「20年振りの閉店セール」については前回(表町学6)に概要を書きましたが、その話を岡山市表町商店街の連合会の理事長から初めて聞いたときには、こんな想像をしていました。
1 食器店を20年前に閉じることになって、閉店セールを行った
2 閉店セールをしたものの、そのまま店も食器も残った
3 食器を売り尽くして本当の閉店とする
商店街のメインストリートの有名食器店が、20年間もシャッターが閉まっていた理由は、店頭に立ってボランティアをする中で関係者と話をしたり、20年前の店のことを知っている人から話を聞く中で、だんだんと実際のところがわかってきました。
20年前には閉店セールは行われていなくて、20年前にシャッターを閉めた、そのままの状態になっていました。これは「20年振り」ではなくて、「20年を経ての」とか「20年越しの」というのが正しいのだろうという感じで、NHKの地元番組で生中継されたときのタイトルは「20年越しの閉店セール」となっていました。
閉店セールのボランティアとして知ったことを物語的に書いてみると、こんな感じになりました。
1 食器店のオーナーは閉店させるつもりはなくて、いつもと同じようにシャッターを閉めた
2 ところが、体調を崩してシャッターを開けることなく、後を継ぐ人もいなくて、そのまま20年間もシャッターが閉まったままだった
3 表町のアーケード街の超一等地にある店と食器を全うさせて次へと続けていくために、商店会の有志が立ち上がった
今や手に入れることができない高級食器を20年前の値札から4割引き(途中から5〜7割引に変更)で販売して、有効に使ってほしいという思いを伝えました。
「20年前の値札からの割引」という端的なフレーズが小さな疑問を生み、それに短い説明をすると納得をして買ってもらえる、つまり売れ残りを少なくして、食器を食器として使ってもらえるということになります。
このことは短期的な目的で、閉店セールが3か月で終了したときには、次の展開が始まっているという絶好のスタートを切ることができるのです。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕





