岡山で健康ウォーキングの活動を始めます。健康ウォーキングを英語で表現すると「Health&Walking」で、健康のためのウォーキングというウォーキングだけを指すのではなくて、“健康とウォーキング”ということで、健康の知識とウォーキングの実践の両方を健康づくりに役立ててほしいという願いが込められています。
ウォーキングといえば、その推進団体として日本ウオーキング協会があげられます。一般の名称はウォーキングですが、日本ウオーキング協会は固有名詞として“ウオーキング”を使用しています。日本ウオーキング協会の前身の団体は前の東京オリンピックが開催された1965年の10月に設立されました。
多くの人が手軽に始められる運動として日本人の健康づくりに役立てられてきたものの、新型コロナウイルスの感染拡大で多くが集って長距離を歩くウオーキング大会は2020年3月から軒並み中止になりました。全国各地で実施されてきたウオーキング大会は、主管は日本ウオーキング協会ですが、開催の主催者は地方自治体です。自治体はコロナ感染の防止に力を注ぎ、感染のリスクが高い従来のウオーキングは中止が当たり前になりました。
この影響を受けて、都道府県のウオーキング協会も市区町村協会も例会(定期的なイベント)も中止が相次ぎました。参加者がいないために、日本ウオーキング協会も下部組織も活動ができず、組織的にも縮小していっています。コロナ後には、外出自粛から低下した国民の健康度を一気に回復させるために、簡単に実施できて健康効果が高いウォーキングに期待が寄せられています。
しかし、従来の組織が弱体化している中では、前と同じことを期待するのは難しく、新たなウォーキングの実施への期待が高まってきました。これに対応するために、岡山県の中でも岡山市東区の一つの地域で健康ウォーキングを始めることにしたのです。手が届く範囲というか、歩いて行ける範囲での活動から、徐々に広げていくこととしています。
ただ狭い範囲で始めるというのではなく、この地域には病院、福祉施設、私立大学、発達障害児支援施設などがあり、子どもから高齢者までの三世代を支援する体制が整っていて、健康の講習とウォーキングの実践の成果をまとめて、徐々に広げていくのに適した地域だったからです。
私が、その地域に住んでいるというのは、たまたまの偶然で、自分の住まいから歩いて行けるから、この地域をスタート地点にしたわけではありません。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
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文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは理科の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。
(エ)他教科等との関連
保健体育科における望ましい生活習慣の育成や、技術・家庭科(家庭分野)における食生活に関する指導、給食の時間を中心とした指導などに相互に関連させながら、学校教育活動全体として効果的に取り組むことが重要です。また、栄養教諭の専門性を生かすために教師間の連携に努めるとともに、地域の産物を学校給食に使用するなどの創意工夫を行いつつ、学校給食の教育的効果を引き出すよう取り組むことも重要です。
エ 栄養教諭の関わり方
*消化によいものや栄養のあるものなど、食と健康や成長との関係について、栄養教諭の専門性を活かして、具体的な指導を行います。
*献立で使用した食材の栄養と、理科の学習で行った食べ物の消化、吸収、排出などと関連づけ、給食の時間などを活用して指導を行います。
*地域の生産者や、地域住民などとのネットワークを作り、学校での指導への参画、生徒の生産現場への訪問における協力確保などのためのコーディネーターとしての役割を担います。
オ 食に関する題材を活用する例
*いろいろな植物の葉・茎・根のつくりを観察する際に、食材としている野菜が植物の体の作りの、どの部分に当たるかについて取り上げることが考えられます。(第2学年)
*実際に栄養生理で殖えつつえるジャガイモやイチゴなどを観察する際に、栄養生殖や植物体が命をつなぐ営みについて取り上げることが考えられます。(第3学年)
