投稿者「JMDS」のアーカイブ

記念日はイベントとセットで実施されることが多いことから、年末年始は健康に関わる記念日だけでなく、全体を通じての記念日もありません。大晦日の前日ということで新しい記念日にチャレンジする団体などが現れるのを待っているのですが。

毎月30日:「みその日」(全国味噌工業協同組合連合会)、「EPAの日」(日本水産)、「サワーの日」(宝酒造)

ダイエット(Diet)は、やせることではない、健康を維持するための行動を示しているということは、この連載の初め(メディカル×ダイエット1)に紹介しました。そのときに、Dietは食事療法、運動療法を指すことも示しましたが、ダイエットと聞くと今も、やせること、やせるために食事量を減らすこと、場合によっては食べないことだと考える人も少なくありません。

その常識(非常識?)とは違うことを示すために、私たちはメディカルダイエットという言葉を使っています。食事療法の世界でいうと、日本臨床栄養協会の機関誌は『New Diet Therapy』で、食事療法は「Diet Therapy」と表現されます。

「Therapy」というと、従来の西洋医学ではない治療や癒しの手法を感じさせるところではあっても、治療、療法という意味で使われるので、食事療法には適した用語なのですが、まだ理解は充分ではありません。

余談ですが、霞が関のお役所に『New Diet Therapy』を持参したときに、「以前の機関誌の『Diet Therapy』が見たい」と言われたことがあります。前の機関誌からのリニューアルで名付けたわけではなくて、新たな食事療法という意味での“New”です。

メディカルダイエット(Medical Diet)は、従来の食事療法、運動療法だけでなく、これを組み合わせたもの、さらに健康づくりに必要な生活要素(入浴や睡眠など)を組み合わせて、個人に適した方法を提供することを目的としているので、「Diet Therapy」の範疇を超えていると認識しています。

内閣府に特定非営利活動法人(NPO法人)として認証を受ける段階で、別の名称も検討したことがあります。それは「Diet Cure」で、これこそが健康の維持・増進の療法に相応しいと思っていたのですが、“Diet”も“Cure”も用語説明が必要なところから現在の名称に落ち着きました。

「Cure」には治す、治療するという意味があり、身体の状態に合わせた行動変容を促進する方法を使える活動には「Diet Cure」が最もよい言葉だと今でも同じ認識をしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

12月29日は「福の日」ですが、ふぐでも肉でも、いろいろと語呂合わせができそうな感じがするものの、年末ということで健康に関わる記念日は一つだけです。

「福の日」紀文食品が正月行事本来の意味を知って福を招いてもらうことを目的に、お正月前の12月、29で福(ふく)の語呂合わせで制定。

毎月29日:「肉の日」(都道府県食肉消費者対策協議会)、「ふくの日」(日本アクセス)、「クレープの日」(モンテール)、「Piknikの日」(森永乳業)

臨床栄養の師匠である山本辰芳先生(管理栄養士)の「HDS研究所」は病院栄養管理研究所として紹介されることもありました。HDSは「Hospital Diet System」の略称で、Dietは栄養指導を指しています。

Dietの元々の意味は「方針、戦略、戦術、戦法、作戦」を指していて、そこから健康のための栄養管理、食事指導を指すようになりました。その仕事をする栄養士は英語では「Dietitian」となります。

その発想から、私が代表を務める日本メディカルダイエット支援機構の研究が始まるのですが、間違った食生活によって生活習慣病になる人は、数多くの情報の中から正しい情報を見抜くことができず、見抜くことができたとしても正しく実践できないということにもなってしまいます。

「Hospital Diet」の前に日常的なDietが重要であり、その情報をメディアを通じて発信していくために、臨床栄養の専門家の方々の研究成果が重要なコンテンツとなりました。他の方のコンテンツを使わせてもらうだけでなく、自らのコンテンツを作成することの重要性も認識して、まずは学ぶことが重要と考えて、日本臨床栄養協会の機関誌を担当させてもらい、日本臨床栄養学会との合同大会、研究会などの内容を機関誌の記事にしていくことから書いて学ぶことを始めました。

正しい食事の情報が消費者に伝わらないのは、何も消費者のせい、間違った伝え方をするメディアのせいばかりではなく、予防や治療の段階で正しく、わかりやすく、実践しやすく伝えられていない医療機関の栄養士、それを指導するはずの医師の知識や考え方にも問題があることがわかりました。

そのことが健康に関する情報を正しく選択して、正しく実践する健康リテラシーの能力を高められない理由の一つにもなっていることがわかり、健康リテラシーが研究テーマにもなっていきました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

身体の状態を知るのは健康の維持・増進には重要なことであることから「身体検査の日」は、健康に関するよい記念日の例としたいところですが、なにせ年の瀬が迫っているときだけに、記念イベントは開催されていません。

「身体検査の日」1888年12月28日に身体検査を実施する訓令を文部省が発したことから制定。

毎月28日:「にわとりの日」(日本養鶏協会)、「ニワトリの日」(都道府県食肉消費者対策協議会)

健康づくりのために身体の状況を知っておくためには、健康診断で実施される血液検査や身体測定などがあげられますが、健康デザイン活動では身体年齢測定を健康づくりの基本としています。それは心身の機能低下や疾病は年齢との関わりが大きく、「疾病の最大のリスクは加齢」との考えがありからです。

