学習障害の子どもたちの塾には、自分から行きたいといって入塾する子どもは多くはありません。中学生くらいまでは親が入塾を決め、仕方がないという気持ちのまま通っている子どもも多く、送り迎えを親がして、行きたくない気分の日であっても連れてこられてしまうということもあります。
その子どもが、どんな気持ちで通っているのか、塾での学習を楽しいと思っているのかということは、なかなか気持ちを打ち明けてくれない発達障害がある学習障害児の場合には、教える側がわかりにくいところがあります。そのわかりにくいことを判断するために、教える側に注目してほしいのが、学習を終えて帰るときの姿です。
教える側が忙しいと、塾から出た瞬間から責任は終わったという感じで、見送りもしない、ましてや歩いて帰る姿は見ていないということも多くなりがちです。塾に通うことを楽しく感じていれば、名残惜しそうに帰る姿を目にすることができます。そうでない場合には、さっさと帰ろうとします。
学習障害の子どもで、普通クラス(特別支援学級ではなくて)に通っている場合は、自分1人だけ(場合によっては2〜3人)が授業から置いていかれる存在だったのが、同じような学習速度の子どもたちの中では、安心して学ぶこともできます。そんな場所だけに、学習の差が目立つような教え方をしてはいけないのは当然のことで、わからないところがあったり、クリアするのに時間がかかるような場合でも、じっくりと構えて教えるようにします。そういったことの繰り返しが安心感を高めてあげて、ここに来れば、自分の才能が発揮できるという希望を抱いて通う場とすることができるということです。
投稿者「JMDS」のアーカイブ
新型コロナウイルスの感染拡大で、国民の意識が大きく変わっているはずなのに、国が出す情報は以前の常識のまま、過去の報告書に従っているというのが今の状態です。
厚生労働省の厚生労働白書(令和2年版)では、2040年には全労働人口のうち20%が医療と福祉で働く人材になると推計しています。それだけ超高齢社会が急速に進んでいて、それだけの人材がいないことには対応できなくなるということを示しています。
しかし、この報告のデータは、コロナ禍が始まる前のものであって、これほど医療が緊急事態になり、何か不測のことが起こるとベッドも医療従事者も不足するという状態があり、新型の感染症は3〜5年ごとに感染拡大が起こり、今回のように複数年に渡って続くとなると、ずっと医療は不足状態が続くということにもなります。
医療と福祉の世界では、海外からの働き手も期待していました。医療現場、福祉現場で直接働くのは日本人であったとしても、その周辺の労働力として海外からの働き手が大きく期待されていました。その状態のときのデータなので、コロナ禍で海外からの労働者が入ってこなくなった状態で、果たして20%という数字は合っているのか、というと、どうも違うであろうことは容易に想像がつくところです。
さらに言えば、今回のコロナ禍で、外出自粛での運動不足と歩行不足、家にいる時間が長くなったことによる食べ過ぎと飲み過ぎ、健診と検診を受ける人の減少、通院患者の減少、そもそもストレスがかかるコロナ禍での生活状態ということで、国民の健康度は大きく低下しました。これをV字回復させることができなければ、これから先、病院に通う人、介護施設を頼りにする人は増える一方、それも以前よりも拍車がかかる状態になるのは間違いないことです。
そんな先の状態が見えてくるだけに、コロナ後の対策は、感染確認者が減ってきたからと安心するのではなく、今こそ「急いで回れ」の覚悟で進めなければならないのではないでしょうか。
年寄りになった証拠とされることに、昔のことばかり話をする、昔のことはよく覚えているのに最近のことは思い出せなくなるということがあげられます。その状態が進んでいくと、さっき食べたばかりの食の内容がわからない、食事をしたことも覚えていないという状態になって、ここまで進むと認知症と指摘されても仕方がありません。
高齢になると記憶力が低下していくと言われるのですが、記憶力には以前に覚えたことを記憶として残していることと、新しく記憶したインプット情報を脳に刻み込んでいることに大きく分けられています。記憶力の低下というと、この両方の機能が低下していくように思われがちですが、脳に損傷がなければ年齢を重ねたとしても以前に記憶したことが失われるようなことはありません。
このことについては取材をした脳科学者から、本題のインタビュー内容に負けないくらいの時間をかけて聞き出し、それこそ脳に刻み込んで、しっかりと記憶として蓄積させてもらいました。
記憶というのは、その日に覚えたことを机の上に乗せているような状態で、それを引き出しの中に入れ、以前に記憶したことに積み重ねたり、一部を入れ替えて整理をしているような状態です。引き出しに整理して入れたのが記憶であって、まだ机の上に乗せている状態は脳に情報をインプットしただけの状態です。しっかりと引き出しに整理することができていれば、必要なときに机の上に出して、それを思い出し、活用することができて、初めて記憶力がよいと表現されます。
このメカニズムは、高齢になっても代わりがありません。年齢を重ねて記憶したはずのことが思い出せなくなっていたとしたら、それは本人が記憶したと思い込んでいるだけで、実際には完璧に記憶として蓄積されていなかっただけ、ということができます。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
肝機能が低下した場合には、肝臓を休めて機能を回復させることが一番とされるので、運動よりも、まずは体を休めることが必要になります。ところが、肝機能の低下の原因が脂肪肝であった場合には、むしろ運動をして、肝臓にたまった脂肪を減らすことで肝機能を改善することができます。
正常な状態では肝臓の中には3~5%の中性脂肪が含まれています。肝臓には体内で余分となった脂肪を蓄積する働きがあって、血液中の中性脂肪が低下したときには肝臓から放出されてバランスを取るようになっています。
ところが、脂肪肝と診断されたときには、肝臓に含まれている中性脂肪は5%を超え、悪化すると30%以上に達することもあります。これは世界の三大珍味の一つとされるフォアグラのようなものです。ガチョウに過剰に栄養を与えて肝臓に脂肪を蓄積させて肥大させたのと同じ状態が脂肪肝なのです。
脂肪が蓄積された肝細胞は、本来の働きが低下します。そのため、体内の脂肪を減らして、肝臓の脂肪を減らすことができる運動は、健康の維持のために積極的に取り組むべきことといえます。中でも効果があるのは、脂肪が燃焼しやすい有酸素運動です。
肝臓は肝細胞と血管が集合したような構造になっています。内臓肉のレバーの色を見ればわかるように、多くの血液が流れ込んでいます。肝臓は、胃と腸を通過して食品から摂った栄養成分が流れ込むところであり、全身の臓器から流れ込んでくる有害物質を解毒する器官です。また、全身に必要なたんぱく質や脂肪、コレステロール、グリコーゲンを合成して運び出すところであり、血液を溜め込むことによって全身の血液量の調整も行っています。
そのような働きをする肝臓を通過する血液の量は通常では1分間に約1.5ℓ、1日に約2160ℓで、これは一升ビンなら1200本分にも相当する量です。これだけの量の血液が流れ込むことで、肝細胞の酵素が500種類もの働きをしています。
文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の小学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。
*調理に必要な材料の分量や手順については、必要な分量は、一人分の量から考えて、およその量がわかるようにします。また、食品をおいしく調理するためには、材料や調味料を正しく計量して用いるようにし、計量スプーン、計量カップ、はかりなどの計量器具の使い方を理解できるようにします。手順については、例えば、複数の料理を作るときには、出来上がりの時間を考えて、何をどのような手順で調理するかを考えたり、身支度などの準備、食卓の用意、後片付けの時期なども考えたりする必要があることを理解できるようにします。
*加熱用調理器具の安全な取扱いについては、実習で使用する加熱調理器具の特徴がわかり、加熱の仕方と関連させた火力の調節や、火傷の防止などに留意した安全な取扱いができるようにします。