*微生物の働きを調べる活動を行う際に、食品加工にも応用されていることについて取り上げることが考えられます。(第3学年)
「弘法も筆の誤り」というのは、弘法大師(こうぼうだいし)・空海(くうかい)のような書の名人でも書き損じることがあるということから、書の世界だけでなく、どのような道に長じた人でも失敗があるということを指していて、別の諺(ことわざ)では「猿も木から落ちる」「河童の川流れ」というのが、よく使われます。弘法大師というのは、死後に与えられる位の高い人の諡(おくりな)で、醍醐天皇から名を贈られました。
真言宗の開祖である空海が、どんな書を失敗したのかというと、一般に伝えられているのは大内裏の應天門の額に書いた文字で、广(まだれ)の「應」と書くべきところを、厂(がんだれ)にしてしまったといいます。ただ、間違ってしまったということで終わらず、誤りを見つけたときに、筆に墨をつけて、額に向かって投げたところ「ヽ」の位置に当たって、正しい「應」になったというのが、弘法大師たる物凄い行いです。
天才なのに間違いを犯したといって、頭をポリポリと掻いて済ますというようなことではなくて、失敗を失敗と認めて、即座に修正することを指しています。さらに、その修正の事実が後々にわからないようにするために、一瞬にして修正するような技量が必要です。その前後のことを含めて、「弘法も筆の誤り」という諺(ことわざ)になっているのです。
長々と前説をしてきましたが、今回のテーマの「弘法も派手な誤り」は、筆の誤りの“筆の”を“派手な”に変えただけのことです。その単純な入れ替えをしたことで、伝えるべき意味合いがまったく変わってしまいます。
有名な諺をもじって、わざわざ示しているのは、コロナ後の時代にすべきことを示唆するためで、聞き覚えがある言葉のほうが、記憶に残って、深く考えるために役立つであろうという思いがあってのことです。どのようなことを示唆しているのかということについての話は、次回に続きます。
記念日を決定するパターンとして語呂合わせがあります。新たな記念日を考えるときの参考資料として、11月の語呂合わせ記念日(1回目)を紹介します。
11月1日 日本Glycemic Index研究会がグリセミックインデックス(GI)の血糖値が上昇しにくい低GI値の普及のために、体にいい(11)の語呂合わせと、IndexのIを1に見立てて「低GIの日」と制定。日本医師会が設立日の1947年11月1日と、いい(11)医(1)療の語呂合わせで「いい医療の日」と制定。
11月2日 カゴメが、いい(11)血圧(けつあつ=ツー)の語呂合わせで「いい血圧の日」と制定。
11月3日 日本助産学会、日本助産師会、日本看護協会、全国助産師教育協議会が、いい(11)お産(3)の語呂合わせで「いいお産の日」と制定。
11月5日 全国胡麻加工組合が、いい(11)ご(5)まの語呂合わせで「ごまの日」と制定。日健協サービスが、いい(11)酵(5)母の語呂合わせで「いい酵母の日」と制定。神話の国・縁結び観光協会が、いい(11)ご(5)縁の語呂合わせで「縁結びの日」と制定。
11月7日 丸協食産が、いいもつ(11)鍋(7)の語呂合わせで「もつ鍋の日」と制定。
11月8日 日本矯正歯科学会が、いい(11)歯(8)の語呂合わせで「いい歯はならびの日」と制定。佐藤製薬が、いい(11)歯(8)ぐきの語呂合わせで11月8日と9日を「いい歯ぐきの日」と制定。ユニリーバ・ジャパンが、いい(11)肌(8)の語呂合わせで「いいお肌の日」と制定。
11月9日 いい靴の日プロジェクトが、いい(11)くつの語呂合わせで「いい靴の日」と制定。ITの見直しとオフィスにいい空気を取り入れる意味からドリーム・アーツが、いい(11)空(9)気の語呂合わせで「IT断食の日」と制定。
免疫強化作用のある素材のうち、今回はコエンザイムQ10、高麗人参、タベブイア・アベラネダエ、田七人参を紹介します。
コエンザイムQ10はエネルギーを生産するために欠かせない脂溶性のビタミン様物質で、細胞にエネルギーを供給するのを助ける補酵素です。細胞内でエネルギーを発生させる小器官のミトコンドリアで、生命のエネルギーであるATP(アデノシン三リン酸)を合成する酵素の作用を助けます。この作り出されたエネルギーが細胞を働かせていますが、免疫細胞の機能を高める作用が認められています。
