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サプリメントや健康食品の成分は、吸収されやすいタイミングがあり、それを逃すと吸収率が大きく低下するだけでなくて、まったく吸収されないという無駄づかいということにもなりかねません。それぞれの成分の摂取タイミングについては講習などで詳細に紹介していますが、前回に続いてL‐カルニチンの話ということで、タイミングと一緒に摂るべき食品について紹介していきます。
摂取タイミングで、まったく吸収されない成分の例としては脂溶性の成分があげられます。代謝促進成分ではコエンザイムQ10が該当していて、脂肪に溶けてから吸収されるので、胃の中に食べたものがない空腹時の摂取では吸収されなくなります。それに対してL‐カルニチンは水溶性の成分なので、いつ摂っても吸収されます。ただ、一緒に食べたものとの相性によって吸収率が異なっていて、15%ほどとなっています。
他の成分と比較すると吸収率は低くなっていますが、L‐カルニチンは体内ではアミノ酸から合成される成分で、サプリメントの材料は肉に含まれるアミノ酸です。たんぱく質との相性がよいので、たんぱく質が多く含まれる食品と一緒に摂ると吸収率が高まることが知られています。
これを確認しようと、L‐カルニチン研究の第一人者である日本メディカルダイエット支援機構の副理事長が、卵かけご飯の試験を行いました。試験といっても、白米だけ、卵かけご飯、卵だけの3つに分けて、そのときに摂ったL‐カルニチンの血液中の量を調べたのですが、最も多いのが卵だけ、最も少ないのが白米だけ、そして卵かけご飯では2つの中間の値となっていました。
たんぱく質は肉、魚、乳製品、卵、大豆・大豆加工食品(納豆、豆腐、きな粉、豆乳など)に豊富に含まれているので、これらの食品と一緒にL‐カルニチンを摂ると吸収率が高まり、細胞のミトコンドリアへの脂肪酸の取り込みが盛んになり、脂肪代を高めることにつながっていくということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

発達障害がある人は1日24時間の生活リズムが正確に刻まれず、本来なら昼と夜で大きな波となっている自律神経の交感神経と副交感神経の調整が乱れやすくなっています。そのために活動する時間帯に副交感神経の働きが盛んになって活動的になることができなかったり、それとは逆に夕方以降に交感神経の働きが盛んになって興奮状態になる、身体が休まらないということも起こりやすくなっています。
身体には1日のリズムを整える役割をする“体内時計”が備わっていて、時間に合わせて調整する作用があります。体内時計は科学の世界では概日リズムと呼ばれていますが、体内に備わった1日のリズムは24時間ではなく、過去には25時間で1時間もズレていると言われてきました。しかし、今では国民などによっても異なることがわかってきて、日本人の場合には24時間10分とされています。
通常なら同じ時間に起床して、規則正しく1日の生活を始めることによって10分のズレは調整されています。体内時計はどこにあるのかというと、視交叉上核という脳の中央の視床下部の直上にある神経細胞の集まりです。視床下部は内臓の働きや内分泌、自律神経の調整を行っていて、視交叉上核は自律神経調整の作用を直接的に受けて、体内時計のメインとなっています。
視交叉上核を補うものとして、大脳皮質や記憶に関係する海馬、内臓にも補助の時間調整を行う器官があります。その一つが一般に“腹時計”と呼ばれているものです。その名から胃で空腹を感じることによって時間調整がされているように思われがちですが、実際には血液中のブドウ糖の濃度、つまり血糖値によって脳の中枢の働きが影響されていると考えられています。
血糖値が低下すると空腹を感じさせるのが摂食中枢、血糖値が高まると食欲が抑えられるのは満腹中枢の働きとなっています。血糖値の変化による腹時計は、いつ食事をしたかが重要で、昼の12時になれば腹時計が働くようになるわけではなくて、朝食からの時間が重要です。10分のズレは、同じ時間に起床して朝食を食べることで調整されるので、体調を整えるにも学習能力を高めるためにも朝食は大切です。発達障害、学習障害の改善を支援するためには、まずは朝食を同じ時間に食べる習慣をつけさせることが重要ということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