*材料に応じた洗い方や調理に適した切り方については、洗い方や切り方を示範する際に、実物投影機やタブレット端末などの情報機器を活用して、手元がよく見えるようにします。また、盛り付けや配膳については、B(1)のイと関連させたり、学校給食の時間なども活用したりします。例えば、米飯、みそ汁、はしなどを配膳する際には、我が国の伝統的な配膳の仕方があることがわかり、適切に配膳できるようにします。
*ゆでたり、いためたりする調理については、材料を変えたり調理法を組み合わせたりして、平易なものから段階的に学習できるよう計画することが大切である。また、ゆでる材料として青菜やじゃがいもは芽や緑化した部分には、食中毒を起こす成分が含まれているので取り除く必要があることにも触れるようにします。
*材料に適したゆで方・いため方については、観察、実験、実習を取り入れ、調理に伴う食品の変化などについて理解を深めたり、調理の手順の根拠について考えたりできるよう配慮します。例えば、ゆで方については、食品の変化を実感させるために、野菜やいも類、卵などのゆで時間を変えて実験を行い、硬さ、色、味などを観察する活動などが考えられます。
コロナ禍での健康度の低下の原因は複数ある中で、外出自粛の運動不足が最も大きな影響を与えていると考えられています。その解消のために何をすればよいのかということについては、この連続コラムの中で触れていきますが、外出自粛は歩く時間が減っただけでなく、病院に行く機会も減りました。通院患者の数を見ると、コロナ前に比べて20%ほども減少しました。どうしても病院に行かなければならない人はコロナ禍であっても通院を続けました。減少した中で多いのは、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症)での通院患者です。
これらの生活習慣病は自覚症状が初期段階では現れにくいので、病院に通わないまま過ごしている人も多いのですが、国民の健康度を考える上では早く検査で発見して、できるだけ早く治療をして、その先の動脈硬化、心疾患(心臓病)、脳血管疾患に進まないように抑えなければならない人たちです。しかし、こういう人に限って、なかなか病院に来てくれないという悩みがあります。
いつも通院している人を“常連”扱いしてはいけないのですが、ウォーキングの参加者と同じで、いつも歩いている人にウォーキングのイベントに来てもらっても、全体的な地域の健康度はあまり高まっていきません。それに対して、あまり歩かない人をウォーキングの機会に引っ張り出すことができれば、そんなに長く歩かなくても、全体的な健康度は高まります。目標としているのは住民が平均して以前よりも1000歩プラスすることです。時間とすれば10分ほどのウォーキングで、これを厚生労働省は「+10」(プラステン)として推奨しています。
ウォーキングの参加者はダイエットと同じような感じで、ダイエットしなくてよい人がやせたがり、ダイエットしなければならない人がやせようとしないということがあります。どうやって、歩いてほしい人、歩いて生活習慣病の予防と改善に取り組んでほしい人の参加を促すかということですが、それには楽しく歩ける場の提供という考え方もあります。これまでのウォーキングイベントがそうでした。しかし、ここまでコロナ禍で健康度の低下が明らかになってきた段階では、簡単に集客できる方法ではなくて「急がば回れ」の発想をもって参加者を集める、それも集めることに「急いで回れ」という方針で臨むべきだと考えています。
広く健康に関わる記念日について紹介します。
10月12日 日本豆乳協会が豆(10)乳(12)の語呂合わせで「豆乳の日」と制定。毎月12日は「育児の日」(神戸新聞社)。
10月13日 日本血栓止血学会が血栓症の言葉を作ったドイツの病理学者ルドルフ・ウィルヒョウの誕生日の1821年10月13日にちなんで「世界血栓症デー」と制定。全国豆類振興会が陰暦の9月13日は十三夜の名月に丸い豆をそなえる豆名月の風習があったことから新暦の10月13日を「豆の日」と制定。毎月13日は「一汁三菜の日」(一汁三菜ぷらす・みらいご飯)。
