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ほうれん草の可食部100gあたりのビタミンCは初版では150mgだったところから、改訂版が出るたびに100mg、65mgと低下していって、今では35mgにまで低下していることは前回までに説明しました。

また、平均が35mgであるものの、冬場(旬)には60mgであるのに対して夏場には20mgにも低下していることについても触れました。

日本食品標準成分表の初版が発表されたのは終戦から2年後の1947年(昭和22年)でしたが、調査は前年に行われています。終戦直後には農薬も有機肥料もほとんどない状態で、今でいう有機無農薬で栽培されていました。

では、現在のほうれん草を有機無農薬で栽培すれば栄養成分が多くなるのかというと、そのようなことは期待できません。というのは、以前のほうれん草と現在のほうれん草では品種が異なっているからです。

以前のほうれん草は東洋種で、東洋種といえば葉に切れ込みがあって、その当時に育った子どもが描いたほうれん草の絵は葉がギザギザした感じとなっていました。

これに対して現在のほうれん草は丸みのある葉となっています。この外観の特徴は西洋種ですが、実際には市販されているものの多くは東洋種と西洋種の掛け合わせとなっています。

西洋種は葉が厚くて調理しにくく、食べにくいこと、またシュウ酸が多く含まれていることもあって、西洋種に東洋種を掛け合わす品種改良が行われた結果です。

栄養価の低下は、品種改良だけではなくて、野菜全般で起こっていることです。ほうれん草といえばミネラルの鉄が多いことが知られていましたが、鉄は初版から13mgから現在の八訂増補版(2023年)では2mgにまで低下しています。

理由の一つは土壌の変化で、ミネラルはイオン化して根から吸収されます。現在の土壌は肥料の使用によって栄養豊富なイメージがあるものの、イオン化しにくく、根から吸収されにくくなっています。

それに加えて、気象の変化もあって、野菜本来の成長の条件とは異なる環境の中では栄養素の吸収度が低下しているので、日本食品標準成分表どおりの栄養価である保証はないということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から脂溶性ビタミンのビタミンEの欠乏の回避の「必要量を決めるために考慮すべき事項」を紹介します。

〔必要量を決めるために考慮すべき事項〕
ビタミンEの欠乏によって、赤血球の脆弱化とニューロン(特に末梢軸索や脊髄後角ニューロン)の変性が起こるため、欠乏症としては溶血性貧血と神経脱落症状があげられます。

血中α–トコフェロール濃度が12μmol/L以下で溶血反応のリスクが高まるとされています。しかし、α–トコフェロール摂取量と溶血反応の用量反応性は不明です。

ヒトを対象とした研究では、ビタミンEの生体指標として、血中α–トコフェロール濃度が、しばしば用いられています。

しかし、血中α–トコフェロール濃度は、食事からのα–トコフェロール濃度を必ずしも反映せず、それらの相関性は低いことが示唆されています。

また、血中α–トコフェロール濃度は、血中コレステロールやトリグリセリド濃度の影響を受けるため、これらの濃度で調整を行う必要があるものの、調整後の明確な基準値はまだ存在しません。

α–トコフェロールの代謝物であり、尿中に排泄されるα–CEHCも有用視されていますが、食事摂取基準で用いるだけの報告は蓄積されていません。

以上より、現時点において信頼性が高く、かつ十分な報告が蓄積されている生体指標は存在しないと判断されました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から脂溶性ビタミンのビタミンEの「指標設定の基本的な考え方」を紹介します。

〔指標設定の基本的な考え方〕
多価不飽和脂肪酸の摂取量が増えると、多価不飽和脂肪酸に由来して発生する過酸化脂質の生成を抑制するためにビタミンEの需要が高まります。