高麗人参は中国東北部から朝鮮半島に自生するウコギ科の多年草の根を乾燥させた生薬です。朝鮮人参、紅参などとも呼ばれます。有効成分のサポニンには免疫作用があり、高麗人参に特有のサポニンであるジンセノサイドには鎮静作用と興奮作用の両方の作用があり、心身症、不定愁訴への抵抗力を高める作用が認められています。このほかにインスリンの働きを高めるアデノシンやピログルタミン酸、血管を弛緩させるAFGなどの物質、さらにビタミンやミネラルも含まれており、血糖値改善、血圧降下、自律神経の調整などの作用があります。
タベブイア・アベラネダエはアマゾン原産のノウゼンカズラ科の樹木の内部樹皮で、タヒボ、イペ、パウダルコとも呼ばれます。免疫細胞のマクロファージを活性化させ、免疫を高め、がんの新生血管形成を阻害する働きがあります。特有成分のナイト・フラン・ディオン(NFD)には正常細胞のがん化抑制、がん細胞の増殖抑制の作用のほか、血糖値の上昇抑制、特有成分のパウロニンによる抗炎症・抗酸化作用も認められています。
田七人参は中国南西部原産のウコギ科の多年草で、コブのある丸い根が生薬に用いられます。田三七、三七人参とも呼ばれています。免疫向上作用の他に、中国では血流促進作用と止血作用がある生薬として使われ、肝機能向上の漢方薬の主成分となっています。ジンセノサイドなどのサポニン、特有のデンシチンや田七ケトンには、血管を弛緩させ、血流促進、血圧降下、肝機能向上、止血などの作用があります。中国では有効成分の含有量によって13等級に分類され、1~3等級は医薬品、4~6等級は漢方薬、7~9等級は健康食品、それ以下は食品として使われています。
学校教育は4月1日から翌年の3月31日までが学習期間の区切りとなっています。そこで学ぶ生徒も、通常の1年の区切りの1月1日から12月31日までではなくて、学習の年度に合わせています。誕生日が4月1日から翌年の3月31日までなのかというと、そうではないことは広く知られています。“早生まれ”と呼ばれる4月1日が誕生日の子どもは翌年の年度に組み込まれています。早生まれは正式には1月1日から4月1日の間に生まれた子どもを指しています。
このような区切りになっているのは、教育基本法で、小学校に就学できる年齢が「満6歳に達した翌日以後の最初の4月1日」と定められているからです。これに従って、各学年は4月2日から翌年の4月1日生まれの子どもで構成されることになります。そして、1月1日から4月1日に生まれた子どもは一つ上の学年に入ります。
これは国が定めた区切りであるので、国の制度に従った学校で学ぶためには受け入れるしかないことですが、区切りがいつであったとしても、早く学ばなければならないことになった子どもの負担は大きなものがあります。子どもの発育は個人差が大きく、暦年齢が6歳に達したら、誰もが同じ能力であるわけではありません。発達障害は周囲に馴染めないところがあり、学習にも差が現れやすく、同じくらいの誕生日の子どもと比べても、学習能力に遅れが見られることがあります。
それに加えて、国が定めた区切りのために1年間分の違いがあったら、大きな遅れがあり、同じスタートラインに立っているはずの新学年が、実はスタート位置が違っている、それも発達障害、学習障害がある子どもにとっては大きな差があるところからスタートしなければならないという状況です。
本来なら、試験結果にハンデを与えて、差を調整して、見た目の成績と実際の成績との両方を記録するということがあってもよいはずです。パラリンピックでは同じレースに参加しても障害の度合いによってトップ3に入れなかった選手が、実はカテゴリーによってメダリストになることも目にしました。こういった教育を学校に求めても現実は無理であるので、それをカバーするために生物年齢(心身の年齢)、認知機能に合った教育をする場が必要となってくるのです。
