L‐カルニチンは代謝促進成分として優れたもので、かつては医薬品成分であったものが、食品成分としても使用することが許可されて、今では代謝促進サプリメントの雄となっています。全身の細胞の中にはエネルギー産生器官のミトコンドリアがあり、この中に脂肪酸が取り込まれるときにはL‐カルニチンが必要になります。脂肪酸はL‐カルニチンと結びつかないとミトコンドリアの膜を通過することができないからです。
L‐カルニチンは代謝の重要成分であるために、体内でアミノ酸から合成されています。それなら必要がないように思われるかもしれませんが、合成のピークは20歳代の前半で、それ以降は年齢を重ねるたびに合成量は減っていきます。それにつれてミトコンドリアへの脂肪酸の取り込みが減り、そのために以前と同じだけの食事で、同じだけの運動を続けていても徐々に太っていくことになるわけです。
サプリメントとして摂取できるなら、これまでの生活を続けたままL‐カルニチンを補えばよいということになるところですが、代謝を高める運動をしないと、代謝低下は止められません。ミトコンドリアでエネルギーを作り出すTCA回路の働きを高めるためには、身体を動かすことが必要で、L‐カルニチンを摂っているからと安心して、運動をしない、食事も調整しないということではいけません。
しっかりとエネルギー源を摂って、それをエネルギー化するのが正しい方法で、そのエネルギー代謝を高める方法がメディカルダイエットです。エネルギー代謝は運動の時間を増やすだけでなく、運動と食事のタイミング、運動と入浴のタイミング、そして食事と入浴のタイミングによって変化していきます。効果的なエネルギー代謝には、どちらを先にするのがよいのか、それについての教育と情報発信もメディカルダイエットの資格認定講習で中心テーマとして実施しています。
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発達障害は生活環境や社会環境の変化が影響しているとは言われているものの、具体的に何が、どれだけ影響して増え続けているのかがわからないと社会的には対応しにくいところがあります。例えば、親のストレスが原因の一つとしてわかったとしても、ストレス解消を社会的に進める目的を掲げて発達障害の発現数を減少させることは難しいと考えられています。
生活環境と生活時間の変化が関係するとしたら、栄養摂取や自律神経調整だけでは対応できないかもしれませんが、運動習慣、家族や地域のふれあい、相談体制の充実なども組み合わせることによって対応が進むことが期待されます。多くの知識と経験を集めることで、予防することも、改善のためにも役立てることもできるのではないかと認識しています。
発達障害サポーターを、認知症サポーターのように国をあげての活動にするには、まだまだクリアすることが多すぎるとしても、必要性を感じている地域ごとに実施していくことは可能だと考えます。認知症サポーターは、それぞれの人が認知症と認知症患者を理解して、それぞれが無理のない範囲で活動していくことが期待されています。発達障害サポーターも、それと同じように、できることから始めるものであり、そのためには何が必要とされているのかを知る機会が大切になります。
発達障害児は、発達障害をもって生まれてきただけで発達障害児になるわけではありません。発達障害者支援法では、発達障害がある人(18歳未満は子ども)が社会的障壁によって活動や行動が制限されて、困難な状態になることによって発達障害者、発達障害児になると定義しています。その社会的障壁を取り除くのは国や地方公共団体(自治体)の責務だとされています。
その責務を果たすために、発達障害について学び、理解して、そして支援する活動は自治体の中で始まってこそ、法律の目的が達せられるものと強く認識しています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
L‐カルニチンはアミノ酸類縁体で、以前は医薬品の成分として使われていました。2002年に食薬区分の変更によって食品成分としても使用することが許可されて、サプリメントにも使用されるようになりました。それを働きかけ、L‐カルニチンを広めるのに力を注いだのはロンザ株式会社です。1987年にスイスアルプスに設立された製薬会社ロンザ(Lonza)の日本法人で、35か国に拠点を構えている一つです。L‐カルニチンのサプリメント素材の国内シェアは80%を占めています。
特定非営利活動法人(NPO法人)日本メディカルダイエット支援機構の王堂哲副理事長はロンザ株式会社の出身(元ニュートリション部長)で、L‐カルニチン研究の第一人者として知られ、複数の大学で代謝科学の講習を行っています。その研究成果を、メディカルダイエットの研究と実践に役立てています。
