食欲は精神状態によって左右されやすい特徴があります。脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が不足すると、ブドウ糖を補うために食欲が増進します。ストレスがかかると脳でのブドウ糖の消費量が増え、さらにストレスが高まることによってブドウ糖が多く含まれる甘いものへの欲求が高まっていきます。
ストレスが高まり、精神安定が必要なときには脳内のセロトニンの分泌量が増えます。セロトニンは生理活性アミンの一種で、脳内の神経伝達、メラトニン合成など脳の活動を高める作用のほか、平滑筋の収縮、血管収縮などの働きをしています。
セロトニンが不足すると精神安定を求める働きとともに、食欲が増進します。甘いものや肉類を食べると一時的にセロトニンの分泌量が増え、気持ちが落ち着くことから、甘いものへの欲求が強くなるとされています。
セロトニンの分泌量には性差があり、女性は男性に比べて脳内のセロトニン合成量が少なくなっています。そのため、女性はストレス状態に置かれるとセロトニンの減少の度合いが大きくなり、情緒不安定になりやすいのです。そして、甘いものや過食など食欲の高まりがみられるようになりやすくなっています。
女性は月経前の体調不良期(PMS期)に、神経伝達組織でのセロトニンの受け取りが阻害されるため、生理前には特に食欲が高まりやすくなります。
セロトニンは、食べることだけではなく、ストレスの解消や運動などによって分泌を高めることができます。そのため、精神的な原因によって食欲が高まったときには、運動の中でもセロトニンを分泌させやすい有酸素運動がすすめられます。
アミノ酸のトリプトファンはセロトニンの原料となります。体内では合成できず、食品から摂らなければならない必須アミノ酸で、トリプトファンは牛乳、チーズ、肉類、赤身魚、大豆製品、果実などに多く含まれます。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
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広く健康に関わる記念日について紹介します。
5月24日 ホクトがテレビコマーシャルで菌活を初めて全国発信した2013年5月24日にちなんで「菌活の日」と制定。せんにち(大阪府吹田市)が伊達政宗の命日にちなんで「伊達巻の日」と制定。毎月24日は「ブルボン・プチの日」(ブルボン)、「削り節の日」(東京鰹節類卸協同組合)。
5月25日 はごろもフーズが創業日の1931年5月25日を「シーチキンの日」と制定。ハウス食品が、とんがりコーンの発売日の1978年5月25日にちなんで「とんがりコーンの日」と制定。宮崎県果樹振興協議会亜熱帯果樹部会が、みやざき完熟マンゴーの普及のためにマンゴー(05)ニッコリ(25)の語呂合わせで「みやざきマンゴーの日」と制定。笑顔育(神奈川県逗子市)が子(5)どもニコ(25)ニコの語呂合わせで「子どもニコニコ笑顔育の日」と制定。毎月25日は「プリンの日」(オハヨー乳業)、「歯茎の日」(佐藤製薬)。
5月26日 サンエール(広島県広島市)が5月を表す英語のMay(メイ)とプ(2)ル(6)の語呂合わせで「メープルもみじの日」と制定。ライオンが日本気象協会の調査で5月26日を境に気温と湿度がカビ発生の条件に合致することから「風呂カビ予防の日」と制定。野沢温泉源泉かけ流しの会が極上(5)な風呂(26)の語呂合わせで「源泉かけ流し温泉の日」と制定。毎月26日は「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)、「風呂の日」(東京ガス)。
5月27日 背骨コンディショニング協会が背骨は腰椎5個、胸椎12個、頸椎7個から構成されていて5127の1を/(スラッシュ)に見立てて5/27になることから「背骨の日」と制定。しものファーム(大阪府堺市)が小(5)松菜(27)の語呂合わせで「小松菜の日」と制定。毎月27日は「ツナの日」。
5月28日 ファクトリージャパングループ(東京都千代田区)が骨(52)盤(8)の語呂合わせで「骨盤の日」と制定。日本保険協会が自助にとって大切な希望、知恵、財産、健康、愛を意味する五(5)つ(2)葉(8)の語呂合わせで「自助の日」と制定。毎月28日は「にわとりの日」(日本養鶏協会)。
