〔2026/4/15〕
長いものの喩えとして“お経”があげられます。
タイトルのSMLを長さに当てはめると「Short、Middle、Long」となりますが、お経がLならSは、今回のお題の「般若心経と正信念仏偈」となりそうです。
私が寺院(新潟県出雲崎町)の出身だということがわかると、お経を読めるかとまでは聞かれないとしても、般若心経について聞かれることはよくあります。般若心経は寺院関係者でなくても全文が262文字だけなので、入門編として唱えている人も普通にいます。
般若心経が読めるかと初めて聞かれたのは中学2年生に転校した学校で、同級生からでした。そして、彼は全文を読んで、私が一緒に読むのかと思っていたそうですが、私といえばキョトンとして聴いているだけでした。
今どきはネット経由で動画でも見ることができるので、どんなものなのかは簡単にわかります。三蔵法師(玄奘三蔵)が膨大な経典(600巻ともされる)を翻訳して書き上げたもので、この中に大乗仏教のエッセンスが凝縮されています。
般若心経を読めなかったのは、私が育った寺院が浄土真宗だったからです。般若心経を読まないのは他には日蓮宗がありますが、浄土真宗とは理由が違っています。
般若心経は自力で煩悩を断ち切ることを重視していて、自力本願の発想です。それに対して浄土真宗は他力本願で、阿弥陀如来の力によって救われ、亡くなってからは即座に極楽浄土に行くことができるとの教えです。唱えるのは「南無阿弥陀仏」の6文字です。
浄土真宗には宗祖の親鸞聖人の著書『教行信証人』の最後に書かれた七言120句(7字×120行)840文字の正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)があります。お経ではないのですが、勤行(毎日のおつとめ)や葬儀などで読まれています。
阿弥陀如来の徳を讃え、親鸞聖人が阿弥陀如来によって救われたことが述べられていて、すべての人が同じように阿弥陀如来によって救われて幸せになってほしいという願いが綴られています。
〔小林正人〕