細胞の中にはエネルギー産生の小器官のミトコンドリアがあります。直径は0.5μmほどの小さな器官ですが、1個の細胞に100〜2000個があり、その重量を合わせると全体重の10%ほどにもなります。それだけ重要な器官であり、それだけ多くのエネルギーを作り出さなければ人間は生きていけないということです。
エネルギー源の脂肪酸はミトコンドリアの膜を通過して、エネルギー産生のTCA回路に取り込まれていきますが、ミトコンドリアの膜を通過するときにはL‐カルニチンと結びつく必要があります。エネルギー代謝に欠かせないため、アミノ酸のリシンとメチオニンを前駆体として肝臓や腎臓で合成されています。そして、全身に60兆個以上もある細胞に運ばれていきます。
L‐カルニチンは食品では肉類に多く、中でも羊肉や牛肉に豊富に含まれています。これらの肉類を食べていなくても体内で合成されているので代謝ができなくなるほど不足するわけではないのですが、合成のピークは案外と早くて、20歳代前半となっています。それ以降は年齢が進むほど合成量が減り、蓄積量も減り、以前と同じだけの食事で、同じだけの運動を続けていても徐々に太っていくことになるわけです。
同じ摂取エネルギー量のお菓子なら、同じように体脂肪が増えるというのが一般的な感覚ですが、洋菓子と和菓子を比べると洋菓子のほうが太りやすくなっています。それはブドウ糖と脂肪酸がともに含まれているからです。
和菓子は甘いといっても、そのほとんどは糖質の小麦粉や米粉などと砂糖によるものです。砂糖はブドウ糖と果糖が1分子ずつ結びついたもので、ブドウ糖が血液中に入ると、その濃度に応じて膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンはブドウ糖を全身の細胞に取り込むために必要なホルモンですが、それと同時に肝臓で脂肪合成を進める作用があります。
ブドウ糖が多いほど脂肪合成が進んでいくわけですが、インスリンが多く分泌されると合成された脂肪が脂肪細胞の中に蓄積されていきます。洋菓子は砂糖とともに脂肪が含まれているので、インスリンによって血液中の脂肪も脂肪細胞に取り込まれていきます。同じエネルギー量であっても、洋菓子のほうが多くの脂肪が蓄積されることになるわけです。
洋菓子は砂糖が多く使われています。それは洋食の料理に砂糖が使われていないことと関係しています。料理に砂糖が使われていないと血糖値(血液中のブドウ糖の値)が上昇しにくく、血糖値によって満腹を感じる満腹中枢が働きにくくなります。そのため、洋食のデザートの洋菓子は砂糖が多く使われています。
それに対して和食は、使われる調味料が「さしすせと」と呼ばれるように、初めに砂糖(さ)が使われ、塩(し)、酢(す)、醤油(せ)、味噌(そ)が使われます。料理に砂糖が使われることから、その分だけデザートのあたる菓子は砂糖が少なめの和菓子になっているのです。最も血糖値を上昇させて太りやすい組み合わせは、和食と洋菓子となります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
日本メディカルダイエット支援機構の講習内容は、これから先の日常的な情報を選択・判別するための基礎的な知識を身につける機会で、講習内容としてはレベルは高くないかもしれません。しかし、基礎的なことを学び、それを元にして定期的に発信される情報を重ねてレベルアップすること、わからないこと疑問に感じたことには答えていくということを繰り返して、お互いにレベルを高めていくことを重要視しています。
言い訳めいて聞こえることがあるかもしれませんが、内容を素晴らしいものにできるのか、そうでないのかは、資格認定講習が終わってからの交流で決まっていくと考えています。
「腐っても鯛」という諺(ことわざ)がありますが、役に立たなくなっても名前だけは立派だということでは困ってしまいます。資格認定流行りの時代だけに認定資格の中には「腐った鯛」が混じっていることもあります。それに対して、私たちの資格認定講習は本来の諺をもじった「腐ってもタイアップ」という言葉を掲げています。
この言葉を講習の途中で使うと、息抜き、緊張の緩和などと評されることもあるのですが、覚悟をもって使っています。
「腐っても鯛」というときの鯛は真鯛(スズキ目スズキ亜目タイ科マダイ亜科マダイ属)を指しています。真鯛以外にも代表的な鯛は24種類あって、この中にはタイ科ではないものまであります。見た目が真鯛に似ているならまだしも、色も赤くはなくて形からしても味でも鯛と名付けてはいけないだろう、と思ってしまう的鯛や目鯛などもあります。
「腐ってもタイアップ」というのは、広報の一環になるようなタイアップであれば、注文が多くて自由に発言できない、面白くない内容ということであっても我慢をして受け入れるしかないという諦めの境地も含めて使っています。