新型コロナウイルスの変異は、どこで起こっているのかがわかれば、収束してきた段階で、どこに行ってはいけないのか、誰と会ってはいけないのか、どんなことをしても許されるのかが見えてきます。“どんなこと”というのは遊びのことではなくて、感染拡大によって制限されたためにできなかった健康のためによいことを言っています。感染拡大で歩くことも制限される、健康について学びたくても多くの人がいるところには行ってはいけないという中にあっては、許される範囲が拡がることは、そのまま免疫を高めること、感染しにくい体質を作ることにつながります。
ウイルスは変異が当たり前で、対応策(治療薬、ワクチン)が進むほど、生き残ろうとして変異をします。ウイルスは生命体の中でしか生き延びることはできません。これは新型コロナウイルスでも同じことで、変異をしたウイルスでも同じです。変異をすることで人間の体から外に出ても生き残れるようになるということはありません。ここが、どこでも生き残れる細菌とは大きく違うところです。
人から人へと感染していくウイルスが変異をするということは、変異している場所は感染した人の体の中です。治療薬を用いて完全にウイルスが死滅してくれれば、もう変異をすることはないわけですが、死滅せずに残ったものがあると、ほとんどを死滅させるような強力な対応策に対して勝つことができる変異をしていきます。ということは、変異をするほど感染力が強くなっていくということです。そして、感染させる力だけでなく、感染してからの重症化のスピードも早まっていきます。
ワクチンを2回接種したからと、それ以降は検査をしていないと、症状が出ないだけで、実は前に感染したウイルスとは異なる変異したウイルスに感染していて、それを、まるで鬼ごっこの“鬼”のように他の人に広げていくということです。自分の身を守るための“命の選択”をするには、ワクチンを接種した人なら安心ということではなくて、ワクチンを接種して外出の機会が前のように戻った人、むしろ安心して外出が増えた人ということになりそうです。
広く健康に関わる記念日について紹介します。
9月21日 海老は元気な高齢者を想像させることから敬老の日を「海老の日」と制定。1998年9月21日にガトーショコラ専門店からガトーショコラが販売されたことを記念して「ガトーショコラの日」と制定。月桂冠が中秋の名月の日を「月見酒の日」と制定。静岡県舞阪町観光協会が月とすっぽんのことわざから十五夜の日を「すっぽんの日」と制定。
9月22日 日本フィットネス協会が同協会の設立日にちなんで「フィットネスの日」と制定。毎月22日は「カニカマの日」(スギヨ)、「禁煙の日」(禁煙推進学術ネットワーク)。
9月23日 日本網膜色素変性症協会が網膜色素変性症の普及のために「網膜の日」と制定。全国農業協同組合連合会長野県本部(JA全農長野)が9月下旬が長野県産のぶどうの出荷ピーク時期で、房=ふさ(23)の語呂合わせで「長野県ぶどうの日」と制定。富澤商店が小麦を使用するパンが日本の伝来した1543年9月23日の鉄砲伝来のときだとの説から「おいしい小麦粉の日」と制定。高橋助作酒造店(長野県信濃町)が湯治(とうじ)が冬至、杜氏を連想させることから「酒風呂の日」と制定。毎月23日は「乳酸菌の日」(カゴメ)、「不眠の日」(エスエス製薬)。
9月24日 カネリョウ海藻(熊本県宇土市)が海藻サラダを初めて作った会長の誕生日(1930年9月24日)に合わせて「海藻サラダの日」と制定。毎月24日は「ブルボン・プチの日」(ブルボン)。
9月25日 サンケイリビング新聞社が1月25日、5月25日、9月25日を主婦が忙しい日の後の日ということで「主婦休みの日」と制定。毎月25日は「プリンの日」(オハヨー乳業)。
9月26日 森永乳業が9が大腸の形に似ていて、腸内フロ(26)ーラの語呂合わせで「大腸を考える日」と制定。コメダ(愛知県名古屋市)がコメダ珈琲店創業50周年を迎えた2018年に、く(9)つ(2)ろ(6)ぎの語呂合わせで「くつろぎの日」と制定。毎月26日は「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)。
9月27日 国際連合(国連)が観光にまつわる外出、外食などが健康増進に役立つということで「世界観光デー」と制定。お菓子のみやきん(青森県七戸町)が献上銘菓・駒饅頭を1908年9月27日に皇太子(大正天皇)が牧場を訪問したときに酒饅頭を駒饅頭と命名したことを記念して「お菓子のみやきん駒饅頭誕生日」と制定。
