子どもたちの第三の居場所について討議されることが増えています。第一の居場所の家庭、第二の居場所の学校や幼稚園・保育園、それ以外の場所として学習塾や放課後児童クラブ、放課後等デイサービスがあり、家庭や学校などとは違った環境に子どもたちが集って学ぶ場が強く求められるようになっています。
そのような場を設けることは、何も今に始まったことではなくて、昔から存在していました。江戸時代の寺子屋や手習所にまで遡ることはなくて、昭和の時代にはお寺が第三の居場所となっているのは当たり前の感覚でした。私は、小学校に入学する前の2年間は母の実家のお寺に預けられていました。
生まれたのはお寺ではあったものの、4歳になって戻ってくるまでは父の仕事の関係で山奥の地域にいたので、余所者(よそもの)ではないとしても新参者ではありました。しかし、お寺の孫という立場で、お寺は地域のコミュニティの場だったので、疎外感がなかったとは言わないものの、受け入れてもらえないようなことはありませんでした。
別に学習を教える場ではなかったものの、漁師町で豊かとはいえない地域だったので、子どもたちの甘いものへの欲求を満たす場所としては、お寺は絶好の場でした。目的は饅頭やお茶菓子であったとしても、私と遊びに来たという体裁ではあっても、遊んだあとのおやつが楽しみでした。おやつまでの時間つぶしが、本を読むことであったり、体を動かす遊びであったりして、それがお寺をコミュニティの場としていました。
昔の子どもには家でも地域でも仕事がありました。お寺の行事にも檀家の子どもたちが集まって来て、親の手伝い、お寺の手伝いをしていました。そのこともあって、お寺は敷居が低い存在で、よい遊び場、よい学びの場にもなっていました。
そんな地域コミュニティの場所が、今、発達障害児のためだけでなく、多くの子どもに必要だと認識しています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
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子どもの成長に必要な栄養素は、成人と同じだと考えられがちです。また、同じバランスで身体の大きさに応じて量を減らせばよいとも考えられがちです。医薬品の場合には、子どもは大人の半分ほどという目安が設けられている種類もあるのですが、栄養素の場合には身体の大きさによって全体的に減らせばよいというものではありません。
大人は身体に取り入れた摂取エネルギー源が増えれば体脂肪が多く蓄積される、摂取エネルギー量よりも使われる消費エネルギー量が多ければ体脂肪が減るというように、出し入れのバランスで考えることができます。これは自動車にたとえると完成した車体にエンジンを動かす分だけのガソリンを入れればよいという感覚に似ています。ところが、子どもの場合には未完成な状態から完成形の車体に年月をかけて近づけていくということで、走りながら車体を作っているようなものといえます。
その発育中の子どもの社会を作るための栄養素というと、筋肉、内臓、骨、脳などの材料となるたんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどを摂ることが重視されます。そのこと自体は間違いではないものの、自動車工場で部品から車体を組み立てていくときには、その作業に携わる人の身体活動のためのエネルギーもいれば、電気も必要になります。その身体のためのエネルギーを作り出すために必要になるのが三大エネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質です。この三大エネルギー源は、身体に取り入れれば、つまり食品を食べれば、そのまま身体の中でエネルギーになってくれるものではありません。
エネルギー化させるためには、エネルギー代謝のメカニズムに合ったビタミン、ミネラル、そして代謝促進成分が必要になります。この代謝を促進するために使われる成分を三大エネルギー源とともに不足することがないように、子どもには摂らなければならない成分があるのです。
サプリメントの成分は摂取されるタイミングが決まっています。水溶性の成分は胃の中にある水分によって溶けるので、いつ摂っても吸収されます。それに対して脂溶性の成分は食事に含まれる脂肪分に溶けてから吸収されます。ということで食事の前後に摂るのが原則となります。
