発達障害は子どもの10人に1人が該当しています。その支援は全国の発達障害児支援施設で実施されていますが、私が監事を務めるNPO法人(特定非営利活動法人)Pro Bono Rehabilitation Services(プロリハ)は、医療スタッフの理学療法士、作業療法士が中心となってプロとしての発達支援を行っています。現在は岡山市内に3施設があります。
発達障害は複数の状態がありますが、自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害、学習障害が三大発達障害とされています。学習障害は教育のプロの支援が必要であり、岡山市で学習支援を行う一般社団法人SGSGの代表理事と、NPO法人プロリハの代表理事を結びつけて、学習障害児のための学習塾を運営する一般社団法人なないろを設立しました。私は、ここでも監事を務めています。
私の専門は臨床栄養、代謝生理学、運動科学で、これを組み合わせた健康づくりの手法を研究するNPO法人日本メディカルダイエット支援機構の理事長を務めています。発達障害と学習障害の支援に関わったのは、私の専門分野が子どもと保護者の支援につながるとの思いがあったからで、発達栄養学が現場での支援となります。
それぞれの専門分野が組み合わされた活動は他に例がなくて、これを進めていくのが第一の活動となりますが、専門分野を突き詰めるほど、絶対に必要だと感じるのが発達障害についての理解を進めることです。発達障害児は10人に1人もいれば、家族、親戚、近所には必ずといってよいほど、見知っている範囲に該当する子どもはいるはずです。
どのような状態なのか、どんな困難さを抱えているのか、支援として何ができるのか、そんなことを知るための機会は、どんな自治体やコミュニティーにあってもよいはずですが、望むようになっていないのが実情です。だから、専門分野を突き詰める活動と同時に、普及活動の必要性を痛感しているのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
投稿者「JMDS」のアーカイブ
機能性表示食品の中には、2つの異なる機能が表示されているものがあります。前回(サプリ概論208)取り上げた熟成ホップ由来苦味酸を用いた製品には、注意力の精度を高める機能に加えて、「BMIが高める方のお腹周りの脂肪(体脂肪)を減らす機能があることが報告されています」と表示されています。
BMIは体格指数(Body Mass Index)のことで、身長と体重から計算される肥満度を示すものです。お腹周りの脂肪は、体脂肪のうち内臓の周りに蓄積される内臓脂肪を指しています。
熟成ホップ由来苦味酸には、体脂肪を低減させることが人間を対象とした試験で報告されています。これを総合的に評価するために研究論文が集められました。
1日に11.7mg、35mg、70mgの熟成ホップ由来苦味酸を含む食品摂取群と含まない食品摂取群(プラセボ群)に分けて、12週間継続させて効果を比較する試験が実施されています。
対象者はBMIが25kg/㎡以上、30kg/㎡未満の肥満1度の健常な成人男女で、体脂肪は腹部CTスキャンによる総脂肪面積(内臓脂肪面積と皮下脂肪面積の合計)で評価されています。
肥満症を含む全被験者を対象とした場合には11.7mg以上を含む食品を摂取した群で摂取しない群よりも12週間後に体脂肪が有意に減少しました。また、健常者だけを対象とした場合には35mg以上を含む食品を摂取した群で摂取しない群よりも12週間後に体脂肪が有意に減少しました。健常者の体脂肪が減少するというのは、肥満の人は対象としていないということで、製品に含まれる1日の摂取量は35mgとなっています。
注意力の向上と体脂肪を減らす機能の両方があるということですが、試験の対象者が異なっているので、両方の条件に当てはまる人でないと期待する効果が得られないということになります。
全身に60兆個以上あるとされる細胞の中でエネルギーが作られています。そのエネルギーを作っているのは細胞の中にあるミトコンドリアで、直径は500nm(ナノメートル)という小さなものです。500nmは1mm(ミリメートル)の2000分の1です。
