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「8020運動」は、80歳になっても自分の歯を20本以上残すことによって健康を維持することを目的として厚生労働省によって始められました。

運動が始まった当時は、80歳まで生きるために20本の歯を残す方法を知りたいという声もあったのですが、男女ともに平均寿命が80歳を超えた現在(2023年:男性81.09歳、女性87.14歳)では、80歳というのは途中経過となりました。

8020運動は、単に高年齢になっても自分の歯が20本以上あればよいということではなくて、歯が丈夫であれば外出して飲食を楽しむことができて、結果的に身体活動量が高まることによる健康増進を目的としています。

これを裏付ける調査は数多く行われていて、最新の調査結果が広く着目されています。調査を実施したのは国立がん研究センターが中心となった次世代多目的コホート研究で、秋田県横田地域の40〜74歳の男女2160人の歯科健診の結果に基づいて4年間に渡って研究が進められました。

口腔内の慢性炎症性疾患である歯周病は歯の喪失の主な原因の一つであり、糖尿病などの全身疾患と関連されることが示唆されています。

歯周病は世界で11億人が重度歯周病に罹患していると推定されています。日本国内では歯科疾患実態調査(2016年)によると歯周病の有病率は49.4%でした。

今回の研究による歯周病の有病率は、女性では中等度が56.3%、重度が13.2%、男性では中等度が51.7%、重度が20.8%でした。女性は身体活動量が多くなるにつれて、歯周病の重度の傾向が下がりました。身体活動が少ない人を1とすると多い人は0.64のオッズ比となっています。

これに対して男性では身体活動と歯周病との間に関連は見られず、身体活動が少ない人を1とすると身体活動が多くなると増える傾向にあり、多い人は1.36のオッズ比となっていました。

男性は喫煙率が高く、歯科定期受診をする人の割合が低く、1日に2回以上のブラッシングをする人や歯間清掃補助器具の使用が少ないことが、身体活動が歯肉に与える影響が少ない原因と考えられています。

日常的に身体活動量が多い人は、炎症性サイトカインの血中濃度が低いことが報告されていて、運動には臓器・組織の炎症を抑制する効果があることが示唆されています。

また、運動には末梢血液循環を促す効果があるとされることから、これが歯肉の健康に好影響を与えている可能性が考えられています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

元気なことはよいことで、実際に元気でなくても「元気そう」と言われるのは気分的にはよいことです。少なくとも「元気そう」と言われて嫌な思いをすることは、よほどのことがなければないはずです。

よほどのことというのは、元気そうに見せているものの、実際には苦しい思いをしていることで、それが自分の努力や工夫では、どうにもならないところまで追い込まれていると、「元気そう」は精神的なダメージを与える“悪魔の言葉”にもなりかねません。

これは受け手側の事情や対応という話ですが、こちらの心情に関係なしに、ダメージを与える言葉を投げかける人に出会うことがあり、それを京都で経験したという人も少なくありません。

それは京都人に特有とされる言い回しで、「いつ見ても元気そうやね」と言われたら、これは元気であることへの褒め言葉ではありません。

これまで京都の言い回しとして、言っている言葉の裏に本音があること、逆の意味で使っていることを紹介・説明してきました。それからすると、「元気そうやね」は「うるさい」「騒々しい」という意味が含まれているということになりそうです。

実際に、そのような気持ちを伝えようとして使っている人もいるにはいるのですが、「いつ見ても」という言葉が「元気そうやね」の前につけられていると、ちょっと意味合いが違ってくます。

元気に見えるだけではなくて本当に元気に働いてほしい、もっと元気に働いてくれという気持ちが込められていて、「休まずに働け!」という厳しい意図もあります。その言葉を優しそうに感じるイントネーションで言われると、“いけず”と感じさせられてしまいます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

生活に必要な計算として、まず思い浮かべるのはお金の使い方です。

商店に数多く並んでいる商品の中からほしいものを探して、その中から手持ちの金額で買うことができるものを分類・選択します。

価格が消費税込みで198円であったら、100円玉1枚、50円玉1枚、10円玉4枚、5円玉1枚、1円玉3枚を出せば買えるわけで、それだけのコインを財布から出すことになります。

もちろん、お釣りをもらってもよいわけで、100円玉を2枚出して、2円のお釣りを受け取ります。その計算ができていれば1円玉が2枚出されても驚かずに反応できます。198円なら、お釣りは2円というのはわかりやすくなっています。

