大腸がんを予防
・野菜、海藻をたっぷりと
7.カルシウムを十分とって丈夫な骨づくり
・骨粗鬆症の予防は青壮年期から
・カルシウムを富む牛乳、小魚、海藻を
8.甘い物はほどほどに
・糖分を控えて肥満を予防
9.禁煙、節酒で健康長寿
・禁煙は百益あって一害なし
・百薬の長アルコールも飲み方次第
「健康づくりのための食生活指針」には、一人ひとりが食生活改善に取り組むことが目的に組み込まれています。
この後に成人病が生活習慣病と呼び名が変わり、生活習慣によって起こる病気は自己責任との方向性が打ち出されますが、その先駆けとなった指針です。
〔小林正人〕