身体に負荷がかかることをしていても年齢が若いときには問題なく過ごすことができるのは、対応力があるからです。回復力も免疫力も高く、心身のトラブルがあっても無理なく回復する能力が備わっています。

日本人は世界一の長寿国(男女平均)ですが、日本人の平均寿命が50歳を超えたのは1947年(昭和22年)のことです。そのときから76年が経過して、平均寿命(2022年)は男性が81.05歳、女性が87.09歳になったことは日本人の健康度の高さを示す一つの裏付けデータになっています。

考え方を変えると、日本人は急激に寿命が延びたことで、対応力が追いついていなくて、それが健康寿命(医療や介護に頼りきりにならず自由に動ける期間)との差が男性が9年、女性が12年という結果にもなっています。

そのようなことから把握して対応すべきは、実年齢(暦年齢)ではなく、身体年齢ということになります。身体年齢測定は現状の身体の年齢を知ることができるだけでなく、身体年齢を改善するため、つまり実年齢との差を短くするために、よりも若くするためにすべきことが明らかになります。

自分の工夫と努力によって身体年齢を若くすることができるので、これは疾病のリスクを低く抑えて、本当の意味での健康寿命を延伸させることにつながっていくということです。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

検定は、他に同じ名称のものがなければ、どのような名称でも問題はないはずです。同じ検定の名称が存在していても、検定の名称の前に「◯◯協会認定」「◯◯協会運営」と書かれていることで別の存在と認識されるのが普通です。

普通でないのは商標が抑えられている場合で、私どもは日本メディカルダイエット支援機構というNPO法人なので、「ダイエット検定」の名称での実施を考えたこともあり、そのような提案をされたことも何度かあります。

しかし、ダイエットと名をつけた検定には手をつけていません。というのはダイエット検定が商標登録されているからです。商標登録をしている団体や会社があると、これを使用すると必ず訴えられるわけではありません。これは私どものメディカルダイエットをつけた検定でも同様で、短いところで合致していると商標登録に触れると判断されます。

ダイエット検定に限らず、商標登録されている検定と同じ名称のものは存在しているのですが、お遊び程度の検定、大きな影響がない検定では見逃されているところがあります。私どもは法人名がどうあれ、影響力があるほうなので、あえて挑戦するようなことはしていません。

ダイエット検定がダメならメディカルダイエット検定ならどうかという提案も何回かされていますが、それに商標が取得されている用語が含まれていると使えないというのが公式見解です。略称が同じであっても全体の名称が違っていれば大丈夫との考えもあるのですが、多くは正式名称と略称の両方が商標登録されるのが一般的です。医検というと医学検定が有名ですが、医療検定、医療用語検定、医療用語検定なども略すと医検です。

全体的な検定ではなく、専門分野や部位などの検定もあり、骨検、肝検、腎検、眼検といったものもありますが、検定の形を使って実はPRだったということも多いのが実際のところです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

寒天は水溶性食物繊維で、健康づくりに役立つということで、こんな記念日を紹介しています。

「寒天発祥の日」伏見寒天記念碑を建てる会が12月末に寒天の元となるところてんが伏見で提供されたとの資料から12月とふしみ(24+3=27)から制定。

毎月27日:「ツナの日」

無酸素運動は筋肉の白筋を刺激する運動で、代表的なものとしては筋トレがあげられます。有酸素運動は筋肉の赤筋を刺激する運動で、ウォーキングやランニング、エクササイズが代表的なものです。

白筋は速筋と呼ばれていて、強い力を短時間に発揮する筋肉です、そのために素早くエネルギー化されるブドウ糖がエネルギー源となっています。これに対して赤筋は遅筋と呼ばれていて、発揮できる力は弱いものの持続性がある筋肉で、エネルギー源は脂肪酸です。

無酸素運動は短時間に多くの酸素が必要になるので、筋肉には多くの酸素が取り込まれます。有酸素運動は酸素を用いて脂肪酸をエネルギー化しますが、無酸素運動で取り込んだ酸素を有酸素運動で有効に使えることから、無酸素運動と有酸素運動を交互に繰り返す方法が使われ、これはインターバルトレーニングと呼ばれています。

インターバルトレーニングの最大の魅力は、短時間で脂肪酸をエネルギー化させる脂肪代謝の促進です。

マシントレーニングによる筋肉強化の無酸素運動とエクササイズによる有酸素運動を30秒ごとに繰り返す女性対象のジムがありますが、筋肉を傷めないように油圧式の強化マシンが多くで使われています。これは無酸素運動と呼べるほどの筋肉負荷ではありません。中にはストレッチ程度のマシン使用もあって無酸素運動にはなりきれていません。

また、エクササイズも、激しく身体を動かすというよりも足踏みに近い運動で、これも有酸素運動と呼んでよいのかという状態です。

これでは無酸素運動と有酸素運動の効果も期待しにくいところがあります。30秒ごとの切り替えも、充分な無酸素運動、有酸素運動であって初めて成り立つものです。これに比べたら、必死になって速く歩く速歩と、普通歩行を繰り返すインターバルウォーキングのほうが脂肪代謝の効果を高めることができます。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

さすがに年末が迫ってくると、記念日がない日があるのも仕方がないことです。その1日で、今日は健康に関わる記念日はありません。12月27日から29日は紹介できそうです。

毎月26日:「風呂の日」(東京ガス)、「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)