資格認定を進めるために、連携先を探し、よいパートナーとなってもらうために、その企業や団体の仕事を手伝うことがあるのですが、実際には「腐った鯛」だったということもあり、今後はそのようなことがないようにとの自戒を含めて講習の機会で使うこともあります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
子どもの学習への意欲を高めるためには、いかにモチベーションを高め、自ら学ぶこと、学ぶ方法を考えることが大切となります。そのための方法は、さまざまな教育関係の書籍にも掲載され、これを取り入れた現場教育も行われています。その方法は、すべての子どもに共通する原則として、教育メソッドとして採用している教室もあります。
しかし、発達障害によって学習への困難さを抱える子どもの場合には、その特性から通常の方法は通じにくく、通常とは異なるアプローチも必要となってきます。
これまで教育の中において蓄積されてきた学習意欲向上の動機づけを活用して、よりよい結果へと導いていくためにも、まずは発達障害児の学習に関する特性を理解することが必要となります。
発達障害児は、自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害、学習障害に大きく分けられます。この3つの中に学習障害が含まれていることから、学習に困難さを抱えているのは3タイプの1つである学習障害だけの特徴と考えられることもあります。しかし、学習への困難さは自閉症スペクトラム障害にも注意欠陥・多動性障害にもみられる特徴となっています。
自閉症スペクトラム障害は集中力があるものの、集中しすぎることから周囲が見えにくくなるところがあり、例えば問題を解くときに、わかりにくいことや解くのに時間がかかることがあれば、それは後回しにして、解きやすいところから取りかかるということは通常なら普通のことです。わざわざ指摘しなくても、多くの子どもが理解して対応していることです。
ところが、自閉症スペクトラム障害では一つの問題に引っかかると、他が見えなくなって、その問題を解かないと前進できないこともあります。そのために、まったく解けずに0点になってしまうこともあるのです。ただ、他の問題、解きやすいところから取りかかることを言うだけでなく、具体的な指示、どの段階で他の問題に移っていくのかを教えてあげることをしないといけない、というように対応の変化が必要になってくるのです。
子どものときに好き嫌いがあっても、成長していくうちに食べることができるようになる、という考えがあります。ある程度は当たっているのですが、子どもが嫌がっているときに食べさせるべきなのか、それとも食べられない時期には子どもに嫌われることがないように避けてもよいのかという選択肢に分かれます。
“嫌われることがないように”というのは、その食べ物が嫌いになるということではなくて、食べさせようとしたことで親が子どもに嫌われることを指しています。子どもに嫌われたくない、出したものを食べてほしいという思いから、嫌いなものを出さないということもよく見られることです。
しかし、成長期の子ども、中でも短期間のうちに急激に成長して、特に脳の成長が急激に進んでいく段階の子どもには、大人と変わらない栄養バランスと発達に必要なエネルギー源、それをエネルギー化させるためのビタミンとミネラルは不足させることはできません。
ところが、脳の発育と感情の発達段階にある子どもは、食べ物への慣れが充分ではないことから、好き嫌いや、食べようとしても食べられない偏食が起こりやすくなっています。偏食の中でも極端な反応がみられるのは、発達障害児の感覚過敏によるもので、一般の栄養学ですすめるバランスのよい栄養摂取が困難な場合も多くみられます。
そのため、発達障害による極端な偏食と、その対応法について知ることは大切であり、最も困難とされる発達障害の偏食に対応できる栄養摂取の手法は、すべての成長段階にある子どもにも応用できることとなります。発達障害と食事に関連する対応を学ぶことは非常に有効となります。
子どものための栄養摂取は子どものときだけのものではなく、一生涯にわたる食事と健康の基盤を作るものです。学んだあとの長い期間に、どれだけ正しい情報を得て、正しく活用できるかが重要です。そのための基本中の基本を、発達栄養を通じて学んでもらうことを願い、情報を提供しています。
メディカルダイエットは、特定非営利活動法人(NPO法人)日本メディカルダイエット支援機構が研究・実践している食事と運動、食事と入浴、運動と入浴の実施タイミングによって代謝を促進する方法を指しています。食事と運動のタイミングでは、どちらを先に行うのか、つまり食事の後に運動をする場合と、運動の後に食事をする場合で、エネルギー代謝が変わってきます。より代謝を促進させる方法は運動の後の食事で、空腹時に運動をすることで筋肉を増やしてエネルギー代謝を高め、体脂肪として蓄積される体脂肪を減らすことができます。
