投稿者「JMDS」のアーカイブ

ミネラルの鉄はエネルギー代謝の酵素の構成成分となるミネラルで、赤血球の色素成分であるヘモグロビンの成分として酸素の運搬、細胞への酸素の取り込み、老廃物の炭酸ガスとの取り替えの機能があります。

体内では鉄は4~5gが含まれ、60%以上がヘモグロビンの中に存在して赤血球の酸素搬送に関わっています。残りは肝臓、骨髄、脾臓などに蓄えられています。

鉄が不足するとエネルギー代謝が進みにくくなるということで、成長期の子どもにもスポーツをする人にも生理がある女性にも重要なミネラルとなっています。

鉄はヘム鉄と非ヘム鉄の種類があります。肉類に多く含まれるヘム鉄は、野菜などに含まれる非ヘム鉄に比べると体内への吸収率は3倍以上となっています。食品では肉類、レバー、貝類、カボチャ種子などに多く含まれていますが、最近では野菜や穀類に含まれる鉄が減少していることが指摘されています。

その原因としては土の中の鉄の不足と同時に、大量栽培が指摘されています。多くの野菜を育てるために土の中の鉄が多く取り込まれていることの影響です。

運動をするとエネルギー代謝を高めるために鉄が多く必要になります。そのために運動をするほど体内の鉄が減るようになります。鉄は赤血球の構成成分で、酸素を運ぶ役割があります。

この酸素を使って、細胞の中のミトコンドリアでエネルギーを作り出すときにも、補酵素として鉄が必要になります。エネルギー代謝を高めてダイエットをするときには、鉄の補給も必要となります。

運動をすると他の理由でも鉄が不足するようになります。

運動をして筋肉が増えていくときにも補酵素として鉄が必要になります。筋肉が増えていくときには鉄が必要になるということですが、鉄が不足していると筋肉を強化する運動をしても、思ったように筋肉がついていかないことになります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ダイエットというと、やせるという意味で捉える人が大半で、他の意味があるといってもピンとこないことがほとんどです。しかし、日本メディカルダイエット支援機構は「やせるのも太るのもダイエット」との考えで、メディカルダイエットの資格認定の初めの項目で説明しています。

ダイエット(diet)の元々の意味は方針、作戦、戦略などで、正しい方針に基づいて戦略を立てて、そのとおりに進むことがダイエットとなります。国の方針を定める国会は英語では「The Diet」となります。

方針、作戦などの意味から、正しい食生活をする食事療法がダイエットになり、その流れで正しい運動療法がダイエットになりました。正しい食事や運動の方法というのは健康を維持する、健康を増進させるということで、少なくても身体を壊すようなことはダイエットと呼んではいけないわけです。

もちろん、健康を維持するためにやせるほうがよい人には、体脂肪を減らすことがダイエットであるのは間違いがないのですが、健康の維持のために太ることが必要な人は体脂肪を増やすことがダイエットとなります。

健康的な体脂肪の増加というのは脂肪細胞の中に蓄積されている脂肪が少なすぎる人に対してのことで、通常は脂肪よりも筋肉を増やしたいと考えるはずです。

どちらに対しても運動によるエネルギー代謝の促進がすすめられます。太る要因の中性脂肪は脂肪酸が3つ結びついたもので、脂肪酸を細胞の中でエネルギー化させるエネルギー代謝は異化と呼ばれます。

作り出されたエネルギーを使って、細胞の中で筋肉を作り出すのは同化と呼ばれます。同化のためには異化が必要であって、運動をしてエネルギー源の脂肪酸を消費するのは、筋肉を増やすために必要な行動ということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

食事で摂取したもののうち胃で消化され、小腸で吸収されたもの以外は、不要なものとして大腸に運ばれ、排出されます。

実際には大腸で分解されて吸収される成分、大腸で発生する栄養素があるのですが、全体量としては少ないので、大腸の排出のための器官と考えても間違いではありません。

排出は不要なものを出すだけなので、エネルギーは必要ないような印象が抱かれることがあるのですが、大腸は排出のために蠕動運動をするところで、大腸壁の細胞は、その中で作り出されるエネルギーによって生化学反応が起こり、スムーズに動くことができるようになります。

正常な働きをするためにはブドウ糖と脂肪酸をエネルギー源としてエネルギー代謝が盛んに行われる必要があります。大きなエネルギー源である脂肪酸を細胞の中のエネルギー産生器官であるミトコンドリアに取り込むためには代謝促進成分のL‐カルニチンが必要になります。