この場合にビタミンEが十分に供給されないと、過酸化によって引き起こされる、クレアチニン尿、赤血球膜の脆弱性や脂質過酸化の増加などを引き起こす可能性があります。

つまり、α–トコフェロールの必要量は多価不飽和脂肪酸摂取量に依存します。

そこで、多価不飽和脂肪酸摂取量に対して適切なα–トコフェロールの摂取量を考慮しながら、日本人の現状の摂取量を基に目安量を設定しました。

耐容上限量については、欠乏と同様に、通常の食事を摂取している限り過剰症を発症することはありませんが、サプリメントなどの通常の食事以外からの摂取による急性過剰症として血液凝固障害の回避を目的として耐容上限量を定めました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「新潟米の日」JA全農にいがたが、新潟産のコシヒカリ、こしいぶきが、いい米の代表であるとして、い(1)いお(0)米、に(2)いがた(5)コシヒカリ、こしいぶきの語呂合わせで制定。

「信濃の国カレーの日」セントラルフーズ(長野県松本市)が、信濃の国カレーのPRを目的に、長野県の県歌「信濃の国」が1900年10月25日に長野県師範学校の創立記念大運動会で女子生徒の遊戯に初めに使われたことにちなんで制定。

毎月25日:「プリンの日」(オハヨー乳業)、「歯茎の日」(佐藤製薬)、「いたわり肌の日」(ライオン)

毎日のように歩くことによって健康になろうとしているのに、水を差すようなことを言ってくる人がいます。それは「歩いても効果がない」という発言をする素人のような人の言葉ではありません。

「歩けているだけで健康」と言うようなウォーキングの専門家で、その方が日本ウォーキング学会の会長も、日本ウオーキング協会の理事も務めた大学教授であるとなると、頭を抱えてしまうことにもなります。

継続のためにはモチベーションが必要で、ウォーキングのモチベーションといえば歩くことによって健康になるということであったり、一定の目標を持って歩くことのメリットであったりすることです。

それなのに、「歩けているということは健康」と言われてしまうと、健康になる歩き方を研究している立場としては、ガッカリした気分にさせられてしまいます。

健康でなければ歩けない、今は歩けていても歩けなくなる可能性があるということはわかっていますが、ただ歩けば健康な状態が保たれるという考えには同意し難いところがあります。

同じ距離を歩くにしても、歩く速度を高めることで、歩幅を広くして勢いよく歩くことで、より健康になるというのは普通に想像できることかと思います。

歩かないと歩けなくなる、早く歩かないと早く歩けなくなる、より健康になる歩き方をしないと健康が保てなくなる、という考えをすることによって自然と健康度が高まっていくとの考え方をしています。

健康だから歩くのか、歩いて健康になるのか、その答えを知るには「休まないで歩け」という心掛けが重要だとの考えを伝えるようにしています。
(ウォーキングは一般名称で、ウオーキングは日本ウオーキング協会の固有名称)
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕

テレビの健康番組で1995年12月にココアの健康効果が放送されて、ココアが爆発的に売れました。品切れ状態になるほどでしたが、その資料を提供してくれた日本チョコレート・ココア協会の中では後になって、ちょっとした揉め事が起こりました。

初めのうちはココアであればよいという感じでしたが、カカオの抗酸化作用が重要であり、ミルク入りのココアでなくて、カカオ100%の純ココアが大人気となりました。

決め手となる成分が濃い状態で、より多く摂れるものが人気になるのは今も変わらない状態です。

ココアブームに尽力したのは明治だったのですが、純ココアが人気になってからはヴァンホーテン、森永がより売れるようになりました。明治も売り上げは大きく伸びていたのですが、PRをするほど他社の製品が売れるようになったことに疲れてしまったのか、業界をあげてのPRの機会は減っていきました。

それでもココアブームは続いて、後に高濃度のカカオを用いたチョコレートのブームへとつながっていきました。ところが、ココアブームが一息ついている中休みの隙をつくような形で、ポリフェノールといえばココアであったところから、ポリフェノールといえば赤ワインという大ブームが起こりました。

ココアブームの牽引役であった板倉弘重先生(医学博士)が、もともと研究をしていたのは赤ワインであったこともあって、赤ワインの研究のバックアップを申し入れてきた総合飲料会社がありました。

