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ストレスは胃に影響を与えることは随分と前から知られてきたことで、ストレスを軽減させるものの研究も随分と前から行われてきました。腸の負担をやわらげる機能性表示食品は、その表示を見ると消化をよくしたり、胃の痛みを軽くしてくれるのではないかと期待されることがあります。機能性表示食品は消費者庁の機能と、その試験内容を届け出ることから、消費者庁のホームページで、どんな製品なのか確認することができます。これを見ると、案外とイメージされていることと違っているものもあります。
腸の負担をやわらげる機能性表示食品であるヨーグルトは、その中に含まれる乳酸菌が特徴的で、腸ではなくて胃に対して機能を発揮するものです。その機能性表示食品は、実際の製品を用いた試験結果ではなくて、同じ種類の乳酸菌を健常な成人に対して使った研究論運を根拠にしています。そもそも機能性表示食品として届出をするときには、病気がある人を対象とすることが許されていません。あくまでも健康な人が、健康を維持するために使うものであって、多くの人が期待する健康回復のためのものではないということです。
研究論文では、特別な乳酸菌を含む食品を摂取する人と、乳酸菌を含まないプラセボ食品を摂取する人に分けて、胃の負担を軽減する機能について日本人を対象にして研究しています。実際に何を調べているのかというと、胃に関する主観評価、胃排出時間です。ともに有効性が認められるとの評価であったのですが、主観評価というのは本人の気持ちの問題が大きいものです。
胃排出時間というのは、早く消化されたというだけではなくて、充分に消化されていないのに早く小腸に運ばれることもあります。そのどちらなのかについては提出の資料には詳しく書かれていません。
提出された資料に掲載されている論文が2つだけというのも気になるところです。

「太っていて何もよいことはない」ということは、ダイエットをすすめるときに、よく聞かれることです。本当によいことはないのか、というと、いくつかよいことはあります。
脂肪が多くついていると外からのショックを受け止めやすく、やせすぎると免疫が低下するので免疫の維持にはよい、ということが言われます。そんなことよりも太っていてよいことに骨が丈夫だということがあげられます。
骨は硬いもの、変化しないものというイメージがあるかもしれませんが、常に変化しています。破骨細胞が骨を壊し、骨芽細胞が骨を作っています。骨はカルシウムの保管庫でもあり、食事から摂るカルシウムが減ると骨を破骨細胞が壊して、血液中に放出します。カルシウムは骨や歯に約99%が存在していて、残りの約1%は血液や細胞の中にあります。カルシウムは神経伝達物質でもあって、減ってくるとイライラするといったように、わずかな量であるだけに、身体に大きな影響を与えます。
だから、不足することがないように常に壊されています。カルシウムが必要のない状態では骨芽細胞がカルシウムを骨に戻していきます。その重要な働きをする骨芽細胞の働きは、骨に負荷がかかるほど活性化されます。負荷は体重が重いほど強くなるので、太っている人は普通に暮らしているだけでも骨に負荷をかけて、丈夫になっているのです。
年齢を重ねると筋肉が減ってやせてくる人が増えます。健康維持のためにやせることを求められると、骨が弱ってくることになるということで、骨を丈夫にする必要があります。そのために考え出されたのが骨にショックを与える“かかと落とし”です。爪先立ちして、足の力を抜くとかかとが下に落ちて、かかとにショックが与えられます。これによって骨芽細胞の働きをよくしようということです。
どれくらいの回数をすればよいかと聞かれることがあるのですが、太っているときには常にかかっている負荷を、かかと落としで得ようということなので、「常に」と言いたいとことですが、実際には「できるだけ多く」というのが正解ということになります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

広く健康に関わる記念日について紹介します。
8月2日 日本ハーブ協会がハー(8)ブ(2)の語呂合わせで「ハーブの日」と制定。エスビー食品がハー(8)ブ(2)の語呂合わせで「ハーブの日」と制定。日本おやつ協会が、おや(8)つ(2)の語呂合わせで「おやつの日」と制定。おやつカンパニー(三重県津市)がベビースターラーメンの普及のために、おや(8)つ(2)の語呂合わせで「ベビースターラーメンの日」と制定。カレーうどん100年革新プロジェクトが6月2日が横浜カレー記念日、7月2日がうどんの日である流れから「カレーうどんの日」と制定。
8月3日 八丁味噌協同組合(愛知県岡崎市)が八(8)丁味(3)噌の語呂合わせで「八丁味噌の日」と制定。サガミホールディングス(愛知県名古屋市)が八(8)味(3)の語呂合わせで「サガミの八味唐がらしの日」と制定。徳島県漁業協同組合連合会が鱧(はも)は以前ははみと呼ばれたことから、は(8)み(3)の語呂合わせで「はもの日」と制定。博水社がハ(8)イサ(3)ワーの語呂合わせで「ハイサワーの日」と制定。毎月3日は「くるみパンの日」(カリフォルニアくるみ協会)、「みたらしだんごの日」(山崎製パン)。
8月4日 日本栄養士会が栄(8)養(4)の語呂合わせで「栄養の日」と制定。ホクレン農業協同組合(北海道札幌市)が馬(8)鈴(0)しょ(4)の語呂合わせで「北海道ばれいしょの日」と制定。サッポロライオンが恵比壽ビヤホールが開店した1899年8月4日にちなんで「ビヤホールの日」と制定。藤本商會本店(愛知県名古屋市)が箸(84)の語呂合わせで「箸の日」と制定。熊本走ろう会が走(84)ろうの語呂合わせで「走ろうの日」と制定。アイランド(東京都渋谷区)が、おは(8)よ(4)うの語呂合わせで「朝活の日」と制定。毎月4日は「みたらしだんごの日」(山崎製パン)。
8月5日 江崎グリコがパピ(8)コ(5)の語呂合わせで「パピコの日」と制定。関西鶏卵流通協議会が親子(085)の語呂合わせで「親子丼の日」と制定。カンショク(香川県観音寺市)がやっ(8)こ(5)の語呂合わせで「奴(やっこ)の日」と制定。マルコメ(長野県長野市)が発酵(85)の語呂合わせで「発酵の日」と制定。フライスター(神奈川県横浜市)がパン(8)粉(5)の語呂合わせで「パン粉の日」と制定。小田急レストランシステムが箱根そばが箱そばと略して呼ばれることから箱(85)の語呂合わせで「箱そばの日」と制定。新潮社が山で食べる山(8)ごはん(5)の語呂合わせで「山ごはんの日」と制定。毎月5日は「みたらしだんごの日」(山崎製パン)。
8月6日 あじかん(広島県広島市)が立秋の前日の節分に巻き寿司を食べる習慣があることから「巻き寿司の日」と制定。毎月6日は「メロンの日」(全国メロンサミットinほこた開催実行委員会)、「手巻きロールケーキの日」(モンテール)、「手巻きロールの日」(モンテール)。
8月7日 日本耳鼻咽喉科学会が鼻(87)の語呂合わせで「鼻の日」と制定。日本バナナ輸入組合がバ(8)ナナ(7)の語呂合わせで「バナナの日」と制定。グレープストーン(東京都中央区)がバ(8)ナナ(7)の語呂合わせで「東京ばな奈の日」と制定。はなまる(香川県高松市)が、は(8)な(7)の語呂合わせで「はなまるうどんの日」と制定。やおやささき(岩手県盛岡市)が旧七夕の日の8月7日にオクラを食べて短冊に願いを書くとかなうという思いから「オクラの日」と制定。毎月7日は「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)。
8月8日 ハナマルキ(長野県伊那市)が麹の中に米があって八十八に分解できることから「こうじの日」と制定。ニチレイフーズがパラ(8)パラ(8)の語呂合わせで「チャーハンの日」と制定。味のちぬや(香川県三豊市)が、たこの足が8本で焼(8)の語呂合わせで「たこ焼の日」と制定。わかさ生活(京都府京都市)がblueberryのBBが88に似ていることから「ブルーベリーの日」と制定。東洋水産が○を重ねると8になり、焼(8)きそばの語呂合わせで「マルちゃん焼きそばの日」と制定。ヤクルトヘルスフーズが青汁の材料の葉っぱ(88)の語呂合わせで「葉っぱの日」と制定。日本きくらげ(東京都中央区)が8が耳の形に似ていて8が重なることから「日本きくらげの日」と制定。千草(福岡県北九州市)が洋食のハヤシライスのハ(8)ヤ(8)の語呂合わせで「洋食の日」と制定。徳島県阿波尾鶏ブランド確立対策協議会が阿波おどりが8月9日に鳴門市で行われることから前日を「阿波尾鶏の日」と制定。Eight(東京都大田区)が数字の無限大を示す∞の形と似ている8を重ねた日であることから「ベーグルの日」と制定。万田発酵(広島県尾道市)が発酵のハチ(8)と末広がりの八(8)から「発酵食品の日」と制定。日本臨床矯正歯科医会が歯(8)並びの語呂合わせで「歯並びの日」と制定。毎月8日は「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)、「歯ブラシ交換デー」(ライオン)、「にわとりの日」(トリゼンフーズ)、「ホールケーキの日」(一柳)。

