投稿者「JMDS」のアーカイブ

細胞の中でエネルギーを作り出すミトコンドリアは小さな器官ではあっても、数は非常に多くて、筋肉細胞では1つの細胞に3000個ものミトコンドリアがあります。そして、全身のミトコンドリアの重量を合わせると全体重の10%ほどにもなっています。それだけ重要な成分であり、エネルギー代謝をスムーズに進めることで必要なエネルギーが作り出されています。
1日に必要とされるエネルギー源のうち生命維持のために使われる基礎代謝には約70%、身体を動かす活動代謝には約20%、食後に体熱が高まってエネルギ代謝を進めることに約10%が使われています。基礎代謝のエネルギーのうち約70%は体熱(熱エネルギー)になっているので、全体のエネルギーのうち半分ほどは体温の維持に使われていることになります。
体温の維持は非常に重要なことで、エネルギー源が不足しても体温の維持には優先的にエネルギーが回されます。そのためにミトコンドリアに取り込まれるエネルギー源が不足すると、全身の細胞を働かせる運動エネルギーや神経伝達の電気エネルギーなどが不足することになります。
エネルギー代謝は年齢を重ねるほど低下していきます。これはミトコンドリアにエネルギー源のブドウ糖と脂肪酸を取り込む能力が低下していくからですが、その役割をしているのがα‐リポ酸、L‐カルニチンです。代謝に必要な成分であるのでアミノ酸を材料に体内で合成されていますが、合成のピークは20歳代前半で、その後は合成量が減って蓄積量も減っていきます。
α‐リポ酸とL‐カルニチンは、以前は代謝促進のための医薬品成分でしたが、2002年にL‐カルニチン、2004年にα‐リポ酸が食品成分としても使用することが許可されました。これによって代謝促進のサプリメントとして使うことができるようになったのです。

新型コロナウイルス感染症の拡大で、「よかったことを一つだけあげろ」と言われたら、常に情報を更新しないと対応できないことがあるのを知ったことと、リモートで情報発信をしても違和感がなくなったことです。一つではなくて二つになってしまいました。
このような話を資格認定講習ですることがあります。肝心の内容ではなくて、ギャグのように言った「一つではなくて二つ」のほうが記憶に残る人も少なくありません。これをほかのところで使いたいというような反応があると、もっと内容のほうが記憶に残るように頑張らなければならないと思い知らされる瞬間でもあります。
しっかりとメモをされて、休憩時間に話題にされることが多い言葉に、今回のテーマである「身から出たサービス」があります。前回に続いて「身から出たサービス」について書くのは、日本メディカルダイエット支援機構の資格認定講習の特徴の説明が足りていないからです。
講習を終えて、試験も済んだ後に感想を寄せてくる資格認定者もいますが、その中で多いのは「最近、ダイエットの話題をメディアで目にする機会が増えた」「サプリメントの話題が増えている」といったことです。ずっと情報収集をして、情報発信と講習をし続けて言えることは、少しも情報量は増えていないということです。情報量は変わっていなくて情報の内容が乏しくなっているようにも感じるのですが、学んだことの話題が増えているように感じるのは、これまで素通りしていたことが、講習で学び、資格を取得したことで目にも耳にも飛び込んでくるようになり、記憶にも残るようになったからです。
これこそが私たちが求めていることで、前回も触れた、「講習に続く認定試験は大学で言えば卒業試験の位置づけではなくて入学試験の位置づけ」という考え方をしています。講習で得た基本的な知識を元にして、入学後に学ぶことのほうが多く、見聞きした情報が正しいのか、自分に適しているのかを判断できるようになってほしいのです。
そのことを強調するくらい、テレビでもネットでも困った情報が多く発信されています。何かおかしいと感じたときには、いつでも相談・質問をしてもらえるように認定者との情報交流は続けています。そのサービスが行き過ぎてしまい、サービスのつもりが錆(さび)にもなりかねない、でも続けていくということを伝えるために「身から出たサービス」という諺(ことわざ)をもじった言葉を使って伝えているのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