代謝促進成分のα‐リポ酸とL‐カルニチンは水溶性で、コエンザイムQ10は脂溶性です。水溶性の成分であれば、いつ摂ってもよいとはいっても、α‐リポ酸は胃液によって分解されると別の成分になってしまうので、胃の中に何も入っていない空腹時に摂る必要があります。
もう一つの水溶性のL‐カルニチンは、いつ摂ってもよいのですが、摂取の効果が高まるタイミングがあります。それは食事としてたんぱく質を摂っているときです。カルニチンは肉に含まれる成分で、肉のたんぱく質と非常に相性がよくて、たんぱく質とともにL‐カルニチンを摂ることで吸収率が高まります。
これを確かめるために、卵かけご飯の実験がされています。白米だけ、卵だけ、卵かけご飯とともにL‐カルニチンを摂ってもらったのですが、最も吸収率がよかったのは卵だけで、これは卵のたんぱく質との相性によるものです。次が卵かけご飯で、最も吸収率が低かったのは白米だけでした。もちろん、食べる量は同じにして、血液中のL‐カルニチンの量を測定しています。
たんぱく質であれば肉、魚、卵、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品でもよくて、L‐カルニチンの効果を高めるには、たんぱく質を欠かすことができません。L‐カルニチンによって細胞のミトコンドリアに脂肪酸が取り込まれるとエネルギーが発生しますが、このエネルギーを使って細胞は働いています。たんぱく質を取り込んで筋肉を強化するためにはエネルギーが必要で、エネルギー代謝が高まることは筋肉を強化することにもつながります。
筋肉が多いほど、エネルギー代謝が高まるので、L‐カルニチンは筋肉の代謝力を高める効果もあるということです。
本人にとってよくなかった出来事を、周囲が慰めの言葉を積み重ねてみても、結果が変わるわけではありません。結果は変わらなかったとしても、本人の受け止め方が変わり、それを失敗とせずに前進するための糧にすることができるなら、声かけは意味があります。
もちろん、根拠のない励ましはすべきではありません。お笑い芸人の「やればできる」は、多くの人の心に響き、コロナ禍で苦境にある人への応援メッセージともなっています。この場合には根拠のない励ましであってもよいと思うのですが、発達障害児の支援を行っている中で感じているのは、根拠のない励ましは発達障害で苦しんでいる子どもを、もっと苦しめる結果になっていることを、嫌というほど見聞きしているからです。
お笑い芸人の「やればできる」という言葉の意味については、本人もインタビューで答えていますが、“やれば成功できる”ではなくて、“やれば成長できる”という思いが込められています。やってきた結果が思ったことと違っていても、それを自分の成長のためになった、今後の成長のためになると発想を変えて、今後に取り組むことが大切との思いから、「発想の逆転」というテーマを掲げました。
これは自分のためのことでもあって、大学進学で上京してから44年間、東京で暮らしていたのに区切りをつけて縁がない岡山に移住しました。人脈とコンテンツを武器に生き延びてきたことから、「地方に行っても活かせるからよい」と言ってくれた方もいましたが、人脈もコンテンツの近くにいて滔々と語るから重要性が伝わるのであって、オンラインでは通じにくくなっています。それはコロナ禍でオンラインが当たり前になっても変わらなかったことです。
移住の目的は、介護施設の運営の依頼があったからでしたが、途中でコンセプト変更で介護予防施設になり、最後は運動設備もあるアミューズメント施設になり、仕事を失いました。それでも移住した意味があるはずと発想を転換させるというよりも「発想の逆転」をして、悪かったと感じるような仕打ちは、実は自分にとって良いことをしてくれたのだと切り替えることができました。
その経緯と、どんな逆転だったのかということは、次回に続きます。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
これまでの常識は間違っているのではないかと常に疑ってかかるというのは、あまり気分がよくないことかもしれませんが、学校で学んで常識として覚えていたことが逆転したという体験談を栄養学の重鎮から聞きました。随分と昔の体験で、終戦後に栄養士として病院に配属されたときに、医師からの糖尿病の食事箋(病院給食の処方箋に該当)で糖分を多くすることが指示されていたといいます。
尿から糖が多く排出されるので、それを食事で補うように指示されたということです。
現在の常識では、糖尿病は糖質の中に含まれるブドウ糖が血液中で多くなることが原因で起こり、食事では糖質を減らしぎみにするということになりそうです。それなのに糖質を多くすることを指示されたという話をしてくれて、今の常識はいつまでも常識ではない、いつ非常識になるかわからないという戒めとして伝えられています。
これで話は終わりではなくて、病院の栄養管理では、糖尿病の予備群の人には糖質を減らしても、糖尿病になった場合には、ご飯を多くした食事が出されます。糖尿病になるとご飯の量を減らさなければならないと思っている人には、「この病院の栄養管理は大丈夫か」と思ってしまうような驚きを与えます。“てんこ盛り”のご飯は常識はずれと思われるところですが、糖尿病患者の糖質(炭水化物)のエネルギー量での割合は40〜60%とされています。
量の多さだけでなく、20%もの開きがあることも驚きを感じさせるところですが、糖尿病が進行してくると膵臓から分泌されるインスリンの量が大きく減るために、ブドウ糖の取り込みが大きく減ります。そんなところに糖質を減らしたら、全身の細胞が必要とする重要なエネルギー源のブドウ糖が不足して、細胞レベルからの健康が保てなくなります。だから、インスリン分泌に合わせた糖質の調整が必要になるのです。
糖尿病は血糖値(血液中のブドウ糖の量)で判断されるもので、ブドウ糖が少なければ血糖値は下がりますが、だからといって糖質制限をすれば糖尿病が治る、健康が保たれるというような安易な考え方をしていると、まさに足元から「信じるものは掬われる」ということになりかねないのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
代謝促進成分はα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10が代表的なもので、初めに医薬品成分から食品成分として使用が許可されたのは2001年のコエンザイムQ10でした。続いて2002年にL‐カルニチン、2004年にα‐リポ酸が同じく医薬品成分から食品成分としても使うことができるようになりました。
α‐リポ酸にはブドウ糖を細胞のミトコンドリアに取り込む働きがあり、L‐カルニチンには脂肪酸をミトコンドリアに取り込む働きがあります。ミトコンドリアでエネルギー産生を行うTCA回路では酵素が働いていますが、その酵素の働きを補う補酵素がコエンザイムQ10です。
エネルギー代謝の促進のためにはα‐リポ酸もL‐カルニチンも有効となります。α‐リポ酸が不足してブドウ糖が充分にエネルギー化されないと、そのブドウ糖は余分なエネルギー源として肝臓で脂肪酸に合成されて、その脂肪酸が3個結びついて中性脂肪となります。この中性脂肪が脂肪細胞に蓄積されていきます。
脂肪細胞の中の中性脂肪は、運動をしてアドレナリンが分泌されると脂肪酸に分解されて血液中に放出されます。この脂肪酸が細胞に取り込まれて、L‐カルニチンと結びつくとミトコンドリアの中に取り込まれるという流れとなっています。
α‐リポ酸が不足してブドウ糖の代謝が低下しても、脂肪酸の代謝が盛んになれば余分な体脂肪(主に内臓脂肪)を減らしていくことができます。
L‐カルニチンにはミトコンドリアへの脂肪酸の取り込みのほかに、脂肪分解酵素のリパーゼの働きを活性化させる働きと、褐色脂肪細胞の働きを活性化させる働きもあります。褐色脂肪細胞は肩甲骨の周りに多くあって、脂肪を代謝させる脂肪細胞となっています。これによって余分な体脂肪を減らす効果が高まるということです。
1日3食よりも2食にしたほうがダイエットしやすいような印象があるかもしれませんが、空腹期間が長くなると逆に太ることが指摘されています。その理由として、空腹を解消するために吸収がよくなるためだとの説もあるのですが、実際には通常の1食よりも食べる量が増えて、空腹を解消するために糖質(ご飯、麺類、パン類)を多く食べるようになることから血糖値が上昇して、そのために肝臓での脂肪合成が高まるからです。