生活習慣病の予防にも改善にも、まずは優先されるのは食事と運動で、治療レベルまで進んだ人には栄養指導と運動指導が行われます。いわゆる食事療法と運動療法ですが、これは医師から重要性が説明され、積極的に行うように言われたとしても、具体的な方法までは言われないのが普通のことです。
というのは、医師が食事指導をしても運動指導をしても保険点数がつかないからです。食事指導で保険点数がつくのは管理栄養士だけで、運動療法で保険点数がつくのは理学療法士や作業療法士だけです。医師が、どんなに頑張って栄養学を勉強して、栄養について指導をしても、法律的には栄養指導ではなくて、保険点数がつかない雑談レベルとされてしまいます。
だから、勉強をしていないまま栄養については充分とはいえない知識のままで話すことがあり、運動についても個人の状態に合わせた方法を指導するのではなくて、病気別の注意点を告げて、歩くようにすすめるくらいで終わることもあります。
糖尿病を例にあげると、血糖値とヘモグロビンA1c値が高ければ糖尿病と診断されて医薬品(血糖降下剤)が処方されます。これで診断と指導が終わったように感じるかもしれませんが、糖尿病治療に使われる医薬品は、食事療法と運動療法が前提となっています。食事療法と運動療法をやってみて、それで血糖値とヘモグロビンA1c値の変化を見て、今後の治療方針が決められるのが基本中の基本です。
しかし、その基本中の基本であるはずの食事療法と運動療法をされないまま医薬品だけを出されている患者が数多くいます。病院であれば管理栄養士も理学療法士などもいるので、指導を受けることは可能です。ところが、クリニックでは医師以外の専門家はいないところがあり、何も指導をされないまま医薬品を使うだけということも少なくありません。これでは、効果が充分に得られない治療でしかない、と批判されても仕方がありません。
これに対応するための栄養と運動の指導を、医療機関以外で行い、そこに医療機関が協力をするという形があって然るべきで、それを期待して栄養と運動の講習を地域で実施しているのですが、いまだに期待どおりにはなっていないのが実情です。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

最大酸素摂取量の60%を継続する有酸素運動をすることで、運動後の脂肪代謝を高めることができるEPOC(excess post-exercise oxygen consumption)効果は、運動後過剰酸素消費量と訳されています。最大酸素摂取量は全力で運動をしたときに吸い込むことができる酸素量のことで、運動強度を示すためにも使われています。
人間の身体は酸素を多く取り込む運動を続けて酸素不足になったときには、酸素の取り込みを盛んにします。この盛んというのは、運動時の変化ではなくて、運動をしていないときのことで、日常生活での酸素の取り込みが増えることになります。酸素を多く取り込めば、それで脂肪の代謝が盛んになるわけではなくて、運動も必要です。その運動としてすすめられるのが有酸素運動です。
EPOC効果は、運動をしていないときにも脂肪代謝が高まるということで、休息中も就寝中に効果が高まります。有酸素運動の時間が短かった人はEPOC効果が2時間ほどだったのが、最大酸素摂取量の60%ほどの運動を継続させることで12時間ほどにも長引かせることが可能です。このときには運動をしているのと同じか、それ以上の脂肪代謝の効果が得られるようにもなります。個人差はあるものの、高まる消費エネルギー量は50〜120kcalとされています。50kcalであったとしても15分間のウォーキングに相当するので、動かない状態でも身体を動かしているのと同じエネルギー消費が得られます。
ただし、運動を続けていると最大酸素摂取量が高まって、以前と同じ負荷の運動をしていても、最大酸素摂取量の60%に達しなくなるということは普通に起こります。最大酸素摂取量の60%というのは、なんとか会話をしながら続けられる強度を指しているので、これを目安にして有酸素運動に取り組み、エネルギー代謝を高めるようにしたいものです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