早食いは太る原因になるのなら、ゆっくりと時間をかけて食べようと考えても、朝食は短時間で済ませることが多く、昼食も学業や仕事の合間では時間を長くとることはできません。せめて夕食くらいは時間をかけて食べてほしいところですが、全体で30分以上の時間をかけることは少なくなっています。夕食後にも仕事や勉強(だけでなくて遊びも)があると、短時間で済ませることが多くなりがちです。
食べすぎを抑えるためには、満腹中枢が働き始めるまでの15分は食事の時間として、食事の後半では満腹を感じて、もう食べたくないというところまで引き延ばしてほしいところです。どうしても短時間になりがちな人には、口に入れて噛むときには箸を置いて噛むことに集中することがすすめられます。咀嚼は前歯で粗く噛み、奥歯ですりつぶして消化しやすい状態にすることを指していますが、そのためには少なくとも一口について20回、できれば30回は噛むようにしたいものです。
あまりに軟らかいものだと30回も噛んでいたら、液状に近くなってしまうこともあるので、30回噛もうというよりも、30回噛めるものを食べようというのが正しい表現になりそうです。
ダイエットのために食事時間を長くする方法として、メル友ダイエットが以前からすすめられていました。今ではフェイスブックダイエットとなるのかもしれませんが、食べるものを写真で撮影して、少し食べたあとに、一緒にダイエットに取り組んでいる友達に送信します。その感想などを述べあっているうちに15分以上の時間をかけるという方法です。
食事をしている途中で電話がかかってきて、話をしているうちに食欲がなくなったということを経験している人も多いかと思いますが、これは時間が経つうちに血糖値が上昇して満腹中枢が働いた結果です。これと同じことをスマホの機能を活用して行おうというわけです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

「仕事が趣味」ということを働きすぎの言い訳ではなく、本気で言っている人もいます。仕事を生活のための稼ぎ、嫌なことでも給料のために頑張っているということではなくて、趣味のように楽しんでいる人がいます。できることなら定年退職をしたくない、“一生の趣味”として働き続けたいと願う人もいます。
その願いがかなえられればよいものの、多くの会社は定年延長をしても70歳までしか雇えないというのが現状です。それでも随分と長くなったもので、アニメのサザエさんのお父さんの波平さんは定年間近という設定で、その年齢は54歳です。原作の漫画が掲載されていた時代(1946年から連載)には、定年は50歳が普通で、大手企業だけが55歳定年でした。
その当時の男性の平均寿命は50歳を少し超えただけで、定年から過ごす期間は短いものでした。
今では60歳定年から65歳定年になり、2021年に制定された高年齢者雇用安定法では70歳までの延長が努力義務となっています。延長が難しい場合には他の会社への紹介、独立支援やNPO法人の設立支援などをすることが促進されています。
今年(2022年)の平均寿命は81歳を超えています。65歳定年なら15年、70歳定年でも10年もの期間があります。
働く期間が長い時代には、仕事の内容も多様化して、自分がやりたい仕事、趣味のように楽しんで続けられる仕事も増えてきました。退職後も考えて、もっと楽しみながら続けられる仕事を探し、それに取り組み、退職後も続けられるようにするのは、無理に始めた趣味よりも脳の健康寿命の延伸に役立つものと考えられています。