糖質にはブドウ糖が多く含まれています。血液中のブドウ糖が急に増えると、膵臓から分泌されるインスリンが多くなります。インスリンの働きというと、ブドウ糖を全身の細胞に取り込むことが知られていますが、それと同時に肝臓での脂肪酸合成を進める働きもあります。合成された脂肪酸は、3個が結びついて中性脂肪となります。中性脂肪は蓄積型の脂肪で、脂肪細胞の中に蓄えられていきます。
血糖値が急に上昇するからいけないのであって、同じ量の食事をしても2回よりも3回に分けて食べたほうが血糖値は上昇しにくくて、その結果として脂肪合成が進みにくくなります。そうであればと、3回よりも4回、それ以上に分けて、ちょこちょこと食べる方法をすすめる人もいます。
軽い食事をして、空腹を感じたら少し食べるという食べ方もありますが、この方法では糖質が多いものを食べるようになります。少しの量で満足するようになるのは、血糖値を急上昇させて、満腹中枢が刺激されるからです。急に血糖値を上昇されるものの、糖質は胃の中には長くはいられません。完全に消化されて小腸に運ばれるまでの時間は2時間ほどです。それに対して、たんぱく質は約4時間、脂質は約6時間となっています。
ダイエットのためには、代謝を高めるための複数の水溶性ビタミンが必要で、これが不足しているとエネルギー源(糖質、脂質)が充分にエネルギー化されなくなり、余ったエネルギー源は脂肪合成されて脂肪細胞の中に蓄積されることになります。だから、複数の栄養素が含まれる数多くの食品を食べることができる1日に3食がすすめられるのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
学習障害は、話すことや理解することは普通にできるものの、読む、書く、計算することについては極端に苦手とすることがあり、努力をしているのに結果が出ないことに強い困難さを抱えています。これには読む、書く、計算するといったことが単独に現れる場合と複数が現れる場合があります。読むことが苦手であることから書くことが難しくなり、通常の計算はできるものの文章題が理解できないことも多くみられます。
学習障害の特徴の一つに、視覚情報処理に異常があり、文字が二重に見える、にじむ、ぼやける、左右が逆転する、文字が動いて見えるといったことがあります。これは本人以外にはわからないことであり、通常の状態で見えていないことから読むことにも強い困難さがあり、それが書く、計算するといったことに大きな影響を与えています。
視覚情報処理の異常の状態が軽い場合には、本人も気づいていない場合があり、誰にも相談できないまま悩んでいることもあります。そういった状況があることを理解して、子どもの反応から視覚情報処理の異常について注意することが必要となります。
学習障害は苦手な部分が注目されがちですが、得意な部分は必ずあり、その得意な部分を積極的に使って学習ができるように、情報を理解し、表現ができるように文字を大きくして行間を空ける、読みやすい文字を使う、タブレットのソフトを活用するといった工夫もしていきます。
苦手な部分については、課題の量や質を適切に加減する、回答に対して柔軟な評価をすることも学習障害への対応として求められます。
発達障害の特徴に対応した学習を実施するには、弱点をカバーするだけでなく、もっと学びたい、もっと答えられるようになりたいというモチベーションを高めることが重要となります。そのための支援を実施するためには、意欲を持たせ、熟成させていくために子どもの心理を知り、それぞれに合わせていくための基本となる情報を得ることが大切となるのです。
人間は1日に朝食と夕食を食べることが定着してから、体内で12時間ほどしか保持されない栄養素(ビタミンB₆、ビタミンB₁₂)が現れるようになりました。ビタミンB₆とビタミンB₁₂は、ビタミンB₁、ビタミンB₂と並んで三大エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を材料にしてエネルギーを作り出すために必要であって、これらのビタミンB群が不足すると脳と身体を正常に働かせるためのエネルギーが充分に作られなくなります。