10月14日 焼うどん発祥地の北九州市小倉の小倉焼うどん研究所が2002年10月14日に焼うどんバトルを実施したことにちなんで「焼うどんの日」と制定。ドクター・プラーナビーが、いい(1)お(0)塩いい(1)し(4)おの語呂合わせで「塩美容の日」と制定。
10月15日 きのこの健康効果の普及のために日本特用林産振興会が10月はきのこが最も多く扱われる季節で、その中日の15日を「きのこの日」と制定。すき焼き愛好家のすき焼き連が、すき焼きに関する書籍『すき焼き通』が2008年10月15日に発行されたことから「すき焼き通の日」と制定。九州あご文化推進委員会が、あご(トビウオ)の漁が10月初旬まで続くことと、五十音の初め(1)があ、ご(5)の語呂合わせで「九州あご文化の日」と制定。
10月16日 国連食糧農業機関(FAO)が1945年の10月16日に設立されたことを記念して「世界食料デー」と制定。日本臓器移植ネットワークが臓器移植法が制定された1997年10月16日に由来してシンボルカラーに合わせて「グリーンリボンDAY」と制定。中性脂肪学会が10月第3土曜日に学術集会を開催することから「中性脂肪の日」と制定。毎月16日は「十六茶の日」(アサヒ飲料)、「トロの日」(カッパ・クリエイト)。
10月17日 秦野名水ロータリークラブが設立日の1987年10月17日にちなんで「秦野名水の日」と制定。毎月17日は「減塩の日」(日本高血圧学会)、「いなりの日」(みすずコーポレーション)。
10月18日 交通や流通などで活躍するプロドライバーに感謝することを目的として物流産業新聞社がド(10)ライバ(18)ーの語呂合わせで「ドライバーの日」と制定。日本ウェーブストレッチ協会がウェーブストレッチリングが発売された2005年10月18日にちなんで「世界ウェーブストレッチリングの日」と制定。
ナイアシンは水溶性ビタミンで、ニコチン酸とニコチンアミドの総称です。多くの量を摂っても体内では長くは保持されないものの、体内で合成されるので比較的不足しにくくなっています。しかし、肉類、魚介類、きのこ類、穀類に多く含まれることから、これらが不足している場合にはサプリメントでの補給も必要となります。ただし、耐容上限量が定められていて、過剰症が起こるため、これを超える量の摂取は控えるべきです。1日に摂取すべき量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。
ナイアシンの男性の推奨量は年齢によって異なります。
〔男性:ナイアシン推奨量〕
1〜2歳:6mgNE、3〜5歳:8mgNE、6〜7歳:9mgNE、8〜9歳:11mgNE、10〜11歳:13mgNE、12〜14歳:15mgNE、15〜17歳:17mgNE、18〜29歳:15mgNE、30〜49歳:15mgNE、50〜64歳:14mgNE、65〜74歳:14mgNE、75歳以上:13mgNE。(NE=ナイアシン当量)
これに対して、男性の耐容上限量は以下のとおりです。
〔男性:ナイアシン耐容上限量〕
1〜2歳:60mg、3〜5歳:80mg、6〜7歳:100mg、8〜9歳:150mg、10〜11歳:200mg、12〜14歳:250mg、15〜17歳:300mg、18〜29歳:300mg、30〜49歳:350mg、50〜64歳:350mg、65〜74歳:300mg、75歳以上:300mg。
ナイアシンの吸収率(利用効率)は60%ほどとされています。糖質、脂質、たんぱく質の代謝に必要なビタミンであることから、多くの量を食べる人、運動をする人は多めに摂ることがすすめられています。
LDLコレステロール値が高い人は、運動をすることをすすめられます。中性脂肪は運動によって減少しやすい脂肪であるので運動をする意味も理解しやすいのですが、コレステロールは運動によって代謝(燃焼)されるタイプの脂肪ではないために、その意味がわからないと運動を続ける気持ちが高まらないかもしれません。
悪玉コレステロールとも呼ばれるLDL(低比重リポたんぱく)は運動をして直接的に減るものではありませんが、善玉コレステロールとも呼ばれるHDL(高比重リポたんぱく)とLDLはバランスを取っていて、HDLを増やすことによって、LDLを減らすことができます。
