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「古い情報は間違いになりかねない」と言われますが、“なりかねない”ではなくて「間違い!」と断言できるようなシーンがあります。

古い情報が更新できていないことを認識している人もいれば、まったく認識していない人もいて、さらには認識していながら更新したくない人もいます。

仕事なり学習なりスポーツなりの成績を高めるために、励ましのつもりで言っているつもりでも、そんなことを言われたら、やる気がなくなってしまう場合もあります。

その更新されていない、古い考えのままの人が、よく口にする言葉があります。

その言葉には×、こう言ってほしいことには○をつけて示すことにします。

×「ちゃんと聞いているのか」  ○「ここまで話したけど大丈夫?」

×「それは違う」        ○「その考えもあるね」

×「要するに何が言いたいのか」 ○「一番言いたいことは何

×「どうしてできないのか」   ○「どうしたらできるようになるかな」

×「君のためを思って」     ○「私は、こう思っている」

「君のためを思って」というのは「あなたのためだから」と言い換えられることもあります。

「あなたのためだから」は、悪魔の言葉と指摘されることがあり、その例として最も多いのは発達障害がある人に対して使われている場合です。

発達障害がある人は非常に敏感で、本気で言っているのか口先だけなのか、そこは簡単に見抜いてしまいます。

発達障害に限らず、その特性が顕著でない人の中でも非常にセンスが高い人は増えていて、心がこもっていない、いい加減と感じさせる“なおざり”な言葉には、打てば響くような反応がないばかりか、関係性を壊すような結果になりかねないのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

浄土真宗の「正信念仏偈」については2回にわたって(正念15、正念16)紹介しましたが、写経のように書き写しているものと、自分なりに納得している解釈を記しておきたいと思います。

「正信念仏偈」

帰命無量寿如来    無量寿如来に帰命し、
南無不可思議光    不可思議光に南無したてまつる。

法蔵菩薩因位時    法蔵菩薩因位の時、
在世自在王仏所    世自在王仏の所に在して
覩見諸物浄土因    諸物浄土の因、
国土人天之善悪    国土・人天之善悪を覩見し、
建立無上殊勝願    無上殊勝の願を建立し、
超発希有大弘誓    希有の大弘誓を超発せり、
五劫思惟之摂受    五劫に之を思惟して摂受す。

重誓名声聞十方    重ねて誓うらくは「名声十方に聞えん」と。

普放無量無辺光    普く無量・無辺光、
無碍無対光炎王    無碍・無対・光炎王、
清浄歓喜智慧光    清浄・歓喜・智慧光、
不断難思無称光    不断・難思・無称光、
超日月光照塵刹    超日月光を放ちて塵刹を照らす、
一切群生蒙光照    一切の群生、光照を蒙る。

本願名号正定業    本願の名号は正定の業なり、
至心信楽願為因    至心信楽の願を因と為す、
成等覚証大涅槃    等覚を成り大涅槃を証することは、
必至滅度願成就    必至滅度の願、成就すればなり。

如来所以興出世    如来世に興出したまう所以は、
唯説弥陀本願海    唯弥陀の本願海を説かんとなり。

五濁悪時群生海    五濁悪時の群生海、
応信如来如実言    応に如来如実の言を信ずべし。

能発一念喜愛心    能く一念喜愛の心を発せば、
不断煩悩得涅槃    煩悩を断ぜずして涅槃を得、
凡聖逆謗斉廻入    凡・聖・逆・謗斉して廻入すれば、
如衆水入海一味    衆水の海に入りて一味なるが如し。

摂取心光常照護    摂取の心光は常に照護したまう、
巳能雖破無明闇    巳に能く無明の闇を破すと雖も、
貪愛瞋憎之雲霧    貪愛・瞋憎の雲霧、
常覆真実信心天    常に真実信心の天を覆えり、
譬如日光覆雲霧    譬えば日光の雲霧に覆われども、
雲霧之下明無闇    雲霧の下明らかにして闇無きが如し。

獲信見敬大慶喜    信を獲て見て敬い大いに慶喜すれば、
即横超截五悪趣    即ち横に五悪趣を超截す。

一切善悪凡夫人    一切善悪の凡夫人、
聞信如来弘誓願    如来の弘誓願を聞信すれば、
仏言広大勝解者    仏は広大勝解の者と言い、
是人名分陀利華    是の人を分陀利華と名く。

弥陀仏本願念仏    弥陀仏の本願念仏は、
邪見驕慢悪衆生    邪見・驕慢の悪衆生、
信楽受持甚以難    信楽受持すること甚だ以て難し、
難中之難無過斯    難の中の難斯に過ぎたるはなし。

印度西天之論家    印度西天の論家、
中夏日域之高僧    中夏・日域の高僧、
顕大聖興世正意    大聖興世の正意を顕し、
明如来本誓応機    如来の本誓、機に応ずることを明す。

釈迦如来楞伽山    釈迦如来楞伽山にして、
為衆告命南天竺    衆の為に告命したまわく、「南天竺に、
龍樹大士出於世    龍樹大士、世に出でて、
悉能摧破有無見    悉く能く有無の見を摧破し、
宣説大乗無上法    大乗無上の法を宣説し、
証歓喜地生安楽    歓喜地を証して安楽に生ぜん」と。

顕示難行陸路苦    難行の陸路の苦しきことを顕示し、
信楽易行水道楽    易行の水道の楽しきことを信楽せしめたまう。

憶念弥陀仏本願    「弥陀仏の本願を憶念すれば、
自然即時入必定    自然に即の時必定に入る、
唯能常称如来号    唯能く常に如来の号を称じて、
応報大悲弘誓恩    大悲弘誓の恩を報ず応し」といえり。

天親菩薩造論説    天親菩薩は論を造りて説かく、
帰命無碍光如来    「無碍光如来に帰命したてまつる」と。

依修多羅顕真実    修多羅に依りて真実を顕し、
光闡横超大誓願    横超の大誓願を光闡し、
広由本願力廻向    広く本願力の廻向に由りて、
為度群生彰一心    群生を度せんが為に一心を彰したまう。

帰入功徳大宝海    「功徳の大宝海に帰入すれば、
必獲入大会衆数    必ず大会衆の数に入ることを獲、
得至蓮華蔵世界    蓮華蔵世界に至ることを得れば、
即証真如法性身    即ち真如法性の身を証せしむ、
遊煩悩林現神通    煩悩の林に遊びて神通を現じ、
入生死薗示応化    生死の薗に入りて応化を示す」といえり。

本師曇鸞梁天子    本師曇鸞は梁の天子、
常向鸞処菩薩礼    常に鸞の処に向いて「菩薩」と礼した舞えり。

三蔵流支授浄教    三蔵流支、浄教を授けしかば、
梵焼仙経帰楽邦    仙経を梵焼して楽邦に帰したまいき。

天親菩薩論註解    天親菩薩の論を註解して、
報土因果顕誓願    「報土の因果は誓願なり」と顕したまう。

往還廻向由他力    「往還の廻向は他力に由る、
正定之因唯信心    正定之因は唯信心なり。

惑染凡夫信心発    惑染の凡夫、信心を発しぬれば、
証知生死即涅槃    生死即ち涅槃なりと証知せしむ、
必至無量光明土    必ず無量光明土に至れば、
諸有衆生皆普化    諸有の衆生、皆普く化す」といえり。

道綽決聖道難証    道綽は聖道の証し難しきことを決し、
唯明浄土可通入    唯浄土の通入す可きことを明す。

万善自力貶懃修    万善の自力、懃修を貶し、
円満徳号勧専称    円満の徳号、専称を勧む。

三不三信誨慇懃    「三不・三信の誨、慇懃にして、
像末法滅同悲引    像・末・法滅同じく悲引したまう、
一生造悪値弘誓    一生悪を造れども弘誓に値いぬれば、
至安養界証妙果    安養界に至りて妙果を証せしむ」といえり。

善導独明仏正意    善導独、仏の正意を明かにし、
矜哀定散与逆悪    定散と逆悪とを矜持して、
光明名号顕因縁    光明・名号の因縁を顕したまう。

開入本願大智海    「本願の大智海に開入すれば、
行者正受金剛心    行者正しく金剛心を受け、
慶喜一念相応後    慶喜一念相応の後、
与韋提等獲三忍    韋提と等しく三忍を獲、
即証法性之常楽    即ち法性之常楽を証せしむ」といえり。

源信広開一代教    源信広く一代の教を開きて、
偏帰安養勧一切    偏に安養に帰して一切を勧む。

専雑執心判浅深    専・雑の執心に浅・深を判じ、
報化二土正弁立    報・化二土正しく弁立したまう。

極重悪人唯称仏    「極重の悪人は唯仏を称すべし、
我亦在彼摂取中    我も亦の彼の摂取の中に在れども、
煩悩障眼雖不見    煩悩、眼を障えて見たてまつらずと雖も、
大悲無倦常照我    大悲倦きこと無くして常に我を照したまう」といえり。

本師源空明仏教    本師源空は仏教に明かにして、
憐愍善悪凡夫人    善・悪の凡夫人を憐愍し、
真宗教証興片州    真宗の教・証を片州に興し、
選択本願弘悪世    選択本願を悪世に弘めたまう。

還来生死輪転家    「生死輪転の家に還来することは、
決以疑情為所止    決するに疑情を以て所止と為す、
速入寂静無為楽    速に寂静無為の楽に入ることは、
必以信心為能入    必ず信心を以て能入と為す」といえり。

弘経大士師師等    弘経の大士・宗師等、
拯済無辺極濁悪    無辺の極濁悪を拯済したまう。

道俗時衆共同心    道・俗・時衆、共に同心に、
唯可信斯高僧説    唯斯の高僧の説を信ず可し。

「正信念仏偈」は、「7文字×120行=840文字」なので、いつもより長く書くことになってしまいした。

仏教の2500年の歴史の理解のために親鸞聖人が書かれ、今も伝えられる文字(漢字)であることから、より親鸞聖人を近くに感じられるものとして、記録として残る形でアップしました。

左側は、いつも打っていて慣れているものの(「正信念仏偈」の漢字)だったので、それほど時間はかからなかったのですが、右側の文は今回初めて打ち込んでみたので、思いの外、時間がかかりました。

時間がかかるほど、集中し続けることの困難さ、というべきか、集中し続けることの大切さを改めて実感するよい機会となりました。
〔小林正人〕

機能性を表示して販売することができる特定保健用食品(トクホ)は1991年に制度化されて、2001年に栄養機能食品が新たに認められてからも、優位性は保たれていました。

栄養機能食品は、国が定めた摂取量の範囲であれば機能を表示できるもので、改正のたびに認められる栄養素が増えていきました。

現在ではビタミン13種類(ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンA、ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、葉酸)、ミネラル6種類(亜鉛、カリウム、カルシウム、鉄、銅、マグネシウム)、脂肪酸1種類(n-3系脂肪酸)が対象となっています。

2015年には「食品表示法」が施行されて、栄養機能食品制度の中に新たに機能性表示食品が加えられました。

ここでいう機能性というのは「食べ物に含まれる栄養成分が生体防御、疾病の予防、疾病の回復、生体リズムの調節、老化抑制などの身体に与える体調調整」のことで、いわゆる食品の薬理的作用に関して機能の一部が表示できるようになりました。

この“機能の一部”というところがわかりにくくて、それぞれの具体的に表示できる項目を見ても、栄養成分と機能性の関係を熟知していないと勘違いしかねない状態です。

特定保健用食品制度は、有効性が科学的に証明された個別の商品については、審査を受けて、生活習慣病の一次予防を目的とする製品であることを表示することができるものです。

また、機能性表示食品は、エビデンスに基づいた有効性資料が確保されたものは、一定の範囲で機能性を表示することができます。

さらに理解を難しくさせているのは、2005年に栄養機能食品(規格基準型)の制度が始まって、特定保健用食品は従来の個別許可型だけでなく、規格基準型も許可されたことがあります。

個別許可型は従来の方式で、個々の製品が有効性・安全性の審査を受けることが必要なものです。これに対して規格基準型は、すでに実績と科学的根拠が蓄積された成分について、国が定めた規格基準に適合するかを審査するものです。

規格基準型は審査の簡略化によって普及を促進するために導入されましたが、2005年には機能性表示食品の制度化の検討が始まっていて、機能性表示食品の登場によって影響を受けないことを求めた業界の意向を受けてのことであった、と言われています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルのマンガンの基本的事項の「定義と分類」と「機能」を紹介します。

〔定義と分類〕
マンガン(manganese)は原子番号25、元素記号Mnのマンガン族元素の1つです。

〔機能〕
マンガンは、成人の体内に10〜20mg存在していて、その25%は骨に、残りは生体内にほぼ一様に分布しています。

マンガンは、アルギナーゼ、マンガンスーパーオキシドジムスターゼ(MnSOD)、ピルビン酸脱炭素酵素、ガラクトシルトランスフェラーゼ等の構成成分です。

実験動物にマンガン欠乏食を長期間投与した場合、骨の異常、成長障害、妊娠障害等が生じますが、致命的な障害を観察することは難しくなっています。

実験的にMnSODを欠損させたマウスが生後5〜21日で死亡することから、マンガンは高等動物に必須の栄養素と認識できます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルの銅の「生活習慣病等の重症化予防」を紹介します。

〔生活習慣病等の重症化予防〕
糖尿病の患者では血清銅濃度が高いという報告があります。

また、冠状動脈造影を受けている患者を追跡した研究では、血清銅濃度の高い群において、全死亡率と冠状動脈疾患の死亡率が上昇しています。

このように、血清銅濃度の上昇は生活習慣病を重症化させる可能性があるものの、耐容上限量未満の摂取であれば、血漿・血清銅濃度の上昇は生じないと考えられることから、重症化予防のための目標量(上限値)も設定されていません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

岡山に移住して1年が経過した2018年に地元の病院のリハビリテーション部長と知り合い、発達障害児の支援を主な目的とした特定非営利活動法人の設立を支援しました。

これまで発達障害児の支援というと、保育の観点からの児童発達支援事業所と放課後等デイサービスを実施するところが多く、医学的な改善アプローチは多くはなかったという感覚がありました。

ところが、特定非営利活動法人の代表理事は理学療法士で、作業療法士、言語聴覚士などの医療分野の専門家に加えて、保育士、児童指導員という陣容で、他にない活動を目指していました。

それは脳幹の発達にアプローチする感覚統合療法などの運動機能を高める手法で、脳幹の発達で効果が確認されている年齢(3〜6歳)を対象とした児童発達支援事業所です。

2020年に同法人の児童発達支援事業所の第1号施設が設立されましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大の時期と重なったものの、無事にスタートを切ることができました。

今では4施設を運営しており、新たに放課後等デイサービス、相談支援事業所も開設するところまで進みました。私の法人内の役割は監事です。

放課後等デイサービス(6歳から18歳まで)では、学習障害の支援という最も保護者の期待感が高いものの、実践は難関とされている部門に取り組みます。

これも感覚統合療法の裏付けがあるから実施できることで、そこに私の役割もあります。

これまでの東京人脈の活動(医学・生理学、臨床栄養、運動科学)と、岡山人脈の活動(子ども支援、教育、福祉など)を組み合わせた新たな活動として、発達障害の理解を進める児童発達サポーター活動、その裏付けとなる発達栄養学講習、発達障害児支える家族・地域のための健康管理指導をスタートさせます。
〔発達の伴歩:小林正人〕

「腸内フローラの日」カゴメが、年末年始で食生活が乱れやすい1月とフ(2)ロ(6)ーラの語呂合わせで制定。

「コラーゲンの日」ニッピが、コラーゲンの特許を出願した1960年1月26日を記念して制定。

毎月26日:「風呂の日」(東京ガス)、「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)

叱ると怒るは絶対的に違っているとアドバイスをしても、それが理解できない人は少なくありません。

本人としては叱っていると思っていても、実際には怒っていることがあり、怒られた人にして見れば、どのように説明されても怒っていることの言い訳としか思えないということがほとんどです。

あまりに当たり前のことと思って、あえて叱ると怒るの違いについては書かなくてもよいかと思っていたのですが、前々回(日々邁進24)、前回(日々邁進25)の徳川家康の叱り方を読んだ方から“素朴な質問”がありました。