L‐カルニチンは肝臓などで必須アミノ酸のリシンとメチオニンから合成されていますが、合成のピークは20歳代前半で、年齢を重ねていくにつれて合成量も保持量も減っていきます。

高齢になると便通が悪くなるのは腸内細菌の善玉菌が減ることが大きな理由としてあげられるのですが、大腸壁の細胞のエネルギー不足も原因となっています。

善玉菌は腸内が温かな環境で増殖して活性化しますが、年齢を重ねると腸内の温度が下がっていきます。細胞内で作り出されたエネルギーの半分ほどは体熱の保持に使われています。エネルギー産生が低下すると腸が冷えやすくなります。

腸を温かい状態にして善玉菌を増やすためにも、大腸壁の細胞の活動を高めるためにも、代謝促進成分のL‐カルニチンが重要になってきます。L‐カルニチンは以前は医薬品成分でしたが、今では食品成分としてサプリメントとして摂ることができるようになっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

血液循環は心臓から送り出される血液の勢いと、血管の弾力性によって高められています。

血管が若々しい状態で、心臓の拍動の勢いがよければ血液はスムーズに流れるというのが原則ですが、血管が収縮すると狭いところを流れることになり、勢いが低下することになります。この状態を知るために実施されるのは血圧測定です。

血圧は動脈にかかる圧力で、血圧が高いと血流がよいように感じられることもあるのですが、血圧が高い状態では血流がよいわけではありません。血流がよくないことから、全身に運ばれる酸素や栄養素の量が減るために勢いを高めているのです。

血管を収縮させるのは自律神経の交感神経の働きです。交感神経の働きが盛んになると必要以上に血管が収縮して狭くなり、血流が低下します。そのときに血圧を低下させる医薬品や健康食品素材が使われると、血管が緩んで血圧は下がったものの、肝心な血液が多く届かないということにもなります。

血流が盛んになって酸素と栄養素が全身の細胞に多く届けられるようになると、細胞の代謝も高まります。細胞の中にあるミトコンドリアにエネルギー源(ブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸)、ビタミン、ミネラル、酸素が取り込まれてエネルギー代謝が起こるので、血流が盛んになることはエネルギー代謝を高めることになります。

ミトコンドリアにブドウ糖を取り込むときにはα‐リポ酸が、脂肪酸を取り込むときにはL‐カルニチンが必要になります。これらの代謝促進成分は体内で合成されるものの合成のピークは20歳代前半で、年齢を重ねると合成量も保持量も低下していきます。

これが代謝が低下する原因ですが、α‐リポ酸もL‐カルニチンも食品成分として今では健康食品・サプリメントとして摂ることができるようになっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

胃で消化されたものを小腸で吸収するときには、ただ染み込むようにして血管まで運ばれていくわけではなくて、腸壁の細胞が栄養素を取り込んでいます。

細胞に取り込まれたエネルギー源のブドウ糖と脂肪酸は、細胞の中でエネルギー化されるというイメージがあるかと思います。エネルギー化はされているのですが、エネルギー源を使って、細胞の中で作り出されたエネルギーを使って細胞は、それぞれの働きをしています。

腸壁の細胞はブドウ糖と脂肪酸を次の細胞へと送っていって、毛細血管に届ける働きをしています。この働きがスムーズに進むためには、腸壁の細胞の中で多くのエネルギーが作り出される必要があります。

大きなエネルギーを発生させるには、エネルギー量が多い脂肪酸を細胞のミトコンドリアに効率よく取り込む必要があり、脂肪酸と結合して取り込む働きをしているのは代謝促進成分のL‐カルニチンです。

L‐カルニチンは肝臓と腎臓で合成されていますが、合成のピークは20代前半で、年齢を重ねるほど代謝が低下していくのはL‐カルニチンの減少が関係しています。L‐カルニチンは以前は医薬品の成分であったのが、今では食品成分として摂ることができます。

腸壁の細胞には酵素があって、それぞれの細胞の生化学反応は酵素によって促進されています。酵素の働きは細胞が温まるほど高まっていくという特徴があります。ミトコンドリアの中で発生したエネルギーのうち、半分ほどは細胞を温めるために使われています。

ということは、効果的に脂肪酸を取り込んで、多くのエネルギーが作り出されるほど細胞が温まり、酵素の働きも高まって、細胞の働きがよくなるということです。

エネルギー代謝を高めることは、腸の吸収を高めることにもつながるというわけです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

消化をよくするためには消化液を多く分泌させる必要があるわけですが、食べたものの種類と分量に合わせて消化液が分泌されるためには、消化器を正常に働かせるためのエネルギーが必要になります。