「軽度発達障害」という用語が使われることがあります。認知症の場合には、その予備群は軽度認知障害と呼ばれていて、この状態で放置しておくと認知症に進む状態と認識されています。発達障害でも診断される前の状態を軽度発達障害と表すことがあるのですが、それはグレーゾーンの範疇であり、現在は原則として使われない用語となっています。
かつては、発達障害のうち知能指数がIQ70未満の場合が以前は発達障害と呼ばれ、それ以外のIQ70以上の場合が軽度発達障害と呼ばれていたことがあります。
現在でも発達障害児を受け入れる組織では、発達障害と軽度発達障害を分けているところがあります。また、知能指数の問題ではなく、心身の障害である子どもでも発達障害がある場合は、発達障害の範疇ではなく、障害児として扱っているところもあります。発達障害は知能指数の問題はなく、脳の発達の特性からコミュニケーション能力が通常とは異なり、本人としては非常に困っている状態であって、知能指数だけで区別できるようなものではありません。
2007年に文部科学省は発達障害者支援法に基づいて、「発達障害」の用語を使用して、「軽度発達障害」は意味する範囲が必ずしも明確ではないことを理由として、原則として使用しないことを通達しています。
この通達では、学術的な研究において、必要に応じて根拠を示して使用することや、説明するために列記して使うことは妨げるものではないとしています。このこともあって一般に混同されて、勘違いされるような状態は今も続いています。

L‐カルニチンというとダイエットを目的としたサプリメントに多く使われている人気素材です。そのためにL‐カルニチンというと、他の健康食品に使われている成分のように思われてしまうこともあるのですが、生理学の講習では体内の代謝促進成分として登場します。エネルギー源の脂肪酸を細胞のミトコンドリアに取り込むには、ミトコンドリアの膜を通過させるためにL‐カルニチンと結びつく必要があります。L‐カルニチンは脂肪酸の運び屋ということです。
代謝促進に必要ということで、L‐カルニチンは体内でアミノ酸から合成されています。それならサプリメントとして摂ることはないのではないかと言われることがあるのですが、若い人に限っては、それは当たっています。L‐カルニチンの体内での合成は20歳をピークにして年々低下していきます。年齢を重ねると、だんだんと代謝が低下して、以前と同じ食事量、同じ運動量を続けていても、だんだんと太りやすくなっていくのは、L‐カルニチンの合成量の低下が関係しています。
また、高齢者の機能の低下は、L‐カルニチンが不足するためのエネルギー不足が原因であると考えられています。
L‐カルニチンは以前は医薬品成分でした。カルニチン欠乏症の治療薬の成分でしたが、2002年に厚生労働省によって食品成分としても使用することが許可されました。その当時は、メディアでは新たなダイエット成分が誕生したというような扱いをされていましたが、日本メディカルダイエット支援機構の副理事長は、日本のL‐カルニチンの80%を占める製薬・食品会社の研究者で、L‐カルニチンの食品成分としての普及に尽力した第一人者です。
そのことから、初めからエネルギー代謝の促進成分として、健康増進に役立てる方法を研究してきました。研究は今も続いていて、エネルギー代謝を効果的に高める方法について講習などで紹介しています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

活性酸素は細胞を傷つけるもので、これを消去することは健康維持には欠かせないこととされています。傷つけるという表現ではなくて、サビさせると表現されることもあります。サビ(錆)は金属が酸化したもので、人間の細胞は金属ではないものの、酸化ということでは共通するところがあるので、そのような表現のほうがわかりやすいのかもしれません。
活性酸素は通常の酸素の電子が1つ欠けたものです。酸素はプラスとマイナスの電子が4つずつあり、このうちのマイナス電子が1つ欠けると、その欠けた電子を他のものから補おうとします。これによって活性酸素は通常の酸素に戻ることができます。
電子を奪われたのが細胞であると、細胞膜の電子のバランスが崩れて、これを補うために細胞の中から電子を奪っていきます。最終的に核の電子が奪われると正常な状態が保たれなくなって破壊されることになります。これが傷つくという状態で、活性酸素が多く発生すると細胞の破壊が次々と続いて、臓器や器官などの機能が低下していくことになります。特に傷つくようなことになって影響が出るのは神経細胞です。
神経細胞の膜は活性酸素によって酸化されやすく、多くのエネルギーが作られる部位ほど活性酸素が多く発生します。一般には吸い込んだ酸素のうち2〜3%が活性酸素になるといわれています。脳は全身の重量では3%ほどしかないのに、エネルギー代謝は20%以上を占めています。それだけ多くの酸素を取り込んで、脳細胞の唯一のエネルギー源のブドウ糖をエネルギー化しています。
酸素が充分にあれば代謝が正常に行われて、活性酸素も発生しにくいのですが、酸素不足の状態になると活性酸素が多く発生するようになります。酸素が多いと活性酸素が多く発生するということと矛盾するように感じるかもしれませんが、充分に酸素を使って代謝させないと不完全燃焼のような状態になって活性酸素が多く発生することになります。そのことから、酸素の多く吸い込むウォーキングが認知症予防に役立つと説明されているのです。

発達障害がある人を支援する法律である発達障害者支援法を知って、その根幹である社会的障壁を取り除く活動は、発達支援と並んで重要なことです。発達障害者支援法では、発達障害があるだけでなくて、社会的障壁があるために行動や活動などに制限がある人を発達障害者(18歳未満は発達障害児)と定義しています。
発達障害があっても、社会的障壁がなくて、生活や学習、仕事などに困難さがなければ発達障害者、発達障害児ではないことになります。私たちが社会的障壁を作ったり、これを取り除く行動を起こさないことが発達障害者、発達障害児を増やしているということが言えるわけです。
発達障害は障害であるとの考えから、その改善に取り組むことが国や地方公共団体(自治体)、国民の責務だとされています。この考えは発達障害者支援法だけでなく、障害者差別解消法でも示されています。障害者差別解消法は通称で、正式名称は「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」といいます。
障害者差別解消法は2016年に施行された比較的新しい法律で、障害がある人の人権が障害のない人と同じように保障されるとともに、教育などの社会生活に平等に参加できるように、合理的配慮をすることが国、地方公共団体、国民の責務とされました。
障害者差別解消法の障害者には発達障害者・発達障害児も含まれています。合理的配慮が行政、学校、企業などの事業者に求められるようになり、必要に応じて可能な限り、合理的配慮を提供することが、いわば義務化されたわけです。
障害者差別解消法に基づいた発達障害児の支援のための合理的配慮の一環として、自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害、学習障害がある子どもが学校などで安心して学び、社会で育つことができるように、発達障害児の理解を進めることを目指した普及活動が重視されています。このことを普及して、どんな支援が実際にできるのかということを、みんなで考えることから発達障害のサポーターの活動は始まります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

新型コロナウイルス感染症が拡大するたびに外出の自粛が呼びかけられて、そのために歩行機会が減り、それにつれて歩行数が減って、これが健康度にも影響を与えるようになりました。歩くということは筋力(筋収縮力、筋持久力)だけでなく、筋代謝力も強めることができます。
強い筋肉、長持ちする筋肉というのは筋肉の力そのものですが、それに対して筋代謝力は筋肉が糖質や脂質をエネルギー化させる能力のことで、その能力が高ければ多くのエネルギーを作り出すことができます。血液中で余分となったブドウ糖や脂肪酸は生活習慣病の糖尿病、脂質異常症の原因となるので、これを筋肉細胞に取り込んでエネルギーにすることができるということは健康づくりの基本ともなります。
筋代謝力を高めるためには、ブドウ糖と脂肪酸をエネルギー化させることが必要で、とにかく長めに歩くことです。となれば、どこを歩いてもよいだろうということで、ウォーキング大会のように観光地を巡る必要はないことになります。しかし、目的地があるのと、ないのとではモチベーションが違っていて、例えば目的地がお寺で、その山門をくぐったらゴールで、少し休んだら、今度は山門を折り返し地点にして、スタートまで戻る、もしくは交通の便がよいところまで歩くというコースがすすめられます。
“二足”で“山門”を目指すということを「二足山門」という四文字で示していますが、これは「二束三文」という四字熟語をもじったものです。「二束三文」は、数が多くても価値がないことを指していて、「ただ長く歩くだけでは意味がない」と言って、歩き方に工夫をするときにも、よく使われています。その歩き方の工夫として、より筋代謝力を高める方法を採用しています。それは歩いている途中で早歩きや坂道、階段をのぼるという負荷を変化させる方法で、それこそ山門を目指すコース、山門が近づいたら勢いよく歩くようにするといったことで得られる効果です。