広く健康に関わる記念日について紹介します。
4月12日 パン食普及協議会が日本で初めてパンのようなものが焼かれた1842年4月12日にちなんで「パンの記念日」と制定。ルバンシュとピーカブー(石川県能美市)が良い(4)皮膚(12)の語呂合わせで「子どもを紫外線から守る日」と制定。徳島県にんじん振興協議会が、よ(4)い(1)に(2)んじんの語呂合わせで「徳島県にんじんの日」と制定。毎月12日は「育児の日」(神戸新聞社)。
4月13日 浄水器協会が良(4)い(1)水(3)の語呂合わせで「浄水器の日」と制定。練馬桜台クリニックの永野正史医師が2009年4月13日にメキシコで初の新型インフルエンザ患者が確認されたことにちなんで「新型インフルエンザ対策の日」と制定。毎月13日は「一汁一菜の日」(一汁一菜ぷらす・みらいご飯)、「お父さんの日」(ヤクルト本社)、「登山の日」(ICI石井スポーツ)。
4月14日 明治がバレンタインデー(2月14日)、ホワイトデー(3月14日)に続いて韓国では4月14日をブラックデーと呼んで恋人がいない人が黒い服を着て黒いものを飲食して新たな出会いのきっかけとすることにちなんで「ブラックチョコレートの日」と制定。JA全農えひめがバレンタインデー(2月14日)、ホワイトデー(3月14日)に続いてオレンジやオレンジ色のものを贈りあってほしいとのことで「オレンジデー」と制定。全国柔整鍼灸協会が1970年4月14日に柔道整復師法が公布されたことにちなんで「柔道整復の日」と制定。毎月14日は「丸大燻製屋・ジューシーの日」(丸大食品)。
4月15日 早稲田大学いちご大福研究会が、よ(4)いいち(1)ご(5)の語呂合わせで「いちご大福の日」と制定。資生堂ジャパンが良(4)い(1)コ(5)ラーゲンの語呂合わせで「良いコラーゲンの日」と制定。日健協サービス(埼玉県鴻巣市)が、よ(4)い(1)酵(5)母の語呂合わせで「よい酵母の日」と制定。ニチレイフーズとローソンが、からあげクンが誕生した1986年4月15日にちなんで「からあげクン誕生日」と制定。
4月16日 デロンギ・ジャパンがイタリア国際カフェテイスティング協会のイタリアエスプレッソデーを日本で行った日にちなんで「エスプレッソの日」と制定。毎月16日は「十六茶の日」(アサヒ飲料)、「トロの日」(カッパ・クリエイト)。
4月17日 冬春なす主産県協議会が、よ(4)い(1)な(7)すの語呂合わせで「なすび記念日」と制定。毎月17日は「減塩の日」(日本高血圧学会)、「いなりの日」(みすずコーポレーション)
4月18日 ドクターシーラボが良(4)い(1)肌(8)の語呂合わせで「毛穴の日」と制定。明治が良(4)い(1)肌(8)の語呂合わせで「よいお肌の日」と制定。パナソニックが、よ(4)い(1)お肌(8)の語呂合わせで「夏美容はじめの日」と制定。

エネルギー代謝に関わるサプリメントは、いわゆるダイエット系のものと考えられがちですが、メディカルダイエットでは全身の細胞で産生されるエネルギーを効率よく発生させ、そのエネルギーを身体や脳の活動のために当てるために用いています。
エネルギー代謝に関わる初めの成分は、細胞内のエネルギー産生の小器官であるミトコンドリアにエネルギー源の糖質(ブドウ糖)と脂質(脂肪酸)を取り込む作用をするα‐リポ酸、L‐カルニチンです。これらの代謝促進成分は体内で合成されるものの、20歳代前半をピークにして年齢を重ねるほど低下していきます。そのためサプリメントとして摂ることがすすめられます。
ミトコンドリアに取り込まれたブドウ糖と脂肪酸は、ともにアセチルCoAに変化してTCA回路と呼ばれる代謝経路に取り込まれます。このブドウ糖と脂肪酸がアセチルCoAに変化するときと、アセチルCoAがTCA回路でクエン酸に変化するときにも複数の水溶性ビタミンが必要になります。
TCA回路では4種類のビタミンB群が必要になりますが、TCA回路での代謝は酵素によって起こっています。酵素は、その働きを補う補酵素がなければ働くことができないのですが、TCA回路での補酵素の役割をしているのはコエンザイムQ10です。
TCA回路で作り出されたエネルギーは、その細胞の中でしか使われません。細胞の中で発生したエネルギーによって細胞を働かせる生化学反応を起こすためにも酵素が必要で、やはり補酵素が必要です。その補酵素となるのは複数のミネラルです。
ビタミンとミネラル、そして代謝促進成分が不足していると、これらの一連のエネルギー代謝とエネルギーの活用に滞りが出るようになり、せっかくのエネルギー源がエネルギーとして充分に使われなくなり、その結果として余ったエネルギー源が体脂肪となって蓄積されていくことになります。
食べた割には、運動をした割には太ってしまうというのは、エネルギー代謝がスムーズに行われていない結果だということができます。