小さいものの例に出される細菌は1000〜5000nmで、それよりも小さなものです。さらに小さなウイルスは20〜300nm(インフルエンザウイルスは80〜120nm、新型コロナウイルスは100nm)なので、細菌とウイルスの間の大きさと考えることができます。
そんなにも小さなミトコンドリアですが、1つの細胞に100〜2000個もあります。多く存在しているのはエネルギーを多く作り出す必要がある細胞で、筋肉や肝臓、脳の細胞です。全身のミトコンドリアを合わせると全体重の10%にもなるといいます。それだけ重要で、多くのエネルギーを作り出さなければ生命維持ができないということです。
エネルギー代謝というと、エネルギー源(糖質のブドウ糖、脂質の脂肪酸、たんぱく質のアミノ酸)を材料にして、ミトコンドリアの中にTCA回路で9段階を経てATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー物質を作り出すことを一般には指しています。
エネルギー源はミトコンドリアの中でアセチルCoAというエネルギー化合物に変化して、これがTCA回路に取り込まれるとエネルギー源が減っていきます。特に多くのATPを作り出すのは材料となるのは脂肪酸です。エネルギー代謝が盛んになれば、血液中の脂肪酸が減り、これを補うために脂肪細胞の中に蓄積されている中性脂肪が分解されて、脂肪酸が血液中に放出されます。
ATPはアデノシンにリン酸が3個結びついたものですが、リンが1個はずれてADP(アデノシン二リン酸)になるときにエネルギーが発生します。このエネルギーは発生した細胞の中だけでしか使われません。何に使われるかというと、細胞の中で起こる生化学反応のためです。この生化学反応によって、それぞれの細胞が独自の働きをしているのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
ダイエットを希望する人の多くは、できるだけ楽に、効果が出る方法に関心を抱いています。「これだけすれば簡単」という方法を求めがちですが、そのような方法に運よく出会えたとしても、どれくらいのことをすればよいのかがわからないと継続できない、結果が出ないということにもなりかねません。
「無理なく、無駄なく」は日本メディカルダイエット支援機構のモットーで、無理をすることなく、無駄なこともしないで、それぞれの人にピッタリと合致した方法を提供することを目的としています。
そのためには、ダイエットを望む方々の実態を把握する必要があります。ダイエットといっても対象者によって希望することはさまざまです。「ただやせればよい」という人から「健康的にやせたい」「見た目ではなくて生活習慣病を改善したい」という人まで、希望は異なっているものの、やらなければならないことは共通しています。
それは希望することが本人の状態に合っているのかを知ることであり、どれだけのことをすれば希望がかなえられるかを知ることです。どれくらい自分が太っているのか、希望に近づけるためにどれだけのことをしなければならないのかがわからないまま、スタートする人が多いのが実態です。ただ食べる量を減らす、運動する時間を増やすという大雑把なダイエット法では結果が出にくく、継続もできない、リバウンドして以前よりもよくない状態になってしまったという人も少なくないのです。
そのようなことにならないように、食事によるエネルギーのプラス分と、運動によるマイナス分を100kcal単位という共通のスケール(物差し)を用いて、希望に近づけていくために“ダイエットデザイン”という考えのもとで、まずは自分のダイエットをデザインする方法について提供していくことにしました。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
今やデジタル全盛時代で、体温測定も血圧測定も、数字だけを示されてもピンとこないことがあります。以前は水銀を用いて、体温も血圧も測定していました。水銀体温計は小型で使いやすくて、正確で、消毒もしやすいというので、体温測定の基本とされてきました。難点はガラス製なので落とすと割れやすく、水銀が漏れ出ることと、正確に測定するには10分ほどかかることでした。
