〔2026/5/12〕
「金さえあれば、よいものを味わうことができる」ということを平気で話す人がいるのは、何もバブル経済社会に限ったことではなくて、今も同じようなことが続いています。
ただ高級食材を使って、シェフが調理をした高価格の料理を食べれば、それが“よいもの”となるわけではありません。
料理そのものがおいしいのは、おいしく食べるための第一段階で、よく噛んで食べないと料理本来の味を引き出すことはできなくなります。
噛むことによって分泌される唾液が味わいを変えることになります。
唾液に含まれる消化酵素のアミラーゼは、ご飯などのデンプンと混ざることによって甘みが増して、おいしさをより感じるようになります。
よいもの、おいしいものを食べるときには、ゆったりとした気分で時間をかけて食べることが多いので、よく噛んで食べるようになるので、結果としては高いものを食べている人は“よいものを味わっている”ということになりそうな感じがします。
しかし、実際の食事の場面を見ていると、「そんなにガツガツして食べていると、せっかくの味わいがわからなくなる」という人も少なくありません。そんな人には咀嚼(そしゃく)についての話をさせてもらっています。
咀嚼は、よく噛んで食べることで、その効果としては唾液によって消化を助けることが第一にあげられます。
このほかにも病気予防や脳の活性化などの、さまざまな効果が得られます。
これらの健康効果は「卑弥呼の歯がいーぜ」と表されています。このことについては、次回に続きます。
〔小林正人〕