5月29日 紅乙女酒造(福岡県久留米市)が胡麻祥酎の普及のために口(5)福(29)の語呂合わせで「胡麻祥酎の日」と制定。日本ケロッグがコーンフレーク(529)と幸福(529)の語呂合わせで「シリアルの日」と制定。日本エスニック協会がエス(S)を5に見立てニック(29)の語呂合わせで「エスニックの日」と制定。日本こんにゃく協会と全国こんにゃく協同組合連合会が、こん(5)にゃく(29)の語呂合わせで「こんにゃくの日」と制定。毎月29日は「ふくの日」(日本アクセス)、「Piknikの日」(森永乳業)、「クレープの日」(モンテール)、「肉の日」(都道府県食肉消費者対策協議会)。
5月30日 530運動環境協議会がゴ(5)ミ(3)ゼロ(0)の語呂合わせで「530(ゴミゼロ)の日」と制定。毎月30日は「サワーの日」(宝酒造)、「EPAの日」(日本水産)、「みその日」(全国味噌工業協同組合連合会)。
「二度やることは三度やる」というのは、もちろん「二度あることは三度ある」をもじった言葉で、物事は繰り返されることを指しています。同じようなことが二度続けてあったときは、必ずもう一度繰り返されるという教訓は「二度あることは三度ある」で合っているのですが、「二度やることは三度やる」となると、偶然に起こるというよりも必然的な要素が強くなってきます。
それがよいことであれば、「二度もよいことがあったので、もう一度よいことはあるはず」と安心して構えていることもできるのでしょうが、それがよくないことであったら、安心できなくなります。安心できないどころではなくて、不安で仕方がない、悪いことが起こったときのことを想定して、あらかじめ準備をしておかないと、とんでもない結果になりかねないという教訓を残すことにもなります。
自分にとって悪い結果となったとしても、一緒に組んだのが人格者であったり、優れた事業家であれば、一時の気の迷い、噛み合わなかっただけと思うこともできます。過去の成功がある人や社会的な評価が高い人には、実際のところよりも期待を寄せてしまうところがあります。女性なら感覚的に好き嫌いで判断するところがあっても、男性は嫌いな人であっても一緒に仕事をしてしまうことがあります。
そして、あとになって、なんで嫌いな人と仕事をしてしまったのかと反省をしても、もう遅いという経験をした人も少なくないと思います。周囲のことを気にせず、自分勝手に判断をして行動をする人は、失敗をしたとしても重大なダメージでなければ反省をすることなく、再び繰り返すのは当たり前のように起こることです。その失敗が自分にはダメージがなくて、ダメージがあったのは周りの人だけというときには、必ずといっていいほど三度やってしまう、ということをコロナ禍を経験した社会で、嫌というほど経験させられています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
学習意欲が高まらない子どもに対して、他の成功体験を与えたり、ご褒美をあげることによって学習に取り組むように導いていく手法も使われます。学習塾に行きたくないという感情が高まっている子どもに対して、学習での成功体験が得られるようにするのがよい方法であるといっても、その場に行きたがらないのでは成功体験を得ることができなくなってしまいます。
そこで、行くと他によいことがあるということで行動を起こすようにすることになるのですが、親が多く使いがちなことに、お菓子が食べられる、家に帰ってからおいしいものを食べさせてあげる、塾の帰りに一緒に好きなものを買おうというようなことがあげられます。
それがきっかけになって、学習をしたところ、学習での成功体験が得られたということならよいものの、お菓子などで釣るようなことを繰り返していると、だんだんとお菓子がないと行動しない、もっとおいしいお菓子が食べたい、好きなお菓子を食べさせてくれないと塾に行きたがらなくなる、ということにもなっていくことがあります。
このような餌(エサ)で釣るようなことをしていると、学習の成果が喜びではなくて、食べ物が喜びになりかねません。夕方から通う学習塾の場合には、本来の夕食時間と重なることから、何かを食べて栄養補給をしなければならないのに、学習に集中させるためといって空腹を我慢して学習を続けさせることにもなっています。