そこでデジタル式の体温計が開発されたわけですが、温度によって水銀が熱膨張して伸びることで、どこまで体温が上がったかが目で見てわかります。水銀体温計の目盛りは42℃までだったので、これ以上の体温になると危険だということも理解しやすくて、体温が42℃に近づいてきたら休むように呼びかける意味も伝わりやすいということがありました。
なぜ、42℃までしか目盛りがついていないのかというと、細胞が正常な状態に保たれる限界の温度で、それ以上になると全身の細胞が変化して機能しなくなります。つまり、死んでしまうということです。生卵を温めると凝固することでイメージしやすいかと思います。
水銀血圧計は水銀の重量を活用したもので、血圧の単位はmmHgとされていますが、Hgは水銀のことで、mmHgは水銀柱の高さを表しています。血圧が120mmHgというのは水銀を120mm(12cm)押し上げる圧力で血管を圧迫していることを示しています。
血圧が危険とされる200mmHgでも20cmなので、それほどの圧力ではないように感じるかもしれませんが、水銀の比重は13.5g/cmで、水に対する密度で示されています。水の比重を1g/cmとして、その何倍かで比重が測定されます。
血圧が120mmHgというと収縮期血圧の正常範囲の下のほうですが、「120mm×135」は1620mmで、1m62cmとなります。つまり、血液を身長の高さまで押し上げる力がかかっていることになります。
これは血圧が200mmHgと危険とされる高血圧では、「200mm×135」で2m70cmの高さまで吹き上げる勢いになります。
これだけの勢いが血管を流れているときに血管壁にかかり続けていたら、血管に大きなダメージが与えられるのは当たり前のことで、水銀血圧計では目盛りを見ることでアナログ的に血圧の上昇がわかりやすかったのです。デジタルでは単なる数字なので、わかりにくくなり、これが血圧の上昇を軽視する風潮にもつながっていると言えます。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
有酸素運動によって最大酸素摂取量を高めることでエネルギー代謝が高まることについて、EPOC(excess post-exercise oxygen consumption)効果を取り上げて説明をしてきました。最大酸素摂取量の60〜70%は有酸素運動から無酸素運動に切り替わる前のAT(Anaerobic Threshold)ポイントで、これ以上の負荷がかかる運動は湯酸素運動であるウォーキング、ジョギング、ランニング、サイクリング、スイミングも無酸素運動になってしまいます。
ATポイントの範囲での運動は、有酸素運動をしているときの脂肪代謝を高めるだけでなく、運動をしていないときにも脂肪代謝が高まるのがEPOC効果です。運動は負荷がかかるほどエネルギー代謝が高まるというのは、あくまでATポイントの範囲内での話であって、無酸素運動になったら主なエネルギー源は脂肪酸からブドウ糖に切り替わります。というのは、有酸素運動と無酸素運動では主に使われる筋肉の種類が異なるからです。
筋肉は白い色をした白筋と赤い色をした赤筋に大きく分けられます。赤筋は酸素を貯蔵するミオグロビンを多く含んでいることから赤くなっています。酸素と結びつくにはミネラルの鉄が必要で、鉄が多いと赤色になります。赤血球が赤いのも、酸素を結合して運ぶために鉄が多く含まれているからです。
無酸素運動は酸素なしでもできる運動で、長時間できないものの、瞬発力を発揮して強い力を出すことができます。そのためには、すぐにエネルギーになるブドウ糖が使われます。それに対して赤筋は弱い負荷の運動を長時間続けられる筋肉で、エネルギー源は脂肪酸です。脂肪酸を消費することによって、脂肪細胞の中に蓄積されている中性脂肪が分解されて、血液中に脂肪酸が放出されるようになります。
有酸素運動は体脂肪を減らす効果があるといっても、だらだらと歩くくらいの運動強度では期待するほどの脂肪代謝は起こりません。無酸素運動ほどきつくはないものの、ややきつさを感じる最大酸素摂取量の60%を超えた負荷がかからないと、脂肪を効果的に使うエネルギー代謝は起こりにくいということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