細胞の中で発生するエネルギーの源になっているのは糖質(ブドウ糖)、脂質(脂肪酸)ですが、これが細胞の中のミトコンドリアで代謝されることによって細胞の中の生化学反応を起こすためのエネルギーとなっています。

細胞の中で作り出されたエネルギーは、その細胞の中でしか使われない“地産地消”のような状態となっています。

消化液を正常に分泌させるためには、胃の細胞だけでなく、消化液を作り出している器官、消化のサインを出している神経の働きも正常である必要があり、その働きをコントロールしているのが、それぞれの細胞で作り出されたエネルギーです。

消化液の中には酵素が含まれていて、この酵素はタンパク質です。これは食事で摂ったたんぱく質が材料です。ここでは、体内にあるものをタンパク質、食品に含まれているものをたんぱく質と区別して表現しています。

たんぱく質が胃で分解されるとアミノ酸となり、このアミノ酸が肝臓の中で必要なタンパク質になり、その一部が酵素となります。

酵素が多く作られるためには、肝臓の細胞の中で起こるエネルギー代謝が重要になります。代謝が盛んになって、エネルギーが多く作り出されれば、必要な酵素が作られ、消化を盛んにすることができるようになります。

このようにエネルギー代謝が高まることが重要ですが、年齢を重ねると消化液の分泌が減っていきます。これを整えるためには、エネルギー代謝を高めるための代謝促進成分が必要になってきます。

その成分として、メディカルダイエットの考えに基づいてすすめているのがL‐カルニチンです。L‐カルニチンはミトコンドリアに脂肪酸を取り込むために欠かせない代謝促進成分で、L‐カルニチンを摂取するだけで全身のエネルギー代謝が高まることが確認されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

全身の細胞の中で作り出されるエネルギーは、細胞にあるミトコンドリアで作り出されています。

前回は自律神経が消化、吸収、蠕動運動、排泄までコントロールしているという話を書きましたが、吸収されたあとには、血液中に入った栄養素が全身の血管を巡り、内臓や器官などで使われています。

この循環のためにも、内臓などで使われる代謝のためにも自律神経が関わっています。

内臓や器官の働きが高まるというと、自律神経で興奮作用がある交感神経の働きが盛んになったほうがよいように思われることがあるのですが、交感神経には血管を収縮させる作用があり、収縮すると血流量が減るために、これを回復させようとして血圧が上昇します。

交感神経によって血管が収縮すると全身の細胞に送られる血液量が減って、そのために細胞を働かせるために必要な酸素や栄養素が不足することになります。

そこで交感神経の働きを抑えるために、抑制系の副交感神経の働きを高めることが重要になります。副交感神経の働きが盛んになると、血管が緩んで、血流がよくなり、細胞に運ばれる酸素と栄養素の量が増えます。

細胞でエネルギー代謝を起こすためにはエネルギー源(ブドウ糖、脂肪酸)が必要で、代謝を補助するビタミンとミネラル、そして酸素が必要になります。エネルギー代謝のためには、副交感神経の働きをよくすることが重要になるということです。

細胞の中では作り出されたエネルギーは、細胞での生化学反応を起こして、それぞれの細胞本来の働きが起こります。細胞の働きの中には、代謝によって発生した代謝物を排出する働きもあります。排泄というと、大腸の働きが注目されがちですが、実際には細胞の中から始まっているということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

エネルギー代謝は全身の細胞の中で起こっていることで、代謝を高めるためには、まずはエネルギー源の糖質と脂質が効果的に体内に取り込まれることが重要です。

食事をすると消化液が分泌されて、糖質はブドウ糖などの単糖に分解され、脂質は脂肪酸に分解されます。これが小腸から吸収されるわけですが、同じだけの栄養素を摂れば同じように吸収されるわけではありません。

個人によって消化液の量も違えば、吸収量も違います。これは個人差とされることが多いものの、大きな影響を与えているのは自律神経です。自律神経には興奮系の交感神経と、抑制系の副交感神経があります。

消化と吸収を進めるのは副交感神経の働きです。興奮した状態だと空腹を感じにくくなるのは、交感神経の働きが盛んになっていて、消化液の分泌量が減っているからです。

副交感神経の働きが盛んになっているときには消化液の分泌量が増えて吸収もよくなります。血液中のブドウ糖が増えて血糖値が上昇すると膵臓からインスリンが分泌されます。

インスリンにはブドウ糖を細胞に取り込ませる作用があり、肝臓で合成される中性脂肪を増やす作用もあります。この作用によってエネルギー代謝に必要なエネルギー源を体内に蓄積させているわけです。