発達障害児は自律神経の調整が乱れやすく、その改善には睡眠リズムを調整することと同時に、食事時間による自律神経の調整も必要になります。軽食であってもよいので、本来の夕食の時間に食べ物を取り入れるようにして、自律神経のバランスが乱れないようにするべきです。
塾では食べ物を口に入れる時間を考慮すべきです。それがご褒美になるような特別においしいものでなくても、胃腸を整える、脳の働きによいものでよいのです。そのことを子どもたちが理解をして食べることができれば、これが通いたくなる塾とすることにも役立てることができることになります。
代謝のためにも健康維持にも必要な微量ミネラルは、体内に少ない量しか存在していないだけに、不足すると大きな影響が出ることになります。普段は必要性について語られることが少ないミネラルですが、不足しないように、多く含まれる食品を知っておきたいものです。微量ミネラルは鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、マンガン、モリブデン、クロム、コバルトの9種類です。
◎鉄
エネルギー代謝の酵素の構成成分となるミネラルで、赤血球の色素成分であるヘモグロビンの成分として酸素の運搬、細胞への酸素の取り込み、老廃物の炭酸ガスとの取り替えの機能があります。また、赤血球の生成とともに鉄欠乏性貧血の予防、免疫細胞の成長などの作用があります。体内では鉄は4~5gが含まれ、60%以上がヘモグロビンの中に存在して赤血球の酸素搬送に関わっています。残りは肝臓、骨髄、脾臓などに蓄えられています。肉類に多く含まれるヘム鉄は、野菜などに含まれる非ヘム鉄に比べると体内への吸収率は3倍以上となっています。ビタミンCによって鉄の吸収が高められます。食品では、肉類、レバー、貝類、カボチャ種子などに多く含まれます。
◎亜鉛
栄養素の代謝や生命活動などに関わる化学反応に携わるミネラルです。200種類以上の酵素の構成成分であり、体内では皮膚、毛髪、肝臓、腎臓、睾丸、舌の味蕾などの新陳代謝が盛んな細胞に多く含まれます。不足すると新陳代謝の低下から皮膚炎、脱毛、爪の異常、味覚異常などが現れやすくなります。男性の場合には精液欠乏症や勃起不全、女性の場合には胎児の成長不良が起こりやすくなります。また、亜鉛は膵臓から分泌されるインスリンの構成成分で、インスリンの分泌量を調整して血糖値を下げる働きがあります。また、筋肉細胞がインスリンと反応してブドウ糖の取り込みを行う際に必要となります。食品では、カキ、牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵(特に卵黄)、ナッツ類に多く含まれます。
決断が早いというのは誇るべきこと、誉められるべきことだとされていて、決断が早い経営者は有能な経営者とされます。されます、というよりも、されてきたというほうが正確かもしれません。
社会の変化を何も、すべて新型コロナウイルス感染症のせい、海外の紛争(侵略?)のせいとは言わないものの、これまでに経験したことがないことが起こり、これまでにやってきたことが通じなくなるという体験をしたら、これまで通りの決断でよいのかと考えてみることが必要です。そして、立ち止まり、振り返り、場合によっては少し引き返してみるのも必要なことです。
決断が早いというのは、状況を把握していて、早く決断できるだけの知識や教養、過去の例なども承知しているからできることです。自分ではないとしても、過去の失敗例も知っていて、そのようなことにならないように注意することができるから判断ができることであって、周囲の理解と信頼も得られるようになっています。
しかし、その決断が単なるラッキーだったことがわかった人もいて、会社もあります。少々の決断ミスがあったり、進む方向が違っていても、大きな社会変化がなければ、その先は予測がつくことなので修正は可能です。その修正ができるだけの余地があれば、実は決断が間違っていたとしても、間違いでなかったのと同じように対応することも可能です。
