抗酸化コラム7 抗酸化成分は多く摂ればよいのか

抗酸化成分として広く知られるようになるきっかけとなった赤ワインポリフェノールは、多く含まれているほど赤ワインの色が濃くなるので、色の濃さが抗酸化力を表すという認識で、濃いものが選ばれるということがありました。

抗酸化成分は、活性酸素に欠けているマイナス電子を与えて、細胞の酸化を防ぐ役割があります。植物の代表的な抗酸化成分は色素です。植物は紫外線を浴びることで活性酸素が発生するので、活性酸素の発生を抑えるために抗酸化作用がある色素を内部に溜め込んでいます。

この色素を、私たちがいただいて活性酸素から細胞を守っていこうとしているわけです。色素は紫外線が強いほど、多くを浴びるほど濃くなっていく傾向があるので、色が濃いほうが抗酸化力は強いことになります。

では、濃い色素を摂ればよいのかというと、抗酸化成分は身体で届きやすいところがあります。目に効果があるものは目で、肝臓に効果があるものは肝臓で使われて、余ったものが他のところに効果が出るようになるという特徴があります。

色素が多いから、抗酸化力が強いから、全身の細胞に効く、期待する部分の細胞に効くということではないのです。

ということは、期待する部位に効果がある抗酸化成分を摂るか、複数の抗酸化成分を摂ることが必要ということになります。それと同時に重要になるのは、活性酸素によって酸化しやすい成分を多く摂ることで、その役割をしているのがビタミンA、ビタミンC、ビタミンEで、この3種類は「抗酸化ビタミンのACE(エース)」と呼ばれています。
〔小林正人〕