その返答の意味で、書いてみます。

〔叱る〕
定義:よくない点を指摘して強くとがめる
状態:理性的
コントロール:可能
目的:部下の問題行動を正して、組織をより良くする
誰のため:組織のため、部下のため
相手との関係:協力的

〔怒る〕
定義:我慢できない気持ちを表す
状態:感情的
コントロール:不可能
目的:自分の不満や不快感を解消する
誰のため:自分のため
相手との関係:敵対的
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

若かりし頃のこと、テレビ時代劇の2時間スペシャルが始まり、大手広告代理店のテレビ局出身の方の紹介で、撮影現場に立ち合ったことがあります。

主な仕事はスケジュール管理で、出演する方の時間と予定を把握して、出演者に合わせて撮影シーンを調整するという地味な仕事でした。

その仕事は、ずっと座っているのが役割で、撮影現場から少しでも離れる人がいる場合には、私に声をかけるというルールがありました。そのため、私が指定された席を離れることができるのはトイレに行くときだけで、食事も指定された席でと限られていました。

ずっと座っているだけなので、出演者やスタッフから話を聞くだけ聞くことができました。私の父親がテレビ時代劇のファンだったこともあり、普通なら聞き流すようなことも関心をもって聞くことができました。

井戸の周りのシーンでは、江戸の市中の設定ということで、本来なら四角の井戸ではないのに、セットを変えることはできないことから、そのまま撮影するしかないという話を聞きました。

江戸の市中は上水を引き込んでいるので、水道(水の流れ)は浅いところにあって、汲み取りの桶と釣瓶(つるべ)ではなかったのですが、セットにあるのは桶と釣瓶なので、それが使われます。

実際に取水に使われていたのは柄杓(ひしゃく)で、井戸も底のない桶が埋められていました。江戸の町場でも時代劇によく出てくる日本橋界隈は埋立地で、そこを流れる水道は浅くて、神田川の上水を水道橋(駅の水道橋ではなくて実際に水道が通っていた橋)を通じて取り入れていたものなので、柄杓があれば簡単に取水できました。

桶で汲み取るというシーンだけでなくて、浅い井戸なので井戸に落ちて死ぬというようなシーンも実際にはないことです。井戸は時代劇には付き物なので、目にすることが多くて、気になる機会も多いのです。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕

発達障害の食事に関係する特性について、前回は牛乳を例にして紹介しました。それに続いて、感覚過敏だけが原因ではなくて、さらに考慮するべき点を書いていきます。

牛乳が苦手という子どもは、色や味、喉の通り方といった五感に関する理由だけでなく、牛が怖いから、臭いで嫌な思い出があるからということで飲めなくなったということもあります。

この記憶のために、感覚過敏の反応が強く現れることもあります。牛の絵を見ただけで嫌な思い出が蘇り、牛乳は飲めてもパッケージに牛が描かれていると飲めないという例や、友だちが牛乳を吐いたことがあり、その記憶から飲めないという例もあります。

さらに牛乳パックでストローから牛乳が吹き出して、手が汚れてから飲めなくなったという例もあります。

親が牛乳を料理に混ぜていることがわかり、隠して入れたことに不信感が高まり、家庭でだけ牛乳が飲めない状態が続いているということもあります。

感覚過敏は視覚や聴覚、嗅覚が過敏であるために、刺激的な記憶が起こりやすく、強く記憶に残ってしまうこともあり、このような状態では一般的な食事指導や食べ方指導では対処できなくなっています。

学校では飲めるのに、家庭では親に叱られるなどした記憶から飲めないということもあります。また、学校では他の子どもは飲めているのに、自分だけが飲むのに時間がかかる、飲めないということは、その子どもにとって大きなプレッシャーになります。

こういったことは自閉症スペクトラム障害に起こりやすい感覚過敏だけが原因ではなく、注意欠陥・多動性障害など他の発達障害でも起こりやすいことでもあります。

そのことを周囲から責められるようなことがあると、もっと苦しさを感じることにもなるため、そのことは親や教師なども気づいてあげて、すぐに対処するべきこととしてあげられています。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