詳しいメカニズムについては別の機会に紹介していきますが、「食事×運動」の組み合わせで同じ食事量、同じ運動量であっても、どちらが先かによってエネルギー代謝が促進される場合と、逆にエネルギー代謝が低下する場合とがあるのです。「食事×入浴」、「運動×入浴」の組み合わせでも、同様のことが起こります。
その代謝を高めるタイミングの結果を、さらに高めてくれるのが代謝促進のサプリメントであるL‐カルニチンです。代謝促進成分には他にα‐リポ酸、コエンザイムQ10、ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂などがありますが、メディカルダイエットの代謝促進にL‐カルニチンを用いるのは、日本メディカルダイエット支援機構の王堂哲副理事長がL‐カルニチン研究の第一人者で、エネルギー代謝促進の研究者としても成果をあげているからです。
L‐カルニチン以外でも、使い方によってエネルギー代謝を高める方法はあるのかもしれませんが、自分たちで研究して、その成果を確認しているから安心して伝えることができるのです。そして、代謝促進によるメディカルダイエットを望む方々の期待に応えることができるとの確信のもとに、実践の活用法を提供しています。
高齢になると運動の機会が減るだけでなく、運動をしても筋肉がつきにくくなることから筋肉量が減っていきます。筋肉量が変わらないとしても筋力が低下して、筋萎縮のパワーも低下していくようになります。
筋力が低下して、心身ともに弱っていく状態はフレイルと呼ばれています。フレイルと判断されるのは体重の減少(1年間に4〜5kgの減少)、疲れやすさ(週に3〜4日の行動するのが面倒だという状態)、歩行速度の低下、握力の低下、身体活動の低下であることから、筋肉の変化が注目されがちですが、それと同時に加齢による運動機能と認知機能の低下がある状態が示されています。
筋肉量が低下すると行動が制限されるようになり、これが認知機能にも影響を与えるようになることから、脳の健康寿命を延ばすためには筋肉を減らしすぎにならないようにすることが大切になります。
筋肉をつけるためには食事の内容も重要で、中でもたんぱく質の摂取が強く言われます。以前は高齢になると消化能力が低下することと、脂肪の摂取を抑えるように言われることから肉は減らすように指導されていたものですが、今では「高齢者は肉を食べろ」と言われるほどたんぱく質の摂取が重視されるようになりました。
いつ肉を食べるのがよいのかというと朝食のタイミングとなっています。就寝中に体重が減っていきますが、これは寝ている間の基礎代謝のためにエネルギーが必要で、たんぱく質が分解されてアミノ酸となり、これがエネルギー源として使われます。そのために筋肉や全身の細胞が縮小していくことになるので、これを補うために、朝食で肉類、魚類、卵、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品を食べることがすすめられます。
体内で合成されてビタミンのような働きをする成分はビタミン様物質と呼ばれていますが、それに対して体内で合成されないために摂取することがすすめられる成分はファイトケミカル(phytochemical)と呼ばれます。これは植物に含まれていて、紫外線や病原菌、害虫などから身を守るために作り出した色素や香り、辛味、ネバネバなどの成分を指しています。
紫外線に対抗する成分は抗酸化成分と呼ばれます。紫外線を浴びると活性酸素が発生して細胞膜が傷つけられます。それを防ぐために活性酸素を消去する成分が植物に蓄積されて、色素となっていきます。強い紫外線を浴びたほど、活性酸素が多く発生するほど色素は多くなっていきます。この色素をサプリメント成分として取り入れることで、活性酸素を消去することができます。
硫黄を含む有機硫黄化合物もファイトケミカルで、ニンニクに含まれるアリシンとブロッコリーの新芽に含まれるスルフォラミンが代表的なものです。ニンニクのアリシンはニオイ成分ですが、ニンニクには少量しか含まれていません。そのため、生のニンニクを置いておいても、それほど臭いません。それはニンニクの中にアリインをアリシンに変える酵素のアリネーゼが、アリインとは別の細胞に含まれているからです。
ところが、ニンニクを刻むかすり下ろすとニオイが強くなります。それは細胞からアリインとアリナーゼが出て結びついてアリシンになった結果です。アリシンはビタミンB₁と結びつくとアリチアミンという成分に変化します。アリチアミンはアリナミンの主成分です。ビタミンB₁は吸収率が低いのですが、アリチアミンは吸収率が高く、体内でアリシンとビタミンB₁に分解されます。ビタミンB₁は糖質をエネルギー化させるのに必要なビタミンであるので、アリシンを摂ることによってエネルギー代謝を高めることができるようになります。





