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スポーツというと、どうしても競技性が求められることがあるために、ウォーキングはスポーツなのかという議論は何度もされてきました。しかし、スポーツ庁はスポーツ基本計画の第二期スポーツ基本の計画の中で「スポーツは身体を動かすという人間の本源的な欲求に応え、精神的充足をもたらすもの」と定義しています。

これに従うと、競技スポーツだけでなく、ウォーキングはスポーツということになり、自由に楽しみ、“する”だけでなく、“見る”ことも“支える”こともスポーツという感覚であるので、スポーツと言って問題はありません。

ウォーキングは一定の距離を歩くときに時間を計測することはありません。マラソンは完走証にはタイム(かかった時間)が表示されますが、通常のウォーキング大会の場合の完歩証には距離が書かれているだけです。参加者の最後を歩くアンカーは設定時間があり、アンカーに追い抜かれないように歩くという暗黙の了解があります。

しかし、参加者の中には自分で時間を測定して、それを完歩証に書き入れている人もいます。これは毎年参加して、体力的に高まっているのか低下しているのか、その差を知るためのことです。

完歩時間を記録するウォーキングイベントがないわけではないのですが、なぜ時間を記録しないのかというとウォーキングを主導する日本ウオーキング協会が国際市民スポーツ連盟の競わないスポーツの活動に参加しているからです。

日本のウォーキングの始まりは、前の東京オリンピックの年(1964年)のことで、アメリカ大陸横断のウォーキングイベントに参加した大学生によって始められました。これも時間を競うことはなく、集団で同じコースを歩くウォーキングマーチ(ヨーロッパの行軍から始まった)がウォーキングとして日本に持ち込まれました。

長距離を歩くよりも、短距離でも健康効果がある歩き方をしたいという希望は多く、生活習慣病の予防と改善のために医師からすすめられるのは、こちらのほうです。ウォーキングが健康スポーツとして認められるには、身体の状態に応じた歩き方の研究も必要になってくるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

筋肉の細胞にはエネルギーを作り出す器官のミトコンドリアが多くあるため、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を取り込んで、エネルギー化させることができます。エネルギーを作り出すときには酸素が多く必要になるので、運動をして筋肉を動かすと筋肉細胞の中に酸素が取り込まれて、多くのエネルギーを作り出すことができます。

そのエネルギーが全身のエネルギーになって、全身の働きがよくなることを期待する人も多いのですが、細胞とエネルギーには大原則があります。それは細胞の中で発生したエネルギーは、その細胞の中だけで使われるので、他の細胞で使われることはない、ということです。

では、運動をしても全身の健康に効果はないのかというと、そんなことはなくて、運動によって酸素が多く取り込まれることで、全身の細胞で効率よくエネルギーを作り出すことができるようになります。

もちろん、エネルギー源が足りていることは必要で、極端な糖質制限を行うと効果的なエネルギー源の糖質の不足のためにエネルギー代謝が期待するほどは高まらないことになります。

運動をして筋肉で多くのエネルギーが作られると、刺激された筋肉だけでなく、全身が温まるようになります。細胞で作り出されたエネルギーの半分ほどは体熱になっています。生命維持に必要な基礎代謝はすべてのエネルギー消費量の70%ほどで、基礎代謝の70%ほどは熱産生に使われます。

「70%×70%=49%」ということで、半分ほどが体熱になっているとしているのです。この熱は血液を温め、温かな血液が全身を巡ることで全身の細胞が温まります。大きなエネルギー源の脂肪酸は、中性脂肪が分解されることで発生します。このときには脂肪分解酵素のリパーゼの働きが必要で、リパーゼは細胞が温まると分解が進みやすくなります。

こういった仕組みがあるので、運動をして身体が温まると、全身の細胞で発生するエネルギー量が増えて、これが全身の健康につながっていくということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

偏食は多くの子どもにみられることですが、単に好き嫌いだけが原因ではありません。偏食には成長過程の味覚の変化の遅れや発達障害の感覚過敏のほか、食物アレルギーが原因となって食べられないものが増えている場合もあります。

また、噛んで飲み込むまでの機能や歯科分野での問題があることもあり、これまでの偏食対策が通じにくい場合も増えてきています。この改善のために、ハビリテーションの手法が重要となる子どもも、また増えてきています。

