学びに取り組む方々に寄り添っていく人に求められるのは、誰にも同じように接して、基本的な知識が習得できるようにすることです。
学びたいと願う人に対して、学ぶことができる環境を整えて、学びに必要な伴歩する人を揃えることは第一条件ですが、基礎的な知識の提供を、それぞれの伴歩をする人に任せっぱなしということではありません。
伴歩する人の誰もが同様の知識を得ることによって、同様の知識を身につけることができる学びの機会を提供することができます。
私が伴歩する人に情報を提供することができるのは、学習の情報そのものではありません。学習のためには、その基礎となる学業技能を身につけてもらうことが必要との考えから基本中の基本の情報提供をしています。
これは発達障害の一つの学習障害の対応策として始めたことですが、そこでは読み書きの技能の前に、椅子に座る、姿勢を保つ、筆記具が自由に動かせるようにするという基本中の基本すぎると思われることが多いことを、わざわざ教えています。
その対象者は子どもではなくて、子どもに教える講師です。通常では講師は基本中の基本はできているはずですが、それを教えるとなると案外と苦労をすることがあります。あまりに当たり前すぎて、意識をしていないという方が多くて、いざ教えるとなると、どのように伝えらたらよいかわからないということも少なくないのです。
もう一つ基本となるのは、学ぶ中身についての意識の高まりで、必要性を感じていることに対して自ら考えて、情報を収集することの大切さに気づくことです。
この気づきを伴歩される人に得てもらうためには、伴歩する人にリテラシー(理解して活用する能力)を高めることが大切だという話をさせてもらっています。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕





