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若いときに太っていた人は、なかなかダイエットしにくく、リバウンドしやすい状態になっています。若いときには体内の中性脂肪が増えてきたときには脂肪細胞の数を増やして、多くの中性脂肪を蓄積するようになります。内臓脂肪の数が多いということは、それだけ多くの中性脂肪を蓄積できることになります。
中性脂肪は脂肪酸3個と、脂質の一種のグリセロール1個が結合した構造になっています。脂肪細胞の中に多くなりすぎたときには脂肪酸に分解して、血液中に放出するようになります。血液中に入った脂肪酸は血液中を巡って、全身の細胞まで運ばれると、取り込まれてエネルギー化します。特にエネルギー化されるのは筋肉細胞です。
これとは逆に、脂肪細胞の中の中性脂肪が減ってくると、できるだけ分解されないようにします。脂肪細胞に蓄積された中性脂肪は、運動をして興奮作用があるホルモンのアドレナリンが分泌されると、その刺激によって脂肪酸に分解されます。同じ量のアドレナリンが分泌されれば、同じ量の脂肪分解が起こるわけではなくて、脂肪細胞の中の中性脂肪が減ってくると分解が起こりにくくなります。
これは中性脂肪が大切なエネルギー源であって、あまり減らさないようにすることから起こっていることですが、脂肪細胞の数が多くなっていると、それだけ多くの分解されないようにする中性脂肪が増えることになり、全体として蓄積される中性脂肪が増えるので、運動をした割には、食事を減らした割にはやせにくいということになります。
もちろん脂肪細胞が増えすぎないように、若いときから太らないようにすることがよいわけですが、太っていて脂肪細胞の数が増えている場合には、太りやすく、やせにくい状態であることを理解して、効果的なダイエット法をみつけて実践するのが重要であるということを知っておいてほしいのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

アルツハイマー病は根本的な予防法はないとされていて、脳血管の疾患は高血圧、糖尿病、脂質異常症などの血管にダメージを与える疾患を予防・改善することによって防ぐことができるものです。アルツハイマー型認知症の中には、脳血管疾患がなければ認知症まで進まなかったものもあり、これは予防することも状態を軽減させることもできる認知症ということができます。
では、アルツハイマー型認知症は予防できないのかというと、そんなことはありません。
アルツハイマー型認知症の発症に関わる食品として魚があげられています。毎日1回以上、魚を食べている人に比べて、ほとんど魚を食べない人のアルツハイマー型認知症の危険性は5倍にもなっているとの報告があります。これは魚に含まれる脂肪酸のDHAやEPAによるものと考えられています。野菜や果物の摂取量が多いとアルツハイマー型認知症の発症率が低いとの報告もあり、中でもビタミンEの摂取量が多い人は少ない人と比べて危険度が30%ほどにも下がっていたといいます。
また、アルツハイマー型認知症では神経伝達物質のアセチルコリンが減少することから、アセチルコリンの材料となるコリンの摂取も有効とされています。コリンはビタミン様物質で、細胞膜や神経細胞の材料となります。コリンの不足は脳の神経細胞の減少に関係があることが指摘されていて、コリンは卵黄やレバー、大豆などに豊富に含まれています。
アセチルコリンには、血管を拡張して血流を促進する作用があることから、それが広く認知症の予防につながります。コリンとビタミンB₁₂との組み合わせがアルツハイマー型認知症を改善したとの報告もあり、アルツハイマー型認知症は改善されないものと諦めるのではなく、取り入れる価値は充分にあります。

発達障害と勘違いされやすいハイリー・センシティブ・チャイルドは、チェック法として4つの性質があげられていて、この項目はDOESと呼ばれています。
これらすべてではなく、他にもチェック法がありますが、大きな違いは自閉症スペクトラム障害が他人の気持ちを察するのが苦手であるのに対して、ハイリー・センシティブ・チャイルドは他人の気持ちを察する能力が優れているということが大きな違いとなっています。
Depth 深く考える
□察しがよい
□じっくり考えるために慎重になる
□物事の本質を突く発言をする
Overstimulation 過剰に刺激を受けやすい
□大きな音や光が苦手
□痛みや暑さ寒さに敏感
□楽しいことでもすぐに疲れる
Empathy&Emotional 共感力が高く、感情豊か
□人の痛みや苦しさを自分のことにように感じる
□動植物の気持ちに寄り添う
□残酷なドラマや映画が苦手
Subtlety わずかな刺激を察知
□髪型や服装の変化に敏感
□小さな音やかすかな匂いに気づく
□少しの刺激で頭痛や腹痛を起こす

ダイエット法がうまくいって、体脂肪が減ってきているのに、失敗ダイエットだと勘違いをして、途中でやめてしまう人もいます。なぜ勘違いしたのかというと、体脂肪が減るどころか増えてしまったと感じさせる変化が身体で起こるからです。
体脂肪は脂肪細胞の中に蓄積された中性脂肪のことで、初めに蓄積されるのは腸の周りにある内臓脂肪です。脂肪細胞は風船のようなもので、その中に大切なエネルギー源である中性脂肪が入ってくると、脂肪細胞を膨らませて、できるだけ多くの量を取り込もうとします。脂肪細胞に取り込める量には限界があるので、限界が近づくと二つの反応が起こります。一つは脂肪細胞の数を増やすことで、もう一つは別のところに蓄積することです。その別のところというのが皮下脂肪です。
腹部の皮下脂肪が多くなっているときには、内臓脂肪も多くなっているので、風船に空気を多く入れたのと同じように、内側からの圧力で張った状態になっています。この状態では、内臓脂肪と皮下脂肪が多くても、外からつまみにくくなっています。
ダイエットがうまくいったときには、先に内臓脂肪が減り、そのあとに皮下脂肪が減っていきます。これはパンパンに張った風船から徐々に空気を抜いていくのと同じような状態で、内側からの圧力が弱まって外からつまめるようになります。これは内臓脂肪が減ってきたということですが、つまめるようになったことを皮下脂肪が増えてしまったためだと勘違いをしやすいのです。
そして、うまくいっているダイエット法を中断すると、また体脂肪が増えていくことになります。これがリバウンドの原因にもなりかねないだけに、体脂肪の増え方と減り方の順番、減ってきたときの皮下脂肪の状態を知って、間違いがないようにしないといけない、ということを講習などで伝えています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

1月11日 ギンビスがアスパラガスビスケットの棒状の形が3つ並ぶことから「アスパラガスビスケットの日」と制定。デリア食品がマカロニの形が1に似ていることと、1が3つ並ぶサ・ラ・ダから「マカロニサラダの日」と制定。長龍酒造(奈良県広陵町)が鏡開きの日を「樽酒の日」と制定。毎月11日は「めんの日」(全国製麺協同組合連合会)、「ダブルソフトの日」(山崎製パン)。
1月12日 韓国人蔘公社ジャパンが、い(1)い(1)に(2)んじんの語呂合わせで「いいにんじんの日」と制定。毎月12日は育(1)児(2)から「育児の日」(神戸新聞社)。
1月13日 毎月13日は「一汁一菜の日」(一汁一菜ぷらす・みらいご飯)、「お父さんの日」(ヤクルト本社)、「登山の日」(ICI石井スポーツ)。
1月14日 日本褒め言葉カード協会が褒め言葉の一つのい(1)い(1)よ(4)の語呂合わせで「褒め言葉カードの日」と制定。毎月14日は「丸大燻製屋・ジューシーの日」(丸大食品)。
1月15日 すきやき店ちんや(東京・浅草)が適度な霜降りの入った適サシ肉を使うと宣言した日の2017年1月15日にちなんで「適サシ肉の日」と制定。カーブスジャパンが、い(1)い(1)ご(5)はんの語呂合わせで「フードドライブの日」と制定。
1月16日 囲炉裏の愛好家が、い(1)い(1)炉(6)の語呂合わせで「囲炉裏の日」と制定。毎月16日は「十六茶の日」(アサヒ飲料)、16をトロと読むことから「トロの日」(カッパ・クリエイト)。
1月17日 米穀安定供給確保支援機構が阪神淡路大震災でおむすびの炊き出しで喜ばれたことから震災発生の1月17日を「おむすびの日」と制定。うなぎのまち岡谷の会が寒の土用丑の日にもうなぎを食べる食文化を築こうと土用を「寒の土用丑の日」と制定。毎月17日は「減塩の日」(日本高血圧学会)、「いなりの日」(みすずコーポレーション)、「国産なす消費拡大の日」(冬春なす主産県協議会)。

中国には五行の発想があります。これは万物を木・火・土・金・水の五つの要素に分類して、その関係性からバランスを取っていくもので、五臓、五腑、五味、五色などに分けて考えられています。臓器でいえば木は肝、火は心、土は脾、金は肺、水は腎が当てはめられています。色では木は青、火は赤、土は黄、金は白、水は黒となり、味では木は酸、火は苦、土は甘、金は辛、水は鹹となります。
食品でいえば、黒くて鹹(塩辛い)ものを食べなくなったとすると、腎臓の機能を高めることができなくなります。地元に食品を食べるのが健康によいという身土不二の考え方からすると、食品の変化によって減ったり、失われた成分は、それに変わる薬草などを取ることによって補うようにします。
不足するものを補うというのは、まさにサプリメントの発想と同じで、サプリメント(supplement)は補助、補充、補完といった意味があります。中医学の先生に臨床栄養の集まりのときに、「どうして中医薬(日本でいう漢方薬)はまずいのか」と聞いたことがありますが、そのときの答えは「中医薬は、どんどんまずくなっている」ということで、食品で不足するものがあれば、それを補う中医薬には、いろいろと配合しなければならなくなるので、味も変化しているということでした。
私たちも身土不二の発想をするなら、食品の栄養素で不足しているもの、偏っているものがあることがわかったら、それを他の食品で補うか、食品の工夫で間に合わないときにはサプリメントを使うか、それとも体調を崩すような不足であったら機能性食品を使うか、ということを考えなければならないということになります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

身体の体脂肪は主に腸の周りに蓄積される内臓脂肪と、皮膚の下に蓄積される皮下脂肪に分けられます。脂肪が増えて、腹部の脂肪が多く蓄積されるのは内臓脂肪で、主に腹部や臀部・両脚などに蓄積されるのが皮下脂肪とされていますが、違っているのは場所だけではありません。蓄積の順番が違っていて、それがダイエットの成功、失敗にもつながっています。
体脂肪が増えてくると最初に多く蓄積されるのが内臓脂肪で、ある程度の蓄積がされた後に、皮下脂肪として蓄積されます。そして、体脂肪が減っていくときには、初めに内臓脂肪が減り、続いて皮下脂肪が減るという順番になっています。
その蓄積の順番は、預金や貯金にたとえられます。貯金はゆうちょ銀行だけに使われる用語で、それ以外の銀行は預金と呼ばれます。普通預金に相当するのが内臓脂肪で、定期預金に相当するのが皮下脂肪です。
体脂肪が増えてくると、初めに蓄積されるのは内臓脂肪のほうです。ある程度の蓄積のあとに皮下脂肪に蓄積されるようになります。皮下脂肪に多くの体脂肪が蓄積されるのは、内臓脂肪にかなりの体脂肪が蓄積された後になります。
皮下脂肪に体脂肪が蓄積されて、つまめるような状態になったら、ダイエットによって体脂肪を減らそうとして食事を減らすか運動を増やすようにするわけですが、すぐに皮下脂肪は減ってはくれません。というのは、皮下脂肪は内臓脂肪が減った後でないと減らない仕組みになっているからです。
定期預金がたくさんあるときには、お金が必要になったときに、いきなり定期預金を取り崩すようなことはありません。普通預金のほうを使い、それで足りなくなったときに初めて定期預金を取り崩すようにします。それと同じように、内臓脂肪が減らないことには、皮下脂肪は減ってはくれないのです。
気になる皮下脂肪が減らないからといって、無理なダイエットをするのではなく、食事を減らすことや運動によって効果が出やすい内臓脂肪を先に減らして、徐々に皮下脂肪が減ってくるのを待つというのが体脂肪の仕組みに合ったダイエット法ということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

認知症はアルツハイマー型認知症と脳血管型認知症に大きく分けられます。今回はアルツハイマー型認知症について紹介していきます。
アルツハイマー型認知症は、原因は不明ですが、脳内でさまざまな変化が起こり、脳の神経細胞が減り、脳が全体的に萎縮して高度の知能低下や人格崩壊が起こるものです。
成人では脳の重さは1400g前後あるとされていますが、男女差があり、男性の場合は1300~1400gで、それよりも女性は100~150g少なくなっています。年齢を重ねると徐々に脳の重さは減っていくものの、実際にはわずかな量です。脳の機能は、脳細胞の量だけでなく、神経伝達が重要で、脳細胞をしっかりと働かせていれば、伝達がスムーズになり、脳細胞の減少を補うことができます。
ところが、アルツハイマー型認知症では脳細胞の減少が大きく、発症してから10年ほど経つと800~900gにも減っていきます。
アルツハイマー型認知症の人の脳では、神経細胞と神経細胞の間に老人斑というシミのようなものが見られ、神経細胞の中に糸くずのような神経原線維変化が見られます。老人斑はアルツハイマー型認知症の原因のように思われがちですが、老人斑が原因なのか、それともアルツハイマー型認知症が起こったことによって生じていることなのか、まだ判明されてはいません。
初期症状としては、ゆっくりと進行する物忘れがあげられ、徐々に始まっているため、いつから発症したのかわからないのが特徴となっています。物忘れといっても、古い記憶はあるのに最近の出来事が覚えられないというもので、置き忘れをしたり、同じことを何度も聞くということも特徴的に起こります。

自閉症スペクトラム障害と勘違いされることに、ハイリー・センシティブ・チャイルド(Highly Sensitive Child)があります。ハイリー・センシティブ・チャイルドは、生まれつき周囲の刺激や他人の気持ちに非常に敏感なために疲れやすく、傷つきやすい子どものことで、アメリカの心理学者のエイレン・N・アーロン博士が、この概念を初めて打ち出しました。
国籍や性別に関わらず、5人に1人の割合で存在しているとされていますが、これは生まれ持った気質であり、病気や障害とは異なることから、治す必要がないものとされています。ハイリー・センシティブ・チャイルドは医学用語ではなくて、病気でもないことから医学的には治療の対象とはされていません。
優しい性格で、思いやりがあり、思慮深いといったように、よい気質であり、感受性が豊かで、通常であればとてもよい性格とされます。しかし、繊細すぎることから本人に対する刺激を受けただけでなく、他の子どもが叱られただけで苦しくなったり、ちょっとした刺激(音や光など)で体調が悪くなるといったことから、集団生活が苦手となっています。そのため、表面上では、自閉症スペクトラム障害と見分けがつきにくくなっています。
発達障害は社会に理解されていないところがありますが、ハイリー・センシティブ・チャイルドはさらに理解されにくくなっています。発達障害は早期発見の方法が進んでいるのに対して、ハイリー・センシティブ・チャイルドは発見法が確立されていないことから、自閉症スペクトラム障害と混同されたり、気づかずに放置されることも少なくありません。
その理由として、ハイリー・センシティブ・チャイルドは周囲の刺激による感情や気分の変化、周囲の雰囲気、音や光などの環境などの、どこに敏感に反応するかが個人によって大きく異なっていることがあげられます。自閉症スペクトラム障害であれば積極的・消極的で分類するなら消極的、引っ込み思案であることからわかりやすいものの、ハイリー・センシティブ・チャイルドは消極的な子どもだけでなく、積極的で他動的な行動をする子どもも30%ほど存在しているとされていて、非常に見分けにくくなっています。

リバウンドは体重がダイエット前の状態に戻ることではなくて、筋肉が減り、体脂肪が増えることを指しています。筋肉は2日間まったく動かない状態だと全体の筋肉量の1%ほど減っていくとされています。1%の減少というのは、65歳以上の高齢者が運動をしないで普通の生活をしていた場合に1年ごとに減っていく量と同じです。たった2日だけ寝たきり状態のような生活をしただけで、高齢者の1年分の筋肉量の減少と同じような状態になってしまうのです。
骨折や捻挫をして足を固定して動かないようにされると、筋肉量が大きく減っていくということがあるのですが、これと同じことが全身で起こったら、筋肉が消費するエネルギー量も減っていきます。1日に使うエネルギー量のうち、70%ほどは基礎代謝で、そのうちに35〜38%は筋肉が消費しています。この差は筋肉の割合が関係していて、筋肉量が服ないほど消費エネルギー量は減っていきます。全身で使われるエネルギー量の4分の1ほどは筋肉が消費しているので、筋肉が減ったら、脂肪の減少も低下していくことになります。
ダイエットによって体重が1kg減ったとすると、もともとの筋肉量にもよるものの、運動をした場合には筋肉は減らずに脂肪だけが減ることになります。それに対して、運動をしなかった場合には脂肪3に対して筋肉1の割合で減っていきます。そして、また食べ過ぎ、運動不足で1kgの体重増加があったときには増えているのは脂肪だけです。その結果として体重は同じであっても、筋肉は減っているのでエネルギー代謝は低下しています。これを繰り返していると、だんだんと太りやすく、やせにくい状態になっていきます。
ということから、リバウンドは体重が元に戻ることではなくて、筋肉量が減って以前に比べると太りやすく、やせにくくなったことを指しているのです。だから、以前と同じダイエット法では通じにくくなっているということを知ってもらいたいのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)