「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の骨粗鬆症と特に関連の深いエネルギー・栄養素の「その他のビタミン」を紹介します。
〔その他のビタミン〕
ビタミンCは骨芽細胞の分化を促進して骨形成を高めて、その欠乏は破骨細胞を誘導して骨吸収を促進するとされます。
疫学研究のメタ・アナリシスによると、ビタミンC摂取量と骨密度の関連が一部で示されているものの、その関連は限定的でした。
また、別の症例対照研究とコホート研究のメタ・アナリシスでは、ビタミンC摂取量と大腿骨近位部骨折の併合リスクについては用量依存的な関連が示されています。
ただし、現時点ではビタミンCの積極的な摂取と、骨粗鬆症の予防については不明な点が多くなっています。
ビタミンK(ビタミンK₁とK₂)は骨基質たんぱく質であるオステオカルシンがカルボキシル化を受けて成熟型となるために必要で、骨へのカルシウムの沈着を促進するとされます。
女性骨粗鬆症患者において、ビタミンK₂の一種であるメナテトレノンの骨密度増加作用を検証した無作為化比較試験とそのメタ・アナリシスはあるものの、その投与量は45mg/日と現実的な摂取量ではありません。
また、ビタミンK投与の臨床試験においては椎体骨折リスクの低減効果は認められておらず、骨粗鬆症の予防のためにビタミンKの積極的な摂取を勧める根拠はありません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