ところが、500円玉、1000円札、5000円札、1万円札となると、出されたお釣りが正しいのかどうか、わからなくなるという子どももいます。

こういったことを、お金という身近なものを使ったとしても、例題と感じているうちは、なかなか身につくところまではいかないことが指摘されています。

金銭の出し入れの計算がわからなくても、電卓やスマホの計算アプリがあれば問題なくこなすことができます。しかし、実際の商売の場でツールを使っていたら時間がかかり、客を待たせることになります。

お釣りを間違えて、少なく渡すようなことを防ぐつもりであっても、現実社会ではできないこととなっています。

“お店屋さんごっこ”でお金と商品の交換を体験させることを発達改善の教育として行っているところもありますが、“ごっこ”では厳しさが違っています。

そこで責任を持ってお金の計算がわかるように、実際のお客さんを相手に駄菓子の販売をするということを実践して成果をあげている教育団体もあります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「いちご大福の日」早稲田大学いちご大福研究会が、よ(4)いいち(1)ご(5)の語呂合わせで制定。

「良いコラーゲンの日」資生堂ジャパンが良(4)い(1)コ(5)ラーゲンの語呂合わせで制定。

「よい酵母の日」日健協サービス(埼玉県鴻巣市)が、よ(4)い(1)酵(5)母の語呂合わせで制定。

「からあげクン誕生日」ニチレイフーズとローソンが、からあげクンが誕生した1986年4月15日にちなんで制定。

毎月15日:「お菓子の日」(全国菓子工業組合連合会)、「惣菜の日」(日本惣菜協会)

歯の本数と歯周病の有無が高血圧と関係することは以前から報告されていました。

歯の本数が少なく、噛む力が低下している高齢者は身体機能が低下して、転倒リスクが高い傾向があることも知られています。これは口腔が変化すると、食品の選択や食習慣が変化することが影響していると考えられています。

高血圧は、75歳以上の日本人の70%が発症していて、主な死因の一つにあげられています。食事摂取の内容と高血圧との関係は広く知られていますが、口腔の健康と食事摂取の内容、高血圧の関係性については明らかにはされてきませんでした。

この関係性について、兵庫医科大学、新潟大学、丹波篠山市が共同で丹波篠山圏内の高齢者(65歳以上の自立した地域在住の高齢者894人)を対象にコホート研究(疾病との関係を調べる観察研究)を行っています。調査期間は4年に渡っています。

この研究では、対象となった高齢者の口腔内の状態を、残存歯数、咬合力(噛む力)、後方咬合支持(奥歯の噛み合わせ)、咀嚼能力、口腔内水分量、口腔内細菌数によって評価しています。

その結果、臼歯部の咬合支持域を喪失して、奥歯の噛み合わせのない高齢者では、高血圧のリスクが1.72倍と有意に高いことが明らかにされました。

咀嚼は食べ物を細かく砕いて飲み込むという消化の始まりで、健康の維持には重要な役割をしています。

特に高齢者では影響が出やすく、厚生労働省の国民健康・栄養調査(2018年)では60歳以上の約25%が咀嚼機能の低下を訴えており、さまざまな食べ物を噛むことができない状態になっていました。

歯を失うと軟らかくて噛みやすい食べ物を選ぶようになり、食物繊維が豊富で栄養価が高い食べ物を避ける傾向になります。

高血圧の原因としては、塩分(ナトリウム)摂取があげられることが多いものの、必要な栄養素(特にビタミン、ミネラル)が不足すると、早く栄養素を全身に届けるために血圧が上昇しやすくなっています。

今回の研究は横断研究のために、高齢者の高血圧、口の働き、食生活との因果関係は明らかにはされていません。今後は高齢者の血圧の変化を経時的に追跡していくことで、口の働きがよい状態を保つことが、どのように高血圧の予防に関わるのかを解明することにつながると期待されています。

このような情報は、2010年4月から専門家向けに毎週発信している「健康情報メール」でも伝えるようにしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ひらがな、カタカナ、漢字は、どれも文字として書くときには縦線、横線、斜め線が基本となり、曲線は縦線、横線、斜め線のアレンジとなっています。文字を書く前に、まずは基本となる筆使い(鉛筆づかい)を身につけることから始めます。

初めに書くのは縦横の線だけで描くことができる図形(+)や閉じた図形(◯)で、それに続いて縦線と横線が組み合わされた図形(□)、斜め線の入った図形(△、◇)を描けるようにします。

初めのうちは歪(いびつ)であってもよいものの、いつまでもよしとしないで、最終的に文字を正確に書くための学業技能を身につけるために、図形も正確に描けるようにすることを心がけて取り組むようにします。

学習障害の識字障害では、ひらがな一文字を見て、それを読むという基本的なことにも時間がかかることがあります。文字を見て、その特徴を形で把握して、記憶の中に刻まれた、その文字の読み方を声に出して言うという流れとなります。

形で把握するときに、他の文字との違いを判断するのに時間がかかり、さらに記憶から取り出して声に出すときにも時間がかかります。

文字を見ることなら簡単にできそうに思えても、見るべき文字に眼球を動かし、止めて、読み取りを開始するまでにも時間がかかることがあり、眼球の動きのトレーニングの差が識字障害の場合には影響することがあります。

「ね」と「ぬ」の違いを、書き順を目で追うようにしないと判断できないという例もありますが、これは学習を進めていくことで時間を短縮することができるようになっていきます。

ひらがなとカタカナは似ている形がある一方で、似ていないものもあって、これが混乱の原因になることもあります。

ひらがなは万葉仮名を書き崩していく中で誕生しました。万葉仮名は一つの音に漢字を当てはめたものです。ひらがなからカタカナが誕生したわけではなくて、カタカナは万葉仮名の一部を抜き出したものから誕生しました。

誕生の経緯が異なっているので、ひらがなとカタカナが似ているものもあれば、まったく違っているものもあり、初めのうちは由来を知らないまま、覚えていくしかありません。そのことが困難な子どもが少なからずいるということを知っておくことが必要です。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕

免疫を高める食品というと、専門家によって多く挙げられるのはキノコです。キノコには多糖類が多く含まれていて、中でもβグルカンは免疫細胞の白血球などの働きを活性化させることが広く知られています。

βグルカンは免疫細胞の栄養源であるので、栄養源が多くあれば、それだけ働きが高まるというのが常識として一般的に伝えられることです。しかし、キノコのβグルカンは細胞膜に多く含まれていて、細胞膜が破壊されていないと多くの量を取り出すことはできません。

煮たり焼いたりしたくらいでは、それほど多く吸収することはできないのです。そこで使われるのが「キノコ氷」の手法です。

えのき氷で有名になった方法で、キノコを切って、製氷器に入れて、水と一緒に凍らせます。解凍されるときに細胞膜が壊れて、βグルカンを多く取り出すことができます。

こういった方法だけでは完璧とは言えません。免疫細胞のエネルギー源となっている栄養素が不足していたのでは充分な働きはできなくなります。免疫細胞の基本的なエネルギー源は糖質です。

ブドウ糖が含まれている糖質食品(ご飯、パン、麺類、砂糖など)は全身の細胞の重要なエネルギー源であり、先に使われるものです。

免疫細胞も同様で、ブドウ糖が先に使われますが、他の細胞と違ってブドウ糖が優先的に使われるので、糖質制限のようなことをして免疫細胞を栄養不足にさせてはいけないということです。

逆に多く糖質を摂取すればよいわけではなくて、血糖値が上昇しすぎると糖尿病のリスクが高まります。糖尿病患者は免疫が低下することが知られていて、糖尿病患者の平均寿命は10年ほども短くなっているという事実があります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「オレンジデー」JA全農えひめがバレンタインデー(2月14日)、ホワイトデー(3月14日)に続いてオレンジやオレンジ色のものを贈りあってほしいとのことで制定。

「ブラックチョコレートの日」明治がバレンタインデー(2月14日)、ホワイトデー(3月14日)に続いて、韓国では4月14日をブラックデーと呼んで恋人がいない人が黒い服を着て黒いものを飲食して新たな出会いのきっかけとすることにちなんで制定。

「柔道整復の日」全国柔整鍼灸協会が1970年4月14日に柔道整復師法が公布されたことにちなんで制定。

「ピロリ菌検査の日」日本プロバイオティクス学会が1982年4月14日にピロリ菌が発見されたことにちなんで制定。

毎月14日:「ひよこの日」(ひよ子本舗吉野堂)、「丸大燻製屋・ジューシーの日」(丸大食品)