メディカルダイエットは、運動と食事、運動と入浴、食事と入浴のタイミングによって、体脂肪を減らす一般的な印象のダイエットだけでなく、一般の印象とは逆の体脂肪を増やすことにも対応しています。そのタイミングだけでも体脂肪の増減ができるのですが、これを促進するためには特定の栄養素が必要になります。その栄養素を効果的に取り入れることによって、身体の生理的なメカニズムを促進することができます。
サプリメントの成分でなくても、食品に含まれる栄養素でも、メディカルダイエットのメカニズムを進めることはできるのですが、食品は食べるタイミングがあります。いつでも好きなときに食べるというわけにはいきません。目的とする栄養素は豊富に含まれる食品であっても、どんなときでも好きに摂るというわけにはいかないのです。
それに対してサプリメントは飲むだけなので、いつでも生理学的なタイミングに合わせて摂ることができます。運動と食事のタイミングは、空腹時に運動をすると血液中のブドウ糖が不足しているためにエネルギー源が不足することから、筋肉中のグリコーゲンを分解してブドウ糖を血液中に放出します。その後に食事をすると、使われたグリコーゲンを補うように肝臓でブドウ糖からグリコーゲンが多く合成されて、血液中にブドウ糖が減るために血糖値が下がります。
そのために血糖値に反応して膵臓から分泌されるインスリンが減ります。インスリンには肝臓での脂肪合成を進める作用があることから、脂肪合成が減り、脂肪細胞に蓄積される中性脂肪が減るという仕組みになっています。
このような仕組みがあるので、血糖値の上昇を抑える作用がある成分、インスリンの分泌を抑える成分を摂ることで、身体のメカニズムを高めることができるのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

発達障害サポーターの講習は、自治体との協力関係があると進めやすくなるのは当然のことです。発達障害サポーターがモデルとしているのは、厚生労働省の認知症サポーターで、自治体との連携で認知症の理解を地域で進める活動をしています。発達障害サポーターは、すべての子どものうち10%はいる発達障害児を理解して、それぞれの人ができる範囲でサポートすることを目指しています。
発達障害は障害であるために生涯にわたって続く特性があり、その対象者は子どもも大人も、場合によっては高齢者も含まれます。高齢者の場合には認知症予防のほうに重点が置かれていますが、発達障害と認知症の両方が現れたらどのような代謝をすればよいのか、その答えはまだわかっていません。そのことを今後、考えていくためにも発達障害の理解を社会的に進める活動は重要になってきます。
発達障害者は18歳以上で、18歳未満は発達障害児に分類されていますが、発達障害があるだけで発達障害者、発達障害児になるわけではありません。発達障害児支援法には、発達障害があって、社会的障壁があるために生活などの困難さがあるのが発達障害者であると定義されています。
発達障害の改善のための取り組みは児童発達支援事業所、放課後等デイサービスなどで実施されていますが、その取り組みによって改善が図られていたとしても、社会的障壁が妨げになっていると、せっかくの努力が報われないことにもなりかねません。
発達障害サポーターは誰が実践してもよいとしても、最も相応しいのは発達障害児と、その家族の支援を直接的に行っている児童発達支援事業所、放課後等デイサービスの専門家です。一つの自治体に複数の施設がある場合が多く、それぞれはライバル関係になっているかもしれませんが、社会的障壁の解消に取り組むということでは同じメリットがあることになります。そこで、発達障害サポーターの推進については協力をして、一緒に自治体と連携できるように活動するのが大切だと認識しています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