当時は赤ワインといえばフランスの高級ワインというのが常識的なところでしたが、「赤ワイン=健康効果」というイメージ戦略をもって、世界各地から赤ワインの輸入・販売を目論んでいたことと合致して、一大ブームが起こった(起こした?)のです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「そこが知りたい」というタイトルは、以前にTBSで放送されていた人気テレビ番組からとっています。この番組は視聴者として見るだけの立場だったところから、番組に情報を提供する側になり、そこで知り合ったタレントさんの書籍を出すことになって、書籍名も「そこが知りたい」と名付けられました。

そのタレントさんの出演した放送回のビデオテープから、書籍に使える部分を文章化して、それをライターが書いていくという形でした。その文章化を担当して、さらに何本かは私が原稿も書きました。

書籍原稿を進める中でタレントさんからも話を聞くと、放送されなかった部分、カットされた部分のほうが面白いと感じることが多くて、そちらを第二弾として出したいと話したものです。

しかし、それは放送局側の都合とかで、断ち切れになりました。スポンサーの意向もあって、放送されなかった部分もあるのですが、そのときに出版社の担当も交えて話した中で出た言葉が「そこまで知りたくない」でした。

その中には知っていいことと知らないほうがいいことがあり、知ったとしても他には伝えないほうがいいということもたくさんあります。それを「知らないほうがいい」と言うのではなくて、「そこまで知りたくない」という言葉に変えて逃げてしまっていいのか、というのが、その後の自分の“知りたがり”の性格を助長したようなところがあります。

また、それでも知ってほしいということが出てきたら、78回目から書き続けていきたいと考えています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から脂溶性ビタミンのビタミンEの基本的事項の「消化、吸収、代謝」を紹介します。

摂取されたビタミンE同族体は、胆汁酸などによってミセル化された後、腸管からリンパ管を経由して吸収されます。

ビタミンEの吸収率は、ある報告では51〜86%と推定されましたが、21%あるいは29%という報告もあり、現在ところビタミンEの人における正確な吸収率は不明です。

吸収されたビタミンE同族体はキロミクロンに取り込まれ、リポプロテインリパーゼによってキロミクロンレムナントに変換された後に、肝臓に取り込まれます。

肝臓では、ビタミンE同族体のうちα–トコフェロールが優先的にα–トコフェロール輸送たんぱく質に結合して、他の同族体は肝細胞内で代謝されます。

肝細胞内でα–トコフェロール輸送たんぱく質によって輸送されたα–トコフェロールは、VLDL(very low density lipoprotein)に取り込まれ、再度、血液中に移行します。

また、ビタミンEの体内の主要な代謝経路は主にシトクロムP-450ファミリーのCYP4F2による酵素的な経路です。

この経路では、クロマン環を保持したままフィチル側鎖が酸化されて短縮が連続的に起こり、カルボキシエチルヒドロキシクロマン(CEHC)へと代謝されます。これは主に肝臓で行われています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から脂溶性ビタミンのビタミンEの基本的事項の「定義と分類」と「機能」を紹介します。

〔定義と分類〕
ビタミンEには、4種のトコフェロールと4種類のトコトリエノールの合計8種類の同族体が知られており、クロマン環のメチル基の数によって、α–、β–、γ–、δ–体に区別されています。

血液と組織中に存在するビタミンE同族体の大部分がα–トコフェロールです。このことから、α–トコフェロールのみを対象にビタミンEの食事摂取基準を策定しました。

〔機能〕
ビタミンEは、生体膜を構成する不飽和脂肪酸あるいは他の成分を酸化障害から防御するために、細胞膜のリン脂質二重層内に局在します。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「マーガリンの日」日本マーガリン工業会が、マーガリンを開発したフランス人のメージュ・ムーリエ・イポリットの誕生日の1817年10月24日にちなんで制定。

毎月24日:「ブルボン・プチの日」(ブルボン)、「削り節の日」(東京削節類卸協同組合)