高血圧の体質は遺伝すると言われています。それは統計的にも明らかにされていて、一般には両親ともに高血圧ではない場合には子供が高血圧になる確率は5%ほどですが、両親のうち片方が高血圧なら約4分の1、両親ともに高血圧なら約2分の1が高血圧になるといわれています。
味覚の傾向は遺伝によるとの考えがある一方で、あくまで生活習慣によるものだという考えもあります。味覚について取り上げるのは、塩分に含まれるナトリウムが血圧上昇に関わっているからです。
親が塩辛い味付けを好む場合には、食事の味付けが濃い傾向があり、その食習慣が受け継がれた結果とみることもできます。外食のときに味を確かめずに塩や醤油、ソースをかける人は食塩を1日に約20g、味を確認してからかける人は約12g、そして調理の味付けのみで食べている人は約6gを摂っているという報告があります。
高血圧は病気によって高まる傾向があるものの、高血圧の約90%は本態性高血圧と呼ばれるもので、原因となる病気が見当たらないのに血圧が上がっています。特徴的な症状がないために血圧検査で発見されることが多くなっています。
本態性高血圧は、要因が一つではなく、複数の要因が重なって起こると考えられています。本態性高血圧で最も影響を受けるのは遺伝で、片親が高血圧だと50%ほどに、両親ともに高血圧だと70%ほどの人に高血圧が現れるといわれています。
栄養バランスが乱れて血液中のビタミン、ミネラルが不足すると、これらの栄養成分を体の組織が取り入れるために自律神経の交感神経の働きが高まり、血流を高めて栄養成分を早く届けられるように血圧が上がりやすくなります。また、ストレスも交感神経の働きを活発にさせて、末梢血管を収縮させることから血圧が上がることが知られています。
自律神経の調整は難しいとされますが、外からのアプローチでコントロールが可能なこととしてあげられるのは温度の変化です。入浴の場合には38℃以下のお湯の温度では副交感神経の働きが盛んになって心身ともにリラックスさせることができます。それに対して、42℃以上の温度では交感神経の働きが盛んになって元気な状態になっていきます。
夕食の時間帯は副交感神経の働きが盛んになっていますが、夕食前に、ぬるめのお湯で入浴すると副交感神経の働きがもっと盛んになります。この状態で食事をすると、胃液とインスリンが多く分泌されて、消化がよくなり、吸収もよくなり、さらにインスリンの働きによって肝臓で合成される中性脂肪が多くなるので、栄養を多く蓄えられるようになります。これが本来の姿です。
発達障害によって自律神経の調整が乱れていると、夕方でも交感神経の働きが盛んになって、なかなかリラックスできない状態となります。そんなところに熱めの温度で入浴をしたら、もっと交感神経の働きが盛んになってしまいます。この状態で食事をすると胃液とインスリンの分泌量が減ります。これは太ることを嫌っている人にとってはよいことかもしれませんが、栄養の吸収ということでいえば、決してよいことではありません。むしろ避けるべきことで、発達障害の人では入浴温度も確認しておくべきことです。
心身ともにリラックスする温度帯の38℃は冬では寒く感じてしまします。それでは興奮作用が高まって、副交感神経の働きが調整しにくくなります。発達障害の自閉症スペクトラム障害も注意欠陥・多動性障害も副交感神経が働きにくくなっていて、そのために交感神経の働きが高まりやすい特徴があります。
消化、吸収、排泄の能力を高めるのは副交感神経の働きであるので、寒い季節には38℃にこだわらず、40℃までは許容範囲としておきます。少なくとも交感神経が盛んな状態には切り替わらないので、この温度帯のお湯に長めに浸かることを心がけるようにします。
ホップというとビールの苦味の成分となっているアサ科のツル性植物で、ビールの原料となっているのはホップの受粉前の雌株の毬果です。
このホップを熟成させた苦味酸は注意力の精度を向上させる機能があるとのことで、機能性表示食品に使われています。集中力はストレス社会を生き抜くためには欠かせないもので、それが機能性表示食品を摂ることで高まるならと期待も高まるところです。どのような機能が実際にあるのか、どんな人が試験対象の結果なのかを知っておかないと、期待する機能が得られないことにもなります。