しかし、ラッキーが通じにくい状況では、判断ミスでズレたことが要因で、進むほどズレが大きくなっていきます。そんな時代だけに決断が早いことを自慢するのではなくて、慎重に対応すべきです。自分が判断できないときには周囲のいる人に相談したり、相談までいかなくても話をして反応を見るというのは必要なはずです。
これ以上のことを書くと、誰のことを言っているのかわかってしまうことにもなるので、このへんで止めておきますが、決断の早さがミスにつながる、悪い結果になるという時代であることを理解してほしいと願う先は1社や2社ではないのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
ストレスによって発生するホルモンのコルチゾールによって脳の海馬の神経細胞は傷つけられやすくなっています。コルチゾールが多く分泌されるのは心理的ストレスが高まったときで、ストレスをためないことが記憶を保持するためには重要になります。コルチゾールの分泌を抑えるのは、脳内ホルモンのβエンドルフィンで、コルチゾールを抑えるだけでなく、海馬の記憶を高めることも知られています。
記憶は保持時間によって短期記憶と長期記憶に分けられています。海馬は小さな器官であるために数秒から1分程度の短期記憶しかできませんが、大脳皮質は非常に大きな器官であることから数日から数年という長期記憶が可能となっています。
短期記憶は、感覚器が受けた感覚記憶が電気信号に変換され、神経回路を通って海馬に送られ、短時間の保存がされています。この神経ネットワークの流れの中で障害があると、海馬に情報が到達しない、もしくは充分に情報が送られてこないことになり、短期間であっても保存ができないことになります。発達障害でみられる短期記憶の障害でも起こっています。
また、短期記憶された情報が、長期記憶を司る大脳皮質に伝えられるルートに障害がある場合には、短期記憶の情報が長期記憶として充分に伝わらず、すべてを覚えることができなくなります。こういった障害があると、短期記憶が繰り返し大脳皮質に送られる場合にも障害が起こり、長期記憶ができず、覚えたはずの記憶が薄れていくことにもなります。
短期記憶から長期記憶への転送は、睡眠中に行われていますが、眠りが浅いレム睡眠のときに起こっています。睡眠は眠りが浅いレム(REM:Rapid Eye Movement)睡眠と、眠りが深いノンレム(Non-REM)睡眠とがあり、90分ほどの周期で繰り返されています。レム睡眠のときには眼球が動くことが確認されていて、大脳は休息しているものの、他の脳の機能は働きを続けていることから起こっています。
発達障害がある人の特性を表すのに、普通の範囲が示されることがあります。普通の範囲を野球のストライクゾーン、それを超えたボールのゾーンが発達障害とする考え方もあるのですが、私たちは逆の考え方をしています。ここがストライクゾーンと思って対応したことが、実は非常に狭い範囲であって、例えば通常のストライクゾーンを9分割(上・中・下、左・中・右)した場合の中の中、つまり9分の1の狭い範囲に投げ込まないといけないということです。
ストライクゾーンであれば上の左であっても、下の右であってもストライクと判定されます。そこに投げ込めば合格という感覚で接してよいのは定型発達の場合であって、発達障害の場合にはストライクゾーンが極端に狭いということを考えて接しなければならないのです。その子どものストライクゾーンを見つけるために保護者も改善を指導する専門家も苦慮しています。
刺激が強いと感じること、心地よい環境でないとグズる子どもの場合には、そこがわかればグズらないように対応することができるとの考えで、そのピンポイントのストライクゾーンを見つけることが重要であると改善指導されることがあります。ところが、それが通用しないのが発達障害の特性といえます。
9分割された、どこがストライクゾーンかということがわかれば、努力して、そこに安定的に投げ込む技量をつければよいことになります。ところが、発達障害がある子どもの場合には、発育途中、発達途中であることから変化するのは当たり前のように起こります。