ハビリテーションは、リハビリテーションと似た用語であることから勘違いされることもあります。

リハビリテーション(rehabilitation)とハビリテーション(habilitation)の違いですが、先に一般に知られているリハビリテーションのほうから説明すると、「元の状態に回復させる治療」を指しています。これに対してハビリテーションは「幼少時からの障害を対象として持っている機能を活かして発達させる治療」です。

治療(治す)というよりも、元々ある能力を伸ばしていくということで、成長過程の子どもを対象に使われ、発達障害の療法の考え方の一つとも認識されています。

発達障害の改善では、脳機能の根本となる脳幹の機能を高める方法が重視されていますが、それと同時に改善のために必要とされている技術的な部分にアプローチする方法があげられます。

発達栄養を例にすると、感覚過敏から食べることができないほどの苦手となることがある子どもに、五感(味覚、触覚、嗅覚、聴覚、視覚)の感覚を弱めるようにしてあげても、噛むために必要な歯と口腔の状態が整っていなければ改善の手法が通じにくくなります。

食べるために必要な機能を高めることは、栄養に関わる機能を発達させるために欠かせない条件となります。しっかりと噛んで、充分に咀嚼することができれば、飲み込むことができるというのが一般的な感覚かもしれませんが、飲み込むためには喉の筋肉の働きが充分にあり、喉の感覚が正常に働いていることが必要となります。

舌の使い方や吸い込む力の強さも大切で、これらの能力が低い場合には、機能トレーニングとしてのハビリテーションが必要になってきます。飲み込む能力(嚥下機能)が低いと飲み込みに時間がかかり、飲み込みにくい状態が食事をすることへの抵抗感を生むことにもなることから、こういった当たり前と思えるようなトレーニングも重要になります。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害に特徴的に見られる感覚過敏は、味覚、嗅覚、聴覚、触覚、視覚といった五感が鋭く反応するために、さまざまな生活の困難さを生じさせる原因となっています。特に日々の生活の中で直接的に影響を受けるのは食べることに関わることです。

聴覚過敏は、定型発達であれば不快な音であっても耐えられないことはないという音であっても、聴覚を鋭く刺激して逃げ出さなければならない状態にもなります。外からの音であれば、それを避ける環境を選択することで改善できたとしても、学校などの集団生活の中で、同じタイミングで食事をする場所の音が強い刺激になっているから、別の環境で食べたいと言ってもかなえられないことがあります。

これも周囲の理解があれば解決できることかもしれませんが、自分の歯で食品を噛むことによる音が聴覚を鋭く刺激すると感じている子どもにとっては、どうにも避けることができません。

聴覚過敏によって周囲の音が気になって集中できない、そのような環境では食べることができないということについては、それでも理解しようとする教師などがいれば、他の人にはわからないことであっても、なんとか改善に向けて進むことはできます。

ところが、聴覚過敏によって食品を噛む音が苦しいと感じていることは、なかなか理解されず、噛む音を弱められる軟らかい食品にしてほしい、噛まずに飲み込める料理にしてほしいという希望を伝えても、これもかなえられることは今の状況では難しいことです。

そんな状態に苦しんでいるのに、咀嚼は大事であり、しっかりと噛んで食べることが推奨されていることを掲げて、強要されることは、もっと苦しさを強めることになります。噛むことによるストレスで、かえって消化、吸収に悪影響が出ること、つまりストレスによって自律神経の副交感神経の働きが低下して、消化、吸収、さらに腸の蠕動運動までに影響が出ることを理解して、咀嚼に対する指導を検討してほしいのです。

広く健康に関わる記念日について紹介します。

8月11日 明治が、きのこの山のチョコレート部分を縦に並べると8に、クラッカーの部分を横に並べると11になることから「きのこの山の日」と制定。ワキュウトレーディング(東京都町田市)が日本で初めてマッシュルームの栽培に成功した森本彦三郎の誕生日(1886年8月11日)にちなんで「マッシュルームの日」と制定。毎月11日は「めんの日」(全国製麺協同組合連合会)、「ロールちゃんの日」(山崎製パン)、「ダブルソフトの日」(山崎製パン)。

8月12日 森永製菓がハ(8)イ(1)チュウ(2)の語呂合わせで「ハイチュウの日」と制定。毎月12日は「育児の日」(神戸新聞社)。

8月13日 毎月13日は「一汁一菜の日」(一汁一菜ぷらす・みらいご飯)、「お父さんの日」(ヤクルト本社)、「登山の日」(ICI石井スポーツ)。

8月14日 日本水泳連盟が国民皆泳の日を引き継いで「水泳の日」と制定。日本スポーツ&ボディ・マイスター協会が裸足ランニング・ウォーキングを広める目的で、は(8)だ(1)し(4)の語呂合わせで「裸足(はだし)の記念日」と制定。毎月14日は「丸大燻製屋・ジューシーの日」(丸大食品)。

8月15日 すいとんの会(愛知県犬山市)が終戦記念日に、すいとんと食べながら食糧難と平和の尊さについて伝える日として「すいとんで平和を学ぶ日」と制定。

8月16日 毎月16日は「十六茶の日」(アサヒ飲料)、「トロの日」(カッパ・クリエイト)。

8月17日 ドールがパ(8)イ(1)ナ(7)ップルの語呂合わせで「パイナップルの日」と制定。毎月17日は「減塩の日」(日本高血圧学会)、「いなりの日」(みすずコーポレーション)。

8月18日 オリザ油化(愛知県一宮市)が米は八十八(818)と分解されることから「オリザの米油の日」と制定。日本健康食育協会が米は八十八(818)と分解されることから「健康食育の日」と制定。ビーフン協会(兵庫県神戸市)が米は八十八(818)と分解されることから「ビーフンの日」と制定。小林製薬が歯(8)と歯(8)の間に糸(1)が通っているように見えることから「糸ようじの日」制定。フルタ製菓(大阪府大阪市)がハ(8)イ(1)エイト(8)の語呂合わせで「ハイエイトチョコの日」と制定。

8月19日 JAあいち経済連が、いちじくの出回りの7〜10月の19日を「愛知のいちじくの日」と制定。毎月19日は「食育の日」(食育推進会議)、「いいきゅうりの日」(いいきゅうりの日プロジェクト)、「松阪牛の日」(やまとダイニング)、「熟カレーの日」(江崎グリコ)、「シュークリームの日」(モンテール)、「クレープの日」(モンテール)。

8月20日 新九協同(福岡県北九州市)が北九州発祥の元祖生カレーを生んだ総料理長の名を冠した瑠璃カレーの普及を目的に総料理長の誕生日にちなんで「瑠璃カレーの日」と制定。毎月20日は「シチューライスの日」(ハウス食品)、「発芽野菜の日」(村上農園)。

6時から始まる倫理法人会のモーニングセミナーに参加するために、早朝というか深夜の2時に起床しています。4時30分に会長にピックアップしてもらっているのですが、朝のルーティンにはホームページのコラムの更新も含まれているので、どうしても起床から2時間以上は必要です。

会場に到着するのは5時前で、役員の方々の準備を手伝わせてもらい、役員対象の朝礼にも参加させてもらっているので、“早起きは三文の徳”以上の喜びをいただいています。

週に1回の深夜の起床は、早朝のウォーキングイベントで慣れていたのですが、岡山に移住してから脳の後頭葉の血流低下による閃輝暗点のために運転免許を返納していて、その影響が深夜の起床からの行動で出ないかと心配されることもあったのですが、それは今のところありません。

ただ、自分に起こっていることがエビデンス(科学的根拠)ではないので、多くの人にとっての早朝からの行動によって何か起こっているのではないかと気にはしていました。それに関連する研究発表がありました。それは一過性の社会的時差ボケが早朝の血圧を過度に上昇させるという早稲田大学スポーツ科学学術院の中村宣博助教と谷澤薫平助教の研究結果です。

社会的時差ボケは社会生活リズムと個人の概日リズムがズレることを指していて、一般には平日と休日の就寝・起床リズムが該当します。一過性の社会的時差ボケというのは、時差がある国への移動で起こるものとは違い、週に1回程度の就寝・起床のリズムが大きく変化する状態です。

血圧は就寝時に低下して、起床前から起床後2時間頃まで上昇するのが一般的です。早朝の血圧上昇は身体活動を高めるために必要な反応ですが、過度な血圧上昇は血管の負担を高め、疾病のリスクを高めることが報告されています。

研究対象は社会的時差ボケが2時間未満の若者20人で、2時間以上の社会的時差ボケを起こすようにして、早朝血圧、動脈硬化度、自律神経指標が測定されました。その結果、一過性の社会的時差ボケが早朝血圧を増大させることが明らかにされました。

また、早朝血圧の変化と動脈硬化度の変化量、動脈硬化度と交感神経活動の変化量に有意な相関関係が認められています。この結果から、社会的時差ボケは1回であっても身体に悪影響を及ぼすこと、社会的時差ボケによる早朝血圧の増大には動脈硬化が関係していることが示唆されています。

私の場合は、幸か不幸か心臓弁膜症の“おかげ”で、心臓の拍動による血流が少ないので、深夜に起きても血圧が急上昇することはないのですが、他の方は同じではないということを考えて、書かせてもらいました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害は医師の診察を受けて、その有無や状態が診断されます。そして、診断に合わせた改善への取り組みが指示されます。それを受けて発達障害児支援施設では運動や食事への対応が行われます。

発達障害児支援施設は児童発達支援施設(未就学)と放課後等デイサービス(就学以降)があり、その内容もレベルも大きく異なっています。

私(小林正人)は岡山に移住してから発達障害児の支援に関わってきましたが、叔父が日本社会事業大学の学長も務めた三浦文夫先生だったこともあり、県内で最大の社会福祉法人を訪れ、さまざまな発達障害児に対応する複数の施設から学ばせてもらうことができました。

監事を務めるNPO法人は医療スタッフである理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが中心となって児童発達支援に取り組んでいます。運動を活かした非常に高い療法を実施していて、毎年1施設ずつ増やしてきて、今年は4施設目がオープンします。

高度な発達障害児の改善のための運動療法が実績を上げていることから、発達障害児の保護者に紹介することが重要と考えていますが、就学前に対応をして改善が見られたとしても発達障害は生涯にわたって特性が続くことから、その改善手法は働く人(成人)に対しても有効となるはずです。

発達障害による働きにくさがある人に対してのアプローチも健康づくりの手法を組み合わせて実践する健康デザインには役立ちます。また、運動とともに栄養面での改善も発達障害の改善には力を発揮します。

そのような目線での支援活動も、地域で働く方々の健康デザインを進めていくためには重要になると強く認識しています。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害児の改善のために栄養摂取の重要性を伝えても、指導どおりの食事にすることができないことは少なくありません。中でも、なかなか改善が進まないのは朝食の摂取です。朝食で摂る糖質は、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖を摂取するために欠かせないものであることを伝え、さらに脳の中でブドウ糖が充分に保持されるのは15時間ほどなので、朝食を抜くとブドウ糖不足になるということを伝えても、さまざまな問題から実施できないことがあります。

これは発達障害だけでなく、すべての発育途中の子どもにも共通することです。実際に、どれくらいの子どもが朝食を食べていないのかという実態を知ることは難しいのですが、その一部は「こどもの朝食に関する実態」から知ることができます。この調査は日本ケロッグが各地のこども食堂運営者(226人)を対象に調査したものです。

こども食堂運営者の54.0%が朝食を毎日食べていない子どもを認識していました。その理由(複数回答)としてあげられていたのは、「親が作らない」(74.6%)、「経済的に余裕がない」(34.4%)、「家に食べるものがない」(31.1%)、「親からお金だけ渡されて自分で買うように言われている」(17.2%)でした。

このほかにも「幼少期から朝食を食べる習慣がない」、「朝起きた時には親が仕事に出かけていて起きて学校にいくのが精一杯」など、経済的な理由だけでなく、さまざまな理由があることが見えてきました。

朝食を食べていない子どもを認識しているこども食堂運営者に、特徴や傾向を聞いていますが、「朝食の大切さを理解していない」(61.5%)、「学校に行きたがらない/不登校気味である」(36.9%)、「口数が少ない/表情が暗い」(30.3%)、「体調を崩しやすい」(26.2%)、「食欲がなく食事の量も少ない」(21.3%)でした。

このほかにも「落ち着きがなく、学力や理解力が低い傾向にある」、「授業に集中するのが難しい」、「怒りっぽい」、「元気がない」、「疲れやすい」などがあげられています。

これらの状態は発達障害児だけでなく、多くの子どもたちに見られることですが、発達障害児では特徴的に強く現れることが知られています。それだけに、発達障害児の改善には朝食を食べる環境づくりが重要になってくるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

機能性表示食品は機能性が認められた素材を使っている食品ですが、その存在はジェネリック医薬品のようなものだと言われることがあります。先にジェネリック医薬品のほうから紹介しておくと、医薬品には先発品とジェネリックがあります。

ジェネリック医薬品は、新薬を開発・製造する大手製薬メーカーの医薬品の先発品特許が切れたあとに、同じ有効成分が同じだけ使われた後発品メーカーによって製造された医薬品を指しています。開発費が必要ない分だけ、安く作ることができます。

医療機関でジェネリック医薬品がすすめられるのは、個人の医療費を下げるととともに、医療費を負担する企業などの健康保険組合や自治体の負担を減らすためでもあります。医療費のうち国や自治体が負担しているのは4割ほど、企業や保険組合などが半分ほどです。そのうち医薬品が占める割合は医療費全体の4分の1ほどとなっているので、常に赤字になっている医療費を減らしたいというのは当然の気持ちです。

厚生労働省はジェネリック医薬品について「先発品と同等」という表現をしています。これは同じ有効成分がある原薬ということで、“同じ程度”であるということを意味しています。化学的に同じ成分であって、それが同じ分量だけ使われていれば同じ医薬品という発想ですが、本当に同じなのかという疑問は常につきまといます。

機能性表示食品も同じようなことがあり、その商品を用いて試験を行い、機能性が認められたことから消費者庁に登録して販売するものがあるものと、それとは別に論文を根拠として登録されるものがあります。後者は他の機能性表示食品と同じ素材が同じ量だけ使われているから同じ機能性があるとして認められるものです。

同じ素材名であっても、品種、産地、栽培環境、収穫時期、加工法によって有効成分の量は大きく違ってきます。有効成分の量が同じであっても、健康食品の全量が有効成分が含まれた素材ではありません。これはジェネリック医薬品でも同じことですが、添加剤が使われています。1粒(医薬品では錠)の重量から有効成分の重量を差し引いた残りが添加剤です。1gは1000mgなので、実際の重さと有効成分の量を比べれば、どれだけ添加剤が多いのかがわかります。

ジェネリックと同じではないかと指摘される機能性表示食品ですが、それに該当するものは「〜と報告されています」と表示されています。自社の商品で確認した場合には「〜の機能性が認められています」などと表示されています。

ウォーキングはスポーツなのか、という議論は常にあるのですが、岡山県スポーツ振興計画の目標数値には、スポーツの実施率などの他に1日の歩数も掲げられています。歩くことはスポーツの体力づくりの基本とも言えるもので、1日の歩数の変遷を見ると、歩数の変化が岡山県民の健康度を高め、スポーツを盛んにしている裏付けともなっていることが見えてきます。

岡山県の女性は平均寿命が日本一になり、男性は初めて10位となりました。長寿県と呼ばれるまでになったものの、平均寿命と健康寿命(介護なく自由に行動できる年齢)の差は全国平均とほとんど変わらず、元気な期間が先送りされている形です。

これを改善するためには歩くことが重要だということを以前から伝えてきました。というのは、厚生労働省による国民健康・栄養調査(2016年)の都道府県別データの岡山県版の歩数の平均を見ると、男性は8136歩であるのに対して女性は6042歩でした。男女で2000歩の差があるのは岡山県だけで、女性が最も歩いていない(男性に比べてですが)県となっていたからです。

調査対象が異なれば結果にも違いがあるのは普通のことですが、岡山県調査による1日の歩数は2013年時点で20〜64歳の男性は8068歩、女性は6520歩で約1500歩の差でした。65歳以上では男性は5202歩、女性は4859歩で、こちらはわずか340歩ほどの差でした。

これを岡山県スポーツ振興計画(第1次)では目標値として、20〜64歳の男性は9000歩、女性は8500歩を掲げていて、その差は500歩です。65歳以上では男性は7000歩、女性は6000歩と、その差は1000歩としています。

1日の歩数の男女差を小さくすれば、それだけ健康度が高まるということですが、実際にどれくらの歩数と差になったのかの統計が出されるのは2023年で、発表は翌年になる予定です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