日本メディカルダイエット支援機構では、サプリメントについての講習も実施しています。講習をしてサプリメントを販売しようということではなくて、サプリメントや健康食品の実態を知ってもらい、適した製品を選び、効果的な使い方をしてもらいたいからです。そもそも日本メディカルダイエット支援機構は公益活動100%で、利益を得てよいと内閣府から認証されたのは教育と情報発信だけで、商品を販売することはできません。教育のためのテキストは講習料に含まれるのはよくても、それ以外の関連の書籍を販売することすら許されていません。
効果的な使い方というのは、主には摂取タイミングのことで、サプリメントや健康食品には、“いつ摂ればよいか”ということが一切書かれていません。これは法律によって医薬品ではない食品は用法用量の表示ができず、摂取タイミングだけでなく、どのような人が、どれくらいの量を摂ればよいのかも表示することができません。そのために、無駄になる摂り方をしている人も少なくないのです。
サプリメントと健康食品の有効性については、全身のあらゆる臓器・器官に関わってくるのですが、私たちが実施しているのは“代謝科学”に基づいたもので、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を効率よくエネルギー化させるためのエネルギー代謝に重点を置いています。
体内で多くのエネルギーを作り出して、これを使って健康の維持・増進に役立てようということで、子どもの発達栄養からアスリートの栄養指導、生活習慣病対策、高齢者の健康維持や機能訓練、そしてダイエットのためにもエネルギー代謝の講習を実施しています。もちろん、対象者によって取り上げる内容や表現などは変えています。理解してもらえなければ仕方がないからです。
日本メディカルダイエット支援機構の副理事長は、L‐カルニチン研究の第一人者で、エネルギー代謝科学の先駆者でもあります。脂質代謝に欠かせないL‐カルニチンについての情報は、どうしても多くなりがちですが、知って実践する価値がある情報として、どんな講習にも入れるようにしています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