運動によってHDLが増える理由ですが、HDLは肝臓の血流がよくなり、末梢の血管の血流がよくなることで合成が進んでいきます。ウォーキングは全身の血流を盛んにする働きがあり、肝臓の血流も盛んにすることができるからです。
HDLを減らす要因として運動不足や喫煙、糖尿病などがあげられていますが、これらは末梢の血流を低下させるものばかりです。末梢の血流が悪いとHDLが合成されにくくなるので、全身の血流をよくする有酸素運動のウォーキングは効果的です。
LDLが増えるとHDLが増えるというバランス調整は、中性脂肪値が正常であることが条件となっているため、血液中の中性脂肪が多い人は、ウォーキングによって中性脂肪をエネルギーとして代謝させることで、HDLを増やすことができるようになります。
有酸素運動とコレステロール値の関係については、多くの研究が行われ、HDLを増やすためには、1週間に900kcal以上のエネルギーを消費する運動をすることが効果的です。また。30分間以下の運動では効果はないものの、それ以降10分間増えるごとにHDLコレステロール値は約1.4mg/dlずつ増えるとの発表もあります。
厚生労働省のエクササイズガイドによると、スタスタと勢いよく歩く速歩を体重60kgの人が1時間(約6000歩)で約1400kcal、70kgの人では約1700kcalとなります。900kcal以上の運動なら週に4~5回、10分間ずつのウォーキングでもよいことになりますが、30分以上の運動でHDLが増えていくので、週に1~2回、40分間以上のウォーキングをするのがよいということになります。
しかし、これは普段の歩行数が多めの人の場合です。厚生労働省の国民健康・栄養調査では、1日あたりの歩行数とHDLコレステロール値の関係を男女別に調べています。これを見ると、歩行数が8000歩を超えるとHDLコレステロール値が顕著に増えています。
女性は男性に比べて、歩行数が少なめの人であってもHDLコレステロール値が高く、歩行数が増えた場合のHDLコレステロール値の上昇の傾向も大きくなっています。男性は女性に比べるとHDLが少なく、ウォーキングの効果も出にくいので、できるだけ機会を見つけて歩くように心がけたいものです。
応用行動分析では、学習意欲が高まらない子どもに対して、他の成功体験、ご褒美をあげることによって学習に取り組むように導いていく手法も使われます。学習塾に行きたくないという感情が高まっている子どもに対して、学習での成功体験が得られるようにするのがよい方法であると言っても、その場に行きたがらないのでは成功体験を得ることができなくなります。
そこで、行くと他によいことがあるということで行動を起こすようにするわけですが、親が多く使いがちなのが、お菓子が食べられる、家に帰ってからおいしいものを食べさせてあげる、塾の帰りに一緒に好きなものを買おうというようなことです。それがきっかけになって、学習をしたところ、学習での成功体験が得られたということならよいのですが、お菓子などで釣るようなことを繰り返していると、だんだんとお菓子がないと行動しない、もっとおいしいお菓子が食べたい、好きなお菓子を食べさせてくれないと塾に行きたがらなくなるということにもなっていきます。
このような餌(エサ)で釣るようなことをしていると、学習の成果が喜びではなくて、食べ物が喜びになってしまいかねません。夕方から通う学習塾の場合には、本来の夕食時間と重なることから、何かを食べなければならないのに、学習に集中させるためといって空腹を我慢して学習を続けさせることにもなります。
発達障害児は自律神経の調整が乱れやすく、その改善には睡眠リズムを調整することと同時に、食事時間による自律神経の調整も必要になります。軽食であってもよいので、本来の夕食の時間に食べ物を取り入れるようにして、自律神経のバランスが乱れないようにするべきです。
だから、塾では食べ物を口に入れる時間があってもよいわけで、それがご褒美になるような特別においしいものでなくても、胃腸を整える、脳の働きによいものでよくて、そのことを子どもたちが理解をして食べることができれば、これが通いたくなる塾とすることにも役立てることができるということです。





