意味解明6 すっとこどっこい

「すっとこどっこい」は、江戸言葉の馬鹿(ばか)のように、相手を罵(ののし)ったり、揶揄(からか)ったりするときに使われています。
すっとこは、“ひょっとこ”と似た言葉ですが、その意味は醜い顔や姿を指しているので、ひょっとこ面と合致しています。

どっこいは、掛け声(どっこいしょ、うんとこどっこい)、否定・反論(ところがどっこい)、差がない(どっこいどっこい)などで登場しますが、すっとこどっこいの場合の“どっこい”は、これとは違っています。

“どこへ”が変化したものとの説が有力で、変な姿でどこへ行くのか、という意味合いがあります。

江戸言葉では馬鹿は間抜けを意味していて、批判や否定の言葉とはならないのに対して、大阪言葉では馬鹿は否定的そのもので、優しさを含んだ言葉なら「アホ」が相応しいことになります。

そんな地域や雰囲気を考えずに口走ってしまう人は、まさしく「すっとこどっこい」なヤツと言われてしまいます。
〔小林正人〕