記念日を決定するパターンとして語呂合わせがあります。新たな記念日を考えるときの参考資料として、10月の語呂合わせ記念日(3回目)を紹介します。
10月20日 日本褥瘡学会が床(10)ずれ(20)の語呂合わせで「床ずれ予防の日」と制定。
10月22日 ブルックスがドリップコーヒーの普及を目的として、ドリップコーヒーがおいしく感じる10月と、ド(10)リップコーヒーをフーフー(22)の語呂合わせで「ドリップコーヒーの日」と制定。
10月23日 日本おひるねアート協会が撮(10)ろうファミリー(23)の語呂合わせで「家族写真の日」と制定。
10月25日 JA全農にいがたが新潟産のコシヒカリ、こしいぶきが、いい米の代表であるとして、い(1)いお(0)米、に(2)いがた(5)コシヒカリ、こしいぶきの語呂合わせで「新潟米の日」と制定。
10月26日 愛知県製麺工業協同組合が食欲の秋の10月と、きしめんのツルツル感を2(ツ)6(ル)の語呂合わせで「きしめんの日」と制定。アサヒ緑健が10を英語のIO(アイオー)と読むことから青、26を汁と読む語呂合わせで「青汁の日」と制定。
10月29日 日本食鳥協会が国産とり肉のPRのために干支の10番目が酉であることから10月、肉(29)の語呂合わせで「国産とり肉の日」と制定。花王が育毛ト(10)ニック(29)の語呂合わせで「トニックの日」と制定。
10月31日 出雲観光協会がぜんざい発祥の地とされる出雲地方では旧暦の10月を神在月と呼んで、神在(じんざい)もちを振る舞ったことから神在月(出雲以外では神無月)の10月と、ぜん(10)ざい(31)の語呂合わせで「出雲ぜんざいの日」と制定。
免疫を司る免疫細胞を働かせるためには、栄養源になる成分が必要です。免疫細胞の白血球とリンパ球の働きを強化する成分を与えて、免疫力を強化します。
摂取タイミングは、食べた物に影響されずに吸収性を高めるため、空腹時に摂るのが原則となります。
免疫強化作用のある素材のうち、今回はアガリクス、エキナセア、カイジを紹介します。
アガリクスはブラジル原産のハラタケ属ハラタケ科のキノコで、学名はアガリクス・プラゼイ・ムリル、日本名はカワリハラタケです。日本で栽培されているものは姫マツタケとも呼ばれています。免疫細胞のマクロファージの働きを活性化させるβ‐D‐グルカンなどの多糖類が豊富に含まれます。免疫賦活作用、血圧調整、自律神経調整、アレルギー疾患の改善のほか、インスリンの効能を高めるなどの研究成果もあります。
エキナセアは北米原産のキク科の多年草で、古くから使用されてきたハーブです。北米のネイティブアメリカンが古くから歯や喉の痛みを解消するほか、風邪の治療に用いてきた歴史があります。気管支炎、鼻粘膜の乾燥、アレルギーなどに対する抗ウイルス作用、抗バクテリア作用、抗炎症作用が認められています。エキナセアに含まれる多糖類には免疫細胞を活性化させる機能があります。免疫作用から、がん対策も期待されたものの、免疫作用でもリンパ球よりも白血球の活性化が強く、風邪への対応が主となっています。
カイジは槐(えんじゅ)の木に寄生する硬質のキノコで、半円形で形が耳に似ていることから槐耳と書いてカイジと名づけられました。漢方素材としての歴史は長く、1500年以上前の唐時代の医学書『新修本草』には「カイジには治風、破血、主治五痔、心痛に効果がある」と記載されるほか、多くの文献に効果が記されています。現代医学による研究は1979年から始まり、中国の8つの医療機関から100人近い研究者が集められ、国家プロジェクトによって薬理作用、臨床試験などが20年に渡って続けられました。手術、抗がん剤、放射線による西洋医学の抗がん治療とともに使うことを目的として、菌糸体の培養が行われ、カイジ菌糸体エキスを用いた免疫研究、毒性試験、臨床試験によって国家Ⅰ類漢方新薬として認められました。有効成分は多糖たんぱく質PS‐Tで、6種類の単糖と18種類のアミノ酸が結合して構成され、エキス顆粒に占める有効成分の割合は40%を超えています。有効成分による免疫細胞の強化、アポトーシス(がん細胞の自滅)の誘発のほか、肝機能向上などが認められています。