4種類のビタミンB群は以下のような特徴があります。
◎ビタミンB₁
水溶性ビタミンで、チアミンとも呼ばれています。糖質のエネルギー代謝に必要な補酵素としての働きがあり、疲労回復のビタミンとも呼ばれます。糖質からエネルギーを作り出す過程でできる乳酸は肝臓でブドウ糖に変換されてエネルギーとなりますが、ビタミンB₁が不足するとブドウ糖への転換が遅れ、乳酸が疲労物質として蓄積され、筋肉疲労や全身の倦怠などを引き起こすことになります。糖分や清涼飲料水を多く飲むと、急激な糖質代謝のためにビタミンB₁が不足しやすくなります。脳の唯一のエネルギー源でもあるブドウ糖をエネルギーとして利用するときにビタミンB₁が必要で、不足すると脳の低血糖状態を引き起こし、中枢神経や末梢神経の働きが低下します。食品では、豚肉、ウナギ、カツオ、レバー、大豆、ニンニクなどに多く含まれます。
◎ビタミンB₂
水溶性ビタミンで、リボフラビンとも呼ばれています。糖質、脂質、たんぱく質のエネルギー代謝の補酵素で、特に脂質の分解・合成に深く関わっているため、不足すると血液中の中性脂肪や体脂肪の増加を引き起こします。成長の促進、細胞の再生などの作用があり、美容のビタミンとも呼ばれます。ビタミンB₂が欠乏すると口内炎、舌炎症、口唇炎、角膜炎などが起こります。脂質の摂取が多くなるとビタミンB₂の必要量が増え、体内で不足しやすくなります。食品では、ウナギ、サンマ、レバー、大豆、牛乳などに多く含まれます。
◎ビタミンB₆
水溶性ビタミンで、ピリドキシンとも呼ばれています。糖質、脂質、たんぱく質のエネルギー代謝の補酵素で、特にたんぱく質の分解・合成に深く関わっているため、不足すると貧血や肌荒れ、湿疹、神経系の異常などを引き起こします。腸内で腸内細菌によって合成されます。食品では魚や肉に多く含まれますが、調理したり、加工食品にすると失われやすくなっています。
◎ビタミンB₁₂
水溶性ビタミンで、コバラミンとも呼ばれています。脂質のエネルギー代謝の補酵素で、中枢神経や脳の機能を維持する作用があります。造血作用に関わり、葉酸とともに骨髄で正常な赤血球を作り出すのに欠かせません。腸内で腸内細菌によって合成されています。食品では、レバー、肉、魚介類などの動物性食品に多く含まれます。動物性食品を摂らないと不足して、エネルギー代謝に悪影響が出ることにもなります。
日本人の平均的な食生活から1日のL‐カルニチンの摂取量は80mgと推定されています。L‐カルニチンは肉類に多く含まれ、中でも羊肉は多くなっています。100gあたりで比較すると、マトン肉は208mg、ラム肉は80mg、牛肉(ヒレ肉)は60mg、豚肉は35mgとなっています。牛肉を100g食べたとしても平均的な80mgにしかならないということです。
L‐カルニチンは1日に200mgは必要とされていますが、安全な摂取量は体重1kgについて20mgとされています。体重が50kgでも1日に1000mgを摂って大丈夫ということになります。60kgの人なら1200mg、70kgの人なら1400mgを摂ってもよいわけです。
サプリメント製品に含まれているL‐カルニチンの量を見てみると、500〜750mgとなっています。これは主成分をL‐カルニチンとしている製品で、いろいろな代謝促進成分と組み合わせているものは含有量が少なくなっています。20mg程度のL‐カルニチンしか含まれていないものもあります。
L‐カルニチン製品の多くは粒状となっていますが、750mg以上を1日分として加えるとなると、粒状では摂りにくくなります。それは味に問題があるからで、これ以上の量を摂るためには味覚の問題を解決するためにカプセルが使われます。カプセルなら味覚に関係なく摂って、小腸から吸収させることができるものの、価格面で高くなってしまいます。それでは売りにくくなるため、ライバル会社の価格を考えると、カプセルは使いにくいというのが健康食品業界の方向性です。
粒状で多くの量を入れるために、味の抵抗感が少ない品質の低いものを使っている例もあります。品質がよくて有効性が高いものを多く摂るためには、カプセルに成分が含まれているものを選ぶことがすすめられます。





