投稿者「JMDS」のアーカイブ

「アシックス」は、1949年に鬼塚喜八郎が神戸に設立した鬼塚商会から始まり、同年に鬼塚株式会社と改称して、学童用のズック靴の製造販売を始めました。

最初のヒット商品はバスケットボールのシューズで、蛸(たこ)の吸盤の形をヒントにして、グリップ性の高いシューズが誕生しました。足の機能を高めることがテーマとされていて、初めのブランド名は“オニツカタイガー”でした。

社史によると、初めは虎印にしようとしたところ、既に登録されていたことからオニツカタイガーになったといいます。

社名はオニツカを経て、1977年にはアシックスと改称されました。

現在では、スポーツパフォーマンスブランドはアシックス、スポーツファッションブランドはオニツカタイガーと使い分けられています。

アシックスは、今でこそ多彩なスポーツウエアを手掛けていますが、スポーツシューズの印象が強く、陸上競技の世界ではトップブランドの座を占めて続けています。

私のウォーキングシューズはアシックスです。歩くことに特化した構造と、デザイン性だけでなく、日本ウオーキング協会の事業に参加していたときに、足元を見られる(悪い意味ではなくて)ことが多く、アシックスであることがわかると見た人の態度が違うことを感じていました。

社名がアシックスになったときのニュースリリースには、古代ローマの詩人のユベナリスの言葉「Anin Sana in Copore Sana」(健全なる体に健全なる精神あれかし)の頭文字をとった「asics」であると説明されていました。

なぜ、その言葉に着目したのかは明らかではなくて、“足”のイメージがあって、それにちなんだ言葉を探したのではないか、と言われています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「歴史に幕を打つ」という言葉が使われることがあって、ネット検索でも目にする機会があって、AI回答でも「幕を打つ」が例として出されるようになってきました。

その例として書かれているのは、「軍隊の陣営や遊山(山での遊び)で幕を張る」とか「幕を閉じる」といったことです。

幕を張るのは始まりで、幕を閉じるは終わりを意味しているので、両方の意味があるというのは理解しにくいと感じる人が多いようです。

始まりは「幕を切って落とす」が適切な表現で、歴史的な出来事であれば「歴史の幕を切って落とす」が、しっくりときます。

「歴史に幕を打つ」は、終了の意味で使われることが多いのですが、それなら「歴史に」続くのは「幕を下ろす」「幕を引く」「幕を閉じる」となるはずです。

幕を打つは「柝を打つ」と混同したのではないかとの説もあります。柝(たく)は歌舞伎で使われる拍子木(ひょうしぎ)を打ち鳴らす行為のことで、幕の開閉や進行の合図として鳴らされています。

幕(まく)と柝(たく)は、確かに混同して言い間違いしやすい音で、幕の開閉(始まりと終わり)で使われるということで、広まっていったとの説明もAI回答で見られるようになっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

日本のデトックスの第一人者とされる医師が銀座に腸内洗浄を特徴としたクリニックを開院したときのこと、広報としての書籍を出すことになり、事務長を引き受けた大手広告代理店出身のプランナーとともに、アメリカの腸内洗浄とデトックスのリサーチをしました。

腸内洗浄は海外ではコロンハイドロセラピーと呼ばれていて、専用機器を使って直腸から温水を注ぎ込んで、大腸内の老廃物を洗い流すデトックスの手法です。

つまり、通常のデトックスだけでは排除しきれない大腸内の有害物を、強制的に排出させようというもので、1時間ほどをかけて注入と排泄を繰り返します。

今では国内でも多くのクリニックに導入されていて、ほとんどはアメリカと同じ方法ですが、最後だけが違っています。それはアメリカでは仕上げとして、有益菌(主には腸内細菌の善玉菌)を注入していることです。

なぜ日本で実施されていないのかというと、医療に関連する法律によって国内では許可されていないからです。

日本では、腸内洗浄の効果を持続させるために、善玉菌が含まれた食品の摂取、腸内に棲息する善玉菌の栄養源(エサ)になる成分(オリゴ糖、食物繊維など)を摂取がすすめられます。

直接的に大腸に善玉菌を入れることができるアメリカの手法に比べると、食品で摂取することは効率がよくはなくて、その効果も低いとされています。

大腸内をきれいにした後に、善玉菌を入れる、もしくは増やすようにさせるのは、そのままだと悪玉菌が大きく増えてしまうからです。

その理由については次回(負の歴史54)に続きます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の脂質異常症と特に関連の深いエネルギー・栄養素の「高コレステロール血症、高LDL-コレステロール血症」を紹介します。

〔高コレステロール血症、高LDL-コレステロール血症〕
高コレステロール血症、高LDL-コレステロール血症に関連する栄養素は数多く知られていますが、発症予防および重症化予防の観点から重視すべきものは、脂質の摂取量、特に飽和脂肪酸やコレステロールの過剰摂取です。

また、水溶性食物繊維摂取量との関連が知られています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の脂質異常症と食事の関連の「概念と定義」を紹介します。

〔概念と定義〕
脂質異常症について、高low-density lipoprotein(LDL)コレステロール血症、低high-density lipoprotein(HDL)コレステロール血症、高トリグリセライド血症の3つのタイプに分けて、栄養素摂取量との関連を記述します。

ここでは脂質に食事性コレステロールも含めています。

脂質異常症は、動脈硬化性疾患、特に心筋梗塞および脳梗塞の危険因子となる疾患です。

動脈硬化性疾患の概念、診断基準、病態および動脈硬化性疾患全体の重症化予防については、日本動脈硬化学会による「動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2022年版」の参照がすすめられます。

なお、「動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2022年版」では、冠動脈疾患およびアテローム血栓性脳梗塞の発症予防の観点から、脂質異常症のスクリーニング基準値を設定しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の高血圧と特に関連の深い栄養素について「栄養素の複合的な摂取」を紹介します。

〔栄養素の複合的な摂取〕
単独では血圧低下効果が低い栄養素でも、組み合わせて摂取することによって大きな血圧低下効果を示すと考えられます。

野菜、果物、低脂肪乳製品が豊富である食事パターンであるDASH食パターンは、飽和脂肪酸と食事性コレステロールが少なく、カリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維が多くなっていますが、大きな血圧低下効果のエビデンスがあり、多くの高血圧治療ガイドラインで取り上げられています。

DASH食パターンは、さらに減塩と組み合わせることによって相乗的な作用を有しています。

また、介入試験のメタ・アナリシスは、ナトリウム摂取量2400mg/日以上(食塩相当量6g)および50歳未満において、DASH食による血圧低下効果がより高いことを示しました。

ただし、この食事パターンは米国の食事を想定して作られており、我が国における同様の食事パターンの確率は不十分です。

類似の食事パターンとして地中海食があり、介入試験のメタ・アナリシスで血圧低下効果が示されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害は自閉症スペクトラム障害と注意欠陥・多動性障害では、行動的な特徴が異なることから、神経伝達が異なるように思われがちですが、自律神経の調整に着目すると共通しています。

自律神経は興奮系の交感神経と抑制系の副交感神経があり、一方が盛んに働くと、もう一方が抑えられるという拮抗した関係となっています。

自律神経の働きはホルモンや神経伝達物質によって影響が与えられていて、中でもセロトニン不足が大きく影響を与えています。

セロトニンは脳内の神経伝達物質の一種で、興奮作用がある情報伝達物質のノルアドレナリンやドーパミンの分泌を抑える作用があります。

セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンから生合成されています。脳の重要部分である視床下部や大脳基底核、延髄などに高濃度に分布されていて、脳の認知機能や精神安定、平常心、安心感などに大きく作用しています。

脳の発達を促すためにはセロトニンが多く必要となりますが、発達障害では脳内のセロトニンが不足していることが指摘されています。自閉症スペクトラル障害でも注意欠陥・多動性障害でもセロトニンの減少が確認されています。

自閉症スペクトラル障害ではセロトニンが減少していることから興奮作用があるノルアドレナリンとドーパミンの働きを抑えにくくなっているのに対して、注意欠陥・多動性障害ではセロトニンの減少だけでなくて、ノルアドレナリンとドーパミンの分泌が増えています。

注意欠陥・多動性障害では動きたくなる感情が抑えられずに、興奮状態になりやすいことから不注意さや衝動性、多動性が多くみられますが、自律神経の交感神経の情報伝達物質であるノルアドレナリン、中枢神経の神経伝達物質のドーパミンが多くなることが関係しています。ドーパミンはノルアドレナリンの前駆物質ともなっています。

アドレナリンとノルアドレナリンは混同されがちですが、複数ある交感神経の受容体への作用が違っているだけで、ともに興奮作用が認められています。
〔発達の伴歩:小林正人〕

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、糖尿病と特に関連の深い「エネルギー産生栄養素バランス」を取り上げています。

インスリンの作用は糖代謝のみならず、脂質代謝、たんぱく質代謝など多岐に及んでいて、これらは相互に密接な関連をもつことから、食事療法を実践する際のエネルギー産生栄養素バランスは個々の病態に合わせて、血糖値のみならず、あらゆる側面から、その妥当性が検証されなければなりません。