副交感神経は胃から小腸、大腸までの蠕動運動を盛んにする働きもあります。効果的に送り続けて、便通をよくするのも副交感神経の作用となります。

入浴をするときに温度を低め(38℃前後)にすると副交感神経の働きがよくなり、心身ともにリラックスした状態になります。そして、消化液とインスリンの分泌がよくなって、効果的に栄養吸収ができるようになります。

逆に、熱めの温度(42℃以上)での入浴では交感神経の働きが高まり、消化、吸収、インスリンの分泌を調整できます。

この作用を活用したのがメディカルダイエットの入浴と食事の組み合わせで、これによって太ることもできるし、やせることもできるというコントロール法です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

有酸素運動によって最大酸素摂取量を高めることでエネルギー代謝が高まることについて、EPOC(excess post-exercise oxygen consumption)効果を取り上げて説明をしてきました。

最大酸素摂取量の60〜70%は有酸素運動から無酸素運動に切り替わる前のAT(Anaerobic Threshold)ポイントで、これ以上の負荷がかかる運動は湯酸素運動であるウォーキング、ジョギング、ランニング、サイクリング、スイミングも無酸素運動になってしまいます。

ATポイントの範囲での運動は、有酸素運動をしているときの脂肪代謝を高めるだけでなく、運動をしていないときにも脂肪代謝が高まるのがEPOC効果です。

運動は負荷がかかるほどエネルギー代謝が高まるというのは、あくまでATポイントの範囲内での話であって、無酸素運動になったら主なエネルギー源は脂肪酸からブドウ糖に切り替わります。というのは、有酸素運動と無酸素運動では主に使われる筋肉の種類が異なるからです。

筋肉は白い色をした白筋と赤い色をした赤筋に大きく分けられます。赤筋は酸素を貯蔵するミオグロビンを多く含んでいることから赤くなっています。酸素と結びつくにはミネラルの鉄が必要で、鉄が多いと赤色になります。赤血球が赤いのも、酸素を結合して運ぶために鉄が多く含まれているからです。

無酸素運動は酸素なしでもできる運動で、長時間できないものの、瞬発力を発揮して強い力を出すことができます。そのためには、すぐにエネルギーになるブドウ糖が使われます。それに対して赤筋は弱い負荷の運動を長時間続けられる筋肉で、エネルギー源は脂肪酸です。

脂肪酸を消費することによって、脂肪細胞の中に蓄積されている中性脂肪が分解されて、血液中に脂肪酸が放出されるようになります。

有酸素運動は体脂肪を減らす効果があるといっても、だらだらと歩くくらいの運動強度では期待するほどの脂肪代謝は起こりません。無酸素運動ほどきつくはないものの、ややきつさを感じる最大酸素摂取量の60%を超えた負荷がかからないと、脂肪を効果的に使うエネルギー代謝は起こりにくいということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

最大酸素摂取量の60%の強度の有酸素運動をすることで、運動後の脂肪代謝を高めることができるEPOC(excess post-exercise oxygen consumption)効果は、短時間だけのことではなくて、運動法によっては12時間も効果を高めることができることが研究によって明らかになってきています。

最大酸素摂取量は全力で運動したときに体内に取り込む酸素量のことですが、その60%という最大酸素摂取量が高めの運動をすると、体内への酸素の取り込みの能力が高くなります。この酸素を使って細胞のミトコンドリア内のTCA回路で脂肪酸をエネルギー化していきます。

TCA回路でのエネルギー化が高まったといっても、ミトコンドリアに取り込まれる脂肪酸が減ったのでは、せっかくの有酸素運動によるEPOC効果を活かすことができなくなります。

そこで考えたいのがL‐カルニチンによる脂肪酸の取り込みです。L‐カルニチンは脂肪酸と結合してミトコンドリアの膜を通過させるために欠かせない成分で、体内で合成されています。

しかし、合成のピークは20歳代前半で、それ以降は年齢が進むほど合成量が減り、体内の蓄積量も減って、代謝が低下していきます。そこでL‐カルニチンを摂取するという方法がとられます。

L‐カルニチンは以前は医薬品の成分でしたが、今は食品の成分としても認められていて、サプリメントとして摂取することができるようになりました。

L‐カルニチンを摂るだけで脂肪酸が多く取り込まれるようになり、TCA回路でのエネルギー代謝が高まることが確認されています。この機能を高めてくれるのがEPOC効果であるので、有酸素運動をするときにはL‐カルニチンの活用も考えたいところです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