「早食いは太る」というのは昔から言われてきたことです。早食いでも、ゆっくり食べても食べる量が同じなら太る、やせるは関係がないようにも思われます。どんな食べ方をしてもエネルギー量は変わらないからです。
エネルギー量が同じであれば、同じ結果というのは一般的なダイエットの考え方で、メディカルダイエットでは食べる量がすべてではありません。食べる順番(運動の前に食べるか後で食べるか)や食べるときの条件(入浴の前か後か)という条件で、吸収が変わってくるからです。その手法をメディカルダイエットと表現しています。
早食いをすると太るのは、血糖値が上昇して満腹中枢が働く前に食べ終えてしまい、お腹が満たされない感じになって、余計に食べすぎてしまうからです。実際には多くの量を食べていて、エネルギー量的にも多くを摂取していても、食べ始めてから血糖値が上昇して満腹中枢が働くまでには15分ほどはかかります。
だから、ゆっくりと食べて、食べている途中で血糖値が上昇するようにするのは通常の太らない方法となります。それとは逆に太るためには、ただ早食いするだけでなく、摂取エネルギー量を増やして、食べた量の割には脂肪が蓄積されるようにすることです。
同じ重量であっても脂肪はエネルギー量が高くて、1gあたりで比較すると糖質とたんぱく質は約4kcalであるのに対して、脂肪は約9kcalにもなっています。糖質もたんぱく質も余分に摂ったものは肝臓で脂肪に合成され、その脂肪は脂肪細胞に蓄積されていきます。
その働きを促進するのは膵臓から分泌されるホルモンのインスリンで、インスリンの分泌を増やすのは血液中のブドウ糖です。膵臓に入るブドウ糖が多くなると、インスリンの分泌量が増えていきます。
ということで、太るためには脂肪とブドウ糖を同時に摂ることで、例えばお菓子でいえば、糖質が中心の和菓子よりも、糖質と脂肪がともに含まれている洋菓子のほうだということになります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

医薬品とサプリメントの飲み合わせ辞典ともいえる「ナチュラルメディシン・データベース」があります。これはアメリカのNIHの資金補助で民間企業が完成させたもので、サプリメント成分と医薬品の“相互作用”が掲載されています。アメリカでは1600種類、日本対応版では1200種類ものサプリメント素材について、それぞれの医薬品とのバッティング(健康被害など)例が出ています。
NIHは国立衛生研究所と日本では訳されていますが、英語表記は「National Institutes of Healh」なので、国立健康研究所や国立保健研究所と訳すのが正しいように思われます。
サプリメントというと食事で不足するビタミンやミネラルを補うものと感じている人も少なくないのですが、日本の健康食品全般がアメリカではサプリメントと認識されています。
“相互作用”とカッコ付きで表現したのは、一般に言われている副作用とは違っているからです。副作用は複数のものを使うことによるバッティングですが、相互作用は両方の成分が有効に作用することを指しています。アメリカでは血圧を下げるサプリメントを摂っている人は、医薬品の降圧剤を使うときには、サプリメントの作用を考慮して降圧剤を弱いものにするか量を減らすようにします。
日本では降圧剤を使うときに、健康食品の摂取について聞かれますが、これは両方の作用によって血圧が下がりすぎないようにするためです。医薬品を使わなければならない人は、健康食品に効果は期待しないで、医薬品だけを使うということですが、この両国の違いは医療制度の違いが関係しています。
アメリカは定額払いで、同じ病気なら治療法、医薬品の種類や量が違っても医療機関が受け取れる金額は決まっています。できるだけ高額な医薬品は使わないことが重視されているので、自分の金でサプリメントを使っている人には、使い続けてもらって、医薬品の量を減らそうとするのです。
その背景もあって、サプリメントと医薬品の相互作用のデータベースが重要視されているのですが、日本ではバッティングを重視して、健康食品を使わないように患者に話す医師が多くなっているということです。