正常血圧の範囲は、収縮期が130mmHg未満、かつ拡張期が85mmHg未満となっています。高血圧は、収縮期が140mmHg以上、または拡張期が90mmHg以上で、その程度によってⅠ度高血圧、Ⅱ度高血圧、Ⅲ度高血圧に分類されています。
正常血圧と高血圧の間は、正常高値血圧と分類されています。現在は高血圧とはいえない状態であるものの、将来は高血圧になる確率が高いグループであり、高血圧予備群とも呼ばれます。
血圧は、診察時の測定と家庭で測定したときに違いが見られることがあるため、家庭血圧では収縮期が125mmHg未満、かつ拡張期が80mmHg未満とする低めの基準も示されています。医療機関での血圧測定は緊張感もあり、医療機関に行くために普段と異なる生活(早起きや長時間の移動、待ち時間など)をすることでも血圧は高まりやすくなります。
血圧は対象者によって危険度が異なることから、対象者別に降圧目標が掲げられています。糖尿病や腎臓病を持っている人、心筋梗塞後患者、脳血管疾患患者の降圧目標は厳しくなっています。つまり、疾病のない人よりも低めの数値が目標とされているわけです。
血圧は40歳を過ぎるころから上昇する傾向があり、性別でみると50歳代までは男性のほうが血圧は高く、60歳以降では女性のほうが高くなっています。これまで血圧が高くなっていなかったからと安心して、血圧測定をしないというのはよくないということです。
血圧は季節によって変動しやすく、寒い季節には高くなる傾向があります。1日のうちでも変動があり、日中の活動中にも血圧は上昇します。そのため、朝に目覚めて布団の中で安静にしているときが、最も血圧の測定に適している時間帯とされています。

腸内環境を整えるための、もう一つの方法として注目されているのはプレバイオティクスです。これは腸内細菌と同様の働きをする乳酸菌などのプロバイオティクスが働きやすい環境に整える役目をするもので、糖質や乳製品などの善玉菌の栄養源(エサ)や食物繊維などが、それに当たります。
ビフィズス菌を増やすものとして知られているのはオリゴ糖で、単糖(ブドウ糖や果糖)が2〜10個つながった構造となっています。オリゴ糖には、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、乳果オリゴ糖、キシロオリゴ糖、イソマルオリゴ糖、ラフィニース、ラクチュロース、コーヒー豆マンノオリゴ糖、グルコン酸などがあります。ビフィズス菌には種類があり、1種類のオリゴ糖が、すべてのビフィズス菌に適合するとは限らないことから、複数のオリゴ糖を摂るべきだとされます。
こういったプレバイオティクスを摂ることによって、善玉菌の増殖が促進された結果として整腸作用、ミネラル吸収促進作用、炎症性腸疾患の予防・改善作用など有益な効果が認められています。
食物繊維は、人間の身体の中の酵素では消化されない食物成分のことで、消化されないために吸収もされず、ほとんど形を変えずに大腸まで届き、腸壁を刺激しながら排泄されるわけですが、腸内細菌によって分解されると善玉菌の栄養源として使われることから、これもプレバイオティクスとなります。
プロバイオティクスとなる乳酸菌などを摂るのと、プレバイオティクスを摂るのと、どちらが効果的かという議論もありますが、より腸内環境を整えるためには、両方を一緒に摂るほうが有効だということは当然に考えられます。この両方の作用によって腸内環境を整えることはシンバイオティクスと呼ばれます。

機能性表示食品は、有効性が商品で人間を対象とした試験で確認されたもののほかに、成分の有効性が論文に掲載されていることを根拠にして表示の届出ができるものです。許可ではなくて、あくまで届け出ですが、その際には根拠などの確認が行われています。
機能性表示食品は、販売者の責任において保健の目的が期待できる旨の表示をすることができるものですが、健康の維持・増進に役立つことを表現するものであり、医薬品と誤認される恐れがあるものであってはならないとされています。
一般の健康食品やサプリメントは、病気の治療や予防だけでなく、身体の構造や機能に影響を与えることを目的として販売することは規制されています。血液サラサラや抗酸化も身体の機能に該当します。ほとんど何も述べられないまま販売しなければならないので、イメージで伝えようとして販売者は苦労をしています。
機能性表示食品として可能な機能性表示の範囲は、以下のように示されています。
・容易に測定可能な体調の指標の維持に適する、または改善に役立つ旨
・身体の生理機能、組織機能の良好な維持に適する、または改善に役立つ旨
・身体の状況を本人が自覚でき、一時的であっても継続的、慢性的でない体調の変化の改善に役立つ旨
これに対して、機能性表示食品であっても認められない表現例として、以下のことがあげられています。
・疾病の治療効果または予防効果を暗示する表現(糖尿病の人に、高血圧の人に等)
・健康の維持および増進の範囲を超えた意図的な健康の増進を標榜するものと認められる表現(肉体改造、増毛、美白等)
・科学的根拠に基づき実証されていない機能性に関する表現

ダイエットの最大の敵は甘いものだと言われることがあります。食事量を減らすことは我慢できても、甘いものだけは我慢ができないという人は少なくありません。甘いものを我慢すると、それがストレスになって食べすぎてしまう、途中でダイエットを諦めてしまうというのはダイエットに挫折した人の多くが口にすることです。
できることなら甘いものを食べてダイエットをしたいという思いは、メディカルダイエット講習でも聞いていることで、それが可能ならダイエットを続けたい、そんなダイエット法なら一緒に広めたいという希望も寄せられています。
その方法は、実は存在しています。もちろん限度なく食べてよいということではないのですが、甘いものを活用して効果的にダイエットを進めようというのが「フルーツ&スイーツダイエット」です。
東京から岡山に移住したときに、これまで蓄積してきたメディカルダイエットの研究成果を活かした岡山ならではのダイエット法ということで実施しようと考えてきました。内容も、ほぼ決まっています。
フルーツ王国で、晴れの国だけあって紫外線も強く、それが抗酸化作用が強いフルーツを育ててくれます。城下町であったので、菓子文化も定着しています。フルーツを活かしたスイーツも数多くあります。これを活かすことができるのが、生理学を駆使したメディカルダイエットです。
甘いものが食べられないストレスのために、知らないうちに太っていく「ストレス太り」を防ぐことはダイエット成功のためには大切なことです。このことを理解して、一緒に活動してもらえる人が増えてきたことから、いよいよ実施に向けてスタートすることにしました。もちろん、一緒に活動する方々の意見を積極的に取り入れて、講習テキストの内容を決めていきます。わかりやすくて、続けやすいものでなければ意味がないものですから。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

ウォーキングは代表的な有酸素運動ですが、無酸素運動にすることもできます。歩く速度を早めればよいのですが、早歩き程度では普通は無酸素運動にはなりません。ところが、高齢者では日常的な運動不足・活動不足の影響もあって、走らないけれど急ぎ足で歩いているという速度でも無酸素運動と同じ負荷がかかって、筋肉量を増やしていくことができます。
ここでいう筋肉量というのは2種類の筋肉で、赤筋と白筋のことです。赤筋は脂肪酸をエネルギー源として有酸素運動を行う筋肉で、弱い負荷が続くことで増えることかた歩くだけでも鍛えてことができます。白筋はブドウ糖をエネルギー源として無酸素運動を行う筋肉です。白筋を鍛えるためには強い負荷がかかる運動を短時間でもよいので繰り返すことが求められます。
高齢者が赤筋も白筋も鍛えることができるのが早歩きだといっても、急ぎ足で歩くのは長くは続けられません。高齢になると、たんぱく質が筋肉に取り込まれにくくなって、運動をした割には以前のように筋肉が増えないというのが普通の感覚です。
これを解消する方法として、早歩き(速歩)と普通歩行を繰り返すインターバルウォーキングが行われます。速歩は、なんとか会話ができる歩行速度ですが、速歩をすると足の筋肉が張っていくように感じます。これは筋肉の収縮が激しくなって、血液が多く送られた結果です。そのときには筋肉に取り込まれる酸素も多くなっています。
この酸素を使って、白筋ではブドウ糖、赤筋では脂肪酸が代謝に多く使われます。筋肉の中でブドウ糖と脂肪酸をエネルギー化するだけでなくて、作り出されたエネルギーを使って筋肉細胞の中では生化学反応が起こり、たんぱく質を筋肉細胞に取り込む反応が起こります。
こういったインターバルウォーキングの手法は、メディカルダイエットの上級講習でも取り上げています。生活習慣病を予防するためには速歩と普通歩行の繰り返しに加えて、それぞれの疾患の予防と改善に使われる効果的な歩き方があって、それについても伝えています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)