製品に表示されているのは、熟成ホップ由来苦味酸には「加齢により低下する認知機能の一部である注意力(集中して複数の視覚情報を同時に判断して処理する能力)の精度の向上に役立つ機能が報告されています」との機能です。
製品そのものを使って試験を行った場合には「機能があります」と表示できるのですが、研究論文を裏付けとして届出をする場合には「報告されています」と表示することが決められています。この製品は研究論文を裏付け資料としているわけです。
どのような試験であったのかというと、「健常な中高齢者が熟成ホップ由来苦味酸を含む食品を摂取した場合、含まない食品を摂取した場合と比較して注意力(分配性注意・注意の変換・注意による認知機能の制御)の精度が向上するかを検証する」という試験です。
具体的には、1日に35mgの熟成ホップ由来苦味酸を含む食品摂取群と、含まない食品群(プラセボ群)に分けて、45〜69歳の認知機能の低下を自覚する健常な中高齢者(100人)が12週間連続摂取して効果を比較する試験方法です。その結果、注意力の指標が有意に向上したとのことで届出がされています。
日本メディカルダイエット支援機構のメディカルダイエットは、運動と食事、運動と入浴、食事と入浴の組み合わせによるエネルギー代謝コントロールですが、これはタイミングダイエットとも呼ばれています。その始まりはアマチュアレスリングの女子国際チームの体重コントロールの指導に加わったのがきっかけでした。そのときのチームには運動科学、栄養学の専門家がいたので、その両方は封印して、自律神経調整による体脂肪のコントロールにだけ口出しをしていました。
体脂肪を減らすことについては、筋肉運動と同時に有酸素運動をしている選手たちであったので、有酸素運動の効果を高めるプラスαの役割でしたが、もう絞るだけ絞っている女性選手の体脂肪を減らすためには、通常の食事指導と運動指導では通じない状態になっていたということです。
それでも効果がある方法を提供できたのですが、それに比べたら簡単だったのは、もう一つの女子レスラーです。女子のプロレスラーですが、現役ではなくて、引退後の選手でした(引退したら選手ではないのですが)。
これはマイナー団体(失礼!)のエースのカリスマ選手が国会議員になるのを支援したことがきっかけで、本人は男性のような身体なので体脂肪を減らすことは必要ありませんでした。同団体や他の団体の引退選手は、身体的には動いていないのに長年の習慣で食事量が減らせないこともあって、急に太ることがありました。
現役選手のときには体脂肪は大事で、技を受けても身体のショックが少なくて済むのは筋肉の内側と外側についている体脂肪のおかげです。試合の時間は短くても、練習の時間が長いので、それに耐えられるだけのエネルギーを体脂肪として蓄積しておくことも一流レスラーの条件とされています。
この体脂肪を減らすためには有酸素運動が有効で、そのときに3人に指導したのはエアロバイク(自転車こぎマシン)とバウンドボール(バランスボールを使ったバウンド運動)でした。引退後に通ったトレーニングジムでは筋肉トレーニングが主だったということを聞いて、筋トレで使われる筋肉は白筋で、そのエネルギー源はブドウ糖であり、脂肪酸をエネルギーとしているのは赤筋であることを説明して、赤筋を働かせる有酸素運動を納得してやってもらいました。
自転車こぎとバウンド運動だけなので、それまでの厳しいトレーニングに比べたら、楽すぎるものです。蓄積されている体脂肪が多すぎるので、それなりの時間がかかるのは仕方がないことです。中には1日に12時間も有酸素運動をした元選手もいました。
ただ、これにはストップをかけました。内臓脂肪は有酸素運動で減りやすいのですが、皮下脂肪は内臓脂肪が減ってからしか減らないので、急激に内臓脂肪が減ると、皮膚がたるんでしまうからです。これは風船の空気が急に抜けたのと同じような状態です。
メディカルダイエットの講習で内臓脂肪と皮下脂肪の関係を話していますが、それは女子プロレスラーのダイエットで経験したことも大いに参考としています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)