噛む回数の重要性については2回前(日々修行225)で紹介しました。

そのときに伝えさせてもらったのは咀嚼の考え方で、食べ物が口の中に入ってきたときには、まず粗噛みを7~8回して、それから10回以上は噛むのが通常の咀嚼の状態で、咀嚼をしてから飲み込むことによって消化も進みやすくなるということでした。

そして、3歳児は誰に教わることもなしに一口につき平均17回は噛んでいること、軟らかなものを食べている子どもでさえ17回なので、硬いものを食べている大人なら30回以上は当たり前のように噛まなければならないはずだ、ということです。

しかし、実際には多くても7~8回でしかなくて、軟らかなファストフードやハンバーグ、カレーライスなどでは4~5回くらいと粗噛みの段階で飲み込んでいる人も多くいます。「カレーライスは飲み物」と豪語する人さえいます。

どれくらいの回数が目安なのかというと、一口につき30回以上噛むことがすすめられています。この裏付けとなっているのは厚生労働省によって始められた「噛ミング30」(カミングさんまる)です。

口に入れた食べ物を多くの回数噛むことは、食べ物を充分に粉砕するとともに、多量の唾液を分泌させて、安全に飲み込むことができるようにしてくれます。硬い種実類(ピーナッツやアーモンドなど)であっても25回ほど噛むと唾液と混ざり合って、喉を通過しやすくなる“嚥下食塊”になることが知られています。

高齢者の場合には、噛む回数を多くすることは誤飲を防ぐ効果も高くなっています。

健康のためには「一口につき噛むのは30回」といっても、軟らかな食品や料理ばかりでは30回も噛んだら流動食のような状態にもなりかねません。また、一口について30回噛まなければならないというのは、楽しいはずの食事を苦痛にさせることにもなります。

回数を意識するのではなく、噛むのに時間がかかる生野菜を増やす、食材を大きく切る、茹で野菜も茹で時間を短めにして硬めの状態で食べるようにすることで、自然のうちに30回ほど噛めるようになります。

30回を噛むのではなく、食品選びを考えて「30回は噛める料理を食べる」というのが正解ではないかと考えられています。

また、噛む回数を増やすためには、一口ごとに箸を置いて、噛むことに集中するようにすることで咀嚼回数が増えていきます。この方法は、満腹感を早く感じて、食べ過ぎを防ぐための方法としても紹介されています。

30回の咀嚼回数の説明として、歯の本数があげられることもあります。人の歯は切歯8本、犬歯4本、臼歯20本の合計32本で構成されています。それぞれの歯に感謝しながら1回ずつ噛むと32回になるので、キリのいいところで30回にしたということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

相続放棄について前々回(業苦楽12)、前回(業苦楽13)で書きましたが、預金は多くはないけれど、遺された家があるので、これを売って被相続人(亡くなった人)の借金をチャラにしようと考えることは、よく聞くことです。

少子化が進み、継ぐべき家が余るような時代だけに、一人っ子同士の結婚では、一方の親の家に住み、もう一方の家は売るというのも、よくあることです。

そのようなときに押さえておかなければならないのは、購入金額を確認しておくことです。現在の住宅としての価値と価格だけで判断すると相続税で苦しむことになりかねません。

家の価格の変動は地域によって大きく異なりますが、購入時よりも価格が上昇していると、購入時の金額と今の段階で売った場合の金額を把握することが相続によってプラスになるかマイナスになるかの決定的な事項ともなります。

購入時の金額がわかっていて、それを証明する書面があれば、売った金額との差額の20%が相続税の対象となります。

ところが、購入時の金額がわからないと売った金額の5%が購入時の財産の金額とされてしまいます。

例えば、5000万円で売ったとすると5%は250万円なので、差額の4750万円が相続税の対象となります。

これが20%の場合には4000万円と、それほど大きな差には感じられないかもしれませんが、家を売った金額だけでなく、他に財産があると大きな相続税がかかることもあります。

法定相続人が配偶者だけなのか、配偶者がいなくて子どもだけの場合などによって相続税は違ってくるものの、しなくてもよい苦労をすることがないように、こういった知識は重要になります。

こういったトラブルも、親元に頻繁に通っていれば避けられたかもしれないのですが、結果として相続がトラブルの元になる例は少なくないのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