さらに、長期にわたる継続を可能にするためには、安全性とともに我が国の食文化あるいは患者の嗜好性に対する配慮が必要です。

また、各栄養素についての必要量の設定はあっても、特定のエネルギー産生栄養素バランスが糖尿病の管理で有効であるとする根拠は認められません。

そのため、エネルギー産生栄養素バランスの目安は健康な者の平均的な摂取量に基づいているのが現状です。

また、糖尿病があらゆる慢性疾患の基盤病態となることから、その予防と管理からみたエネルギー産生栄養素バランスの在り方は、種々の医学的見地から検討すべき課題です。

糖尿病がそのリスクとなる動脈硬化性疾患については脂質の摂取量、慢性腎臓病の最大の原因となる糖尿病性腎症については食塩とたんぱく質の摂取量、そして肥満症には総エネルギー摂取量が必要となります。

それらの推奨基準が日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」、日本人増学会の「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023」、日本肥満学会の「肥満症診療ガイドライン2022」に、それぞれ提示されています。

このように、糖尿病患者の食事療法の意義や進め方は、合併する臓器障害や年齢によって異なるため、患者が持つ多彩な条件に基づいて個別化を図る必要があるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、糖尿病と特に関連の深いエネルギーについて、「総エネルギー摂取量」を取り上げています。

肥満を伴う2型糖尿病において、良好な血糖値の維持には、総エネルギー摂取量の適正化に基づく体重コントロールが重要です。

総エネルギー摂取量の目安は、年齢や病態、身体活動量などによって異なるため、個別化が必要となります。

そこで、日本糖尿病学会の「糖尿病診療ガイドライン2019」では、総エネルギー摂取量を決定する際の目標BMIと身体活動量に応じた係数をより柔軟に設定できるようにして、総エネルギー摂取量の個別化を図っています。

糖尿病におけるエネルギー摂取量制限の有用性に関して、エネルギー摂取制限を含む生活習慣への介入による減量が血糖コントロールに与える影響を検討した海外のメタ・アナリシスでは、過体重(BMI25以上30kg/㎡未満)または肥満(BMI30kg/㎡以上)を伴う2型糖尿病においては、5%未満の減量では有意な血糖コントロールの改善が得られず、5%以上の減量により有意な改善がもたらされると報告されています。

さらに、過体重を伴う2型糖尿病を対象とした介入研究では、エネルギー摂取量制限を含む生活習慣への介入がHbA1c値の有意な低下をもたらして、インスリン使用中の肥満を伴う2型糖尿病患者を対象とした介入研究では、エネルギー摂取量制限が有意な体重減少とインスリン使用量の低減効果を示したと報告されています。

一方、過体重・肥満を伴わない2型糖尿病や1型糖尿病の血糖コントロールに対するエネルギー摂取量制限の効果についてのエビデンスは限定的です。

このような結果を背景に、日本糖尿病学会の「糖尿病診療ガイドライン2024」においても、過体重・肥満を伴う2型糖尿病患者では、良好な血糖値の維持を目的としたエネルギー摂取量の制限が推奨されています。

ただし、減量の程度に関して、海外では5%以上の減量によって有意な血糖値の改善が報告されていますが、高度肥満の少ない日本人2型糖尿病患者に、この結果を当てはめることには留意が必要とされています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の糖尿病と特に関連の深いエネルギー摂取から「目標体重の設定」を取り上げています。

前回に続いて、目標体重の設定を紹介します。

BMIと体脂肪率を分けて、総死亡率との関係を検討したカナダの研究では、BMIも体脂肪率も死亡率に対してU字型の関係を示しますが、両者を調整して再検討すると、U字型の関係を残したのは体脂肪率であり、BMIよりも体組成評価の重要性を示しています。

また、BMIが非肥満の範囲内にあっても、メタボリックシンドロームを持つ場合、健康な非肥満者に比べて明らかに死亡率が高く、その反面、メタボリックシンドロームのない肥満者では死亡率の増加はないことから、BMIのみでは健康状態を正確に把握できないとする報告もあります。

このようにBMIを用いた目標体重の設定には疑問が残るものの、日常生活において、より簡便な指標がないのが現状です。

したがって、標準体重BMI22kg/㎡を起点として総エネルギー摂取量を設定することを一定の目安としつつ、死亡率を根拠とする目標BMIには20〜25kg/㎡と許容すべき範囲があることを理解する必要があります。

さらに糖尿病重症化の観点から、BMIが30kg/㎡を超える肥満糖尿病患者や、高齢糖尿病患者が珍しくなくなった我が国の現状では、目標体重の設定には、この基準をより柔軟に運用して個別化を図る必要があります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