広く健康に関わる記念日について紹介します。
2月1日 一般社団法人スマートウェルネスコミュニティ協議会、日本老年学会、日本老年医学会、日本サルコペニア・フレイル学会の4団体が2月1日を201としてフ(2)レ(0)イ(1)ルの語呂合わせで「フレイルの日」と制定。トーラク(兵庫県神戸市)が神戸プリンが初めて販売された1993年2月1日にちなんで「神戸プリンの日」と制定。明治がプロビオヨーグルトLG21から「LG21の日」と制定。ロッテがガーナチョコレートの誕生(1964年2月1日)にちなんで「ガーナチョコレートの日」と制定。富士商会(東京都台東区)が同社の設立日(1950年2月1日)にちなんで「メンマの日」と制定。味の素冷凍食品が中国では旧正月に餃子を食べる習慣があることから「ギョウザの日」と制定。毎月1日は「釜飯の日」(前田家)、「あずきの日」(井村屋グループ)。
2月2日 九州新進(鹿児島県姶良市)が干し大根を醤油に漬け込んだ鹿児島の特産物のつぼ漬の普及のために、つ(2)ぼ漬(2)けの語呂合わせで「つぼ漬の日」と制定。わかさ生活が唇のケアの啓発として笑顔でニッ(2)ニッ(2)の語呂合わせで「くちびるの日」と制定。協同組合全国製麩工業会が「ひ、ふ、み」のふ(2)と麩(2)の語呂合わせで「麩の日」と制定。伊藤忠食品が、じ(2)いじ(2)の語呂合わせで、おじいさんに感謝する「おじいさんの日」と制定。ダノンジャパンがオーツ麦のオーツを02と呼んで0202から「オーツ麦の日」と制定。
2月3日 エスエス製薬が不眠改善の情報発信のために不(2)眠(3)の語呂合わせで「不眠の日」と制定。カゴメが乳(2)酸(3)の語呂合わせで「乳酸菌の日」と制定。ニチモウバイオティックス(東京都港区)が節分の日になることが多いことから「大豆の日」と制定。美濃廣庵 満開堂(岐阜県瑞浪市)が鬼まんじゅうで鬼除けをしてほしいと節分の日を「鬼除け鬼まんじゅうの日」と制定。あじかん(広島県広島市)が節分の日に巻寿司を丸かぶりすると幸福になれるといわれることから「巻寿司の日」と制定。毎月3日は「くるみパンの日」(カリフォルニアくるみ協会)。
2月4日 高齢者入浴アドバイザー協会が不老不死を風呂不死にかけて不(2)死(4)と入(2)浴(4)の語呂合わせで「高齢者安全入浴の日」と制定。ドクターシーラボが肌のシミ、シワの解決にビタミンCが有効として立春になることが多い2月4日に紫外線対策をすることを普及するために「ビタミンCケアの日」と制定。ジュンビー(東京都中央区)が妊娠・出産の情報を得てもらうことを目的に妊(2)娠(4)の語呂合わせで「妊娠の日」と制定。
2月5日 プロトコーポレーション(愛知県名古屋市)が中古車に乗ることで新車の製造で発生するCO₂削減に貢献できるエコロジ―とのことでチュウ(2)コ(5)の語呂合わせで「エコチュウの日」と制定。
2月6日 一般社団法人HOTJAPANが風(2)呂(6)の語呂合わせで「風呂の日」と制定。西尾茶協同組合(愛知県西尾市)が茶道で湯を沸かす風(2)炉(6)の語呂合わせで「抹茶の日」と制定。ハウスウエルネスフーズがC1000の発売日1990年2月6日にちなんで「C1000の日」と制定。フンドーダイ(熊本県熊本市)が煮(2)る(6)の語呂合わせで「フンドーダイ・煮物の日」と制定。毎月6日は6月にメロンの出荷が多く6がメロンの形に似ているとして「メロンの日」(全国メロンサミット)、「手巻きロールの日」(モンテール)。
2月7日 古河鮒甘露煮組合(茨城県古河市)がフ(2)ナ(7)の語呂合わせで「フナの日」に制定。毎月7日は生(7)パ(8)スタの語呂合わせで「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)。

発達障害は障害であるから治らないという考えがある一方で、改善のためのプログラムがあって、それを実施する専門家も多いのだから改善できるはずとの考えもあります。治ることがないのに改善の手法が実施されるわけはない、という声は発達障害児の保護者からよく聞かれることです。どちらが正しいかによって、発達障害がある人を支援する人の気持ちや態度にも影響があるのではないか、との思いもあります。
“治る”というのは悪い状態が改まったり、よい状態に戻ることを指している用語です。病気に使われる場合には、原因が取り除かれて、元の状態、普通の状態になることを指しています。発達障害の“障害”は生涯にわたって特性が続くものであるだけに、治るのかと言われると治らないと返答する医療関係者が大半です。
治らないとしても、障害は支援によって通常と変わらない状態になることは期待できます。よく例としてあげられるのはメガネの使用です。メガネがなければよく見えないのは視覚障害ということになりますが、メガネがあれば視覚障害をカバーして、障害がないのと同じように生活することも学習することもできます。
発達障害も改善のための手法によって機能を高めることは可能です。問題は、どこまで高められるか、ということで、定型発達(発達障害がない状態)まで高めることはできなくても、他の手法によって困難さ、不自由さのレベルを低くすることができれば、その低くしたレベルが機能を高めるための目標となります。
発達障害や学習障害の支援は、改善のための手助けも大事ですが、それと同時に機能を発揮させるためのツールやグッズ、家族を支援するための情報なども大切となります。その両方が合わさって改善が進むとの認識で、情報収集と情報発信に努めています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)