健活keyword7 積み木の理論(マイナスの効果)

「積み木の理論」というのは、さまざまな場面で使われている用語で、健康や医療の分野でも多くの原因解明とアプローチが重要であるという説明をする際に使われています。

アレルギーを例にすると、花粉症の場合は花粉の量だけで発症するわけではなくて、排ガス、大気汚染(PM2.5など)、身体の抵抗力、心身の感受性、ストレス、睡眠不足、飲酒・喫煙による影響などもあります。

何が原因であるのかがわかっても、何をすれば治療効果があるのかは個人差が大きくて、試してみなければわからないというところがあります。

同じアレルギーであっても、子どものアトピー性皮膚炎となると、アトピー素因と皮膚のバリア機能の低下という体質的な要因もさることながら、環境の要因が大きく影響していることが知られています。

環境の要因には特定の原因物質(アレルゲン)が大きいことは多くが認めることではあっても、アレルゲンである食品を減らしただけで改善されるわけではありません。例えば、卵アレルギーであっても、卵を禁止したのでは子どもの成長や免疫に悪影響を与えることから摂取量の加減が重要となります。

それと同時に重要なことはアレルゲンにはダニ、カビ、ほこり、動物の毛、花粉、室内浮遊物質(抗菌剤、防カビ剤、芳香剤など)もあって、また汗や衣服の汚れ、洗剤、化粧品、化学物質もアレルギー症状を増悪させることにもなります。

さらには寝不足、疲労、ストレスも関係していて、これらのどれかを削ったところ改善をした例があると、それでアトピー性皮膚炎が改善するという体験談レベルのことが声高に取り上げられることもあります。

しかし、何か一つの積み木(原因)をマイナスにしたことで、アレルギーが起こるラインに達しないようにすることができる例もあるので、さまざまな原因を一つずつなくしていく(減らしていく)ことが重要となることは間違いないことです。
〔小林正人〕