前日とまったく異なるピンポイントのストライクゾーンということは少ないものの、1週間単位でみると、以前はストライクであったのに今日はストライクとはならないということも普通に起こります。そういった困難さがあることも理解して、社会的な支援を考えるようにしてほしいのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
食事では不足する栄養素を補うのがサプリメントの基本的な役割ですが、何が不足しているかわからないという場合には複数のビタミンが含まれているマルチビタミンが使われます。マルチビタミンには水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンが含まれています。
水溶性ビタミンは水に溶ける性質があるビタミンで、胃の中には水分があるので、いつ摂っても吸収されます。水溶性ビタミンにはビタミンB群(ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂、ナイアシン、葉酸、ビオチン、パントテン酸)とビタミンCがあります。
脂溶性ビタミンは油に溶ける性質のビタミンであるために、胃の中に脂肪があるタイミング、つまり食事と一緒に摂らないと吸収されないという特徴があります。脂溶性ビタミンにはビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKがあります。
摂取タイミングが異なる水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの両方が含まれているマルチビタミンは、脂溶性ビタミンのタイミングに合わせて食事の前後で摂るのがよいということになります。
マルチビタミンだけを摂っていれば必要な量が摂れるという期待をしたくなるところですが、中には種類だけは、すべてのビタミンが含まれているものの、分量が必要量に達していないものもあります。マルチビタミンだけで栄養素を摂るわけではなくて、食事でも摂るので必要量よりも少ない量でよいという考えがあります。どの程度の量になっているかというと、通常は3分の1以上の量とされています。中には半分以上が摂れるものもあります。
水溶性ビタミンは多くの量を摂っても長期間は体内で保持されず、1日ほどで排出されます。それに対して脂溶性食物繊維は体内に蓄積されるので、過剰症を起こすこともあり、摂りすぎには注意が必要です。中には1日の必要量を超えているものもあり、摂取してよい分量を知っておく必要があります。
レプチンというホルモンが分泌されているのに太りやすいという困った体質が日本人には多いということを前回紹介しましたが、それに続いてレプチンと逆の働きをして、食欲のバランスを取っているホルモンの一つのグレリンについて紹介します。
レプチンの分泌量が増加するとグレリンの分泌が低下し、逆にレプチンの分泌量が減少するとグレリンの分泌量が増加します。
グレリンは、胃から分泌され、脳の視床下部に作用するペプチドホルモンで、食欲中枢を刺激して食欲を増進させます。
満腹状態でも、おいしいと感じるものを目にすると食欲が湧くことは別腹と呼ばれていますが、その別腹現象が起こるのは精神的な食欲の高まりによってグレリンが分泌されるとともに、胃の蠕動運動が始まり、胃の上部に空間が生じて、食べ物を入れることができるようになるからです。胃の病気や不調によって胃壁が傷つくと食欲が低下するのは、胃からのグレリンの分泌が低下するからだと考えられています。
グレリンは、睡眠不足になると分泌量が増えて食欲が増していきますが、それと同時にレプチンの分泌が減って満腹を感じにくくなります。これは睡眠不足に対応するために、活動に使われるエネルギー量を増やすための反応で、睡眠不足が続くと食欲が増して、太ることになりかねません。8時間睡眠の人が5時間睡眠にしたところ、レプチンの分泌が約15%低下し、グレリンが約15%増加したとの研究報告があります。
睡眠不足になると、成長ホルモンの分泌が低下し、筋肉の増強が抑制されて脂肪の代謝も低下するようになります。BMI(体格指数)が高くなっていることも確認されているため、睡眠時間は充分に取るように心がけたいものです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)





