投稿者「JMDS」のアーカイブ

早食いをする子どもは、それなりの理由があります。味わって食べることを学んでいなくて、ただ食べればよいと考えている(もしくは教えられてきた)子どもはいるものの、それは少数派です。

中には、親に急かされて、早く食べることしか教えられていないという子どももいるのですが、それも少数派です。

家では、食事を作るのも大変で、食べたあとの片付けにも時間がかかるからと、掻き込むように食べさせられている例もあります。それは家庭の中でのことで、家族から離れた学校給食では普通の速度で食べているということがあります。

家庭では急いで食べなければならないためにスプーンしか使ったことがなくて、スプーンで食べられるような軟らかい料理しか食べたことがないので、それ以外の料理では時間がかかり、このことが逆に学校などではゆっくりと食べることにつながっているという、あまり望ましくはない理由もあります。

早食いになってしまうのは、早く食べ終えて、そのあとに好きなことをしたいという理由もあれば、他の人と一緒に食事をするのが苦手だから早く済ませようという場合もあります。

これは大人であっても同じことで、ゆっくりと食事をすることの大切さがわかっていないために起こることです。

早食いすると消化によくないというのは、大人が子どもによく言うことですが、子どもは消化液の分泌がよいので、早食いをしたからといっても消化力が大きく下がるようなことはあまりありません。ただ早く食べるから悪いというのではなく、興奮して食べることが問題です。

発達障害がある人の多くは、神経伝達物質のセロトニンの分泌量が少なくて、自律神経の副交感神経の働きが低下しやすくなっています。セロトニンが少ないと、興奮作用があるドーパミンやアドレナリンによって交感神経の働きが高まってしまいます。

副交感神経の働きが盛んになると唾液や胃液の分泌、小腸での吸収、血液中に栄養素が入ってからの循環、全身の細胞への取り込みや細胞内の代謝、そして排泄の機能までが高まるようになります。

それとは逆に交感神経が高まりっぱなしになると、すべての機能が低下して、食事に関わる機能が低下することになるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

過栄養性脂肪肝の原因は、肥満と同じように、食べすぎと運動不足です。

脂質だけでなく、糖質とアルコールなども取りすぎで摂取エネルギー量が多くなれば、余った分は肝臓で中性脂肪に合成され、肝臓や脂肪細胞に蓄えられていきます。
そのため、食事を見直して摂取エネルギー量を適正にして、消費エネルギー量を増やすことが必要となります。

1)飲酒をする人
アルコール飲料はエネルギー量が高いことに加えて、食欲が増進するために食べ過ぎになりがちです。アルコール飲料も食事も適量を心がけます。

2)間食が習慣の人
脂肪肝や肥満が改善するまでは、間食は控えるか週に1回程度にします。甘い菓子やジュースに入っている砂糖や、果物に含まれる果糖は中性脂肪になりやすいので控えるようにします。また、生クリームの多いケーキや油で揚げたスナック菓子などは脂質が多く、高エネルギーとなっているので、これも控えます。

3)外食が多い人
外食が多くなると食事内容が肉類や揚げ物に偏りがちです。意識して魚や豆腐などの大豆製品を多く食べるようにします。

4)朝食を抜く人、夕食を遅い時間にたくさん食べる人
朝食を抜くこと、遅い時間の夕食で食事量が多いことは、脂肪を溜め込みやすい食習慣です。1日三食を規則正しく食べ、夕食は軽めにすることを心がけます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「和菓子の日」日本和菓子協会が、848年6月16日に天皇が16個の菓子や餅を神前に供えて厄除けと健康招福を祈ったとされる故事にちなんで制定。

「麦とろの日」はくばく(山梨県中央市)が、麦(6)とろ(16)の語呂合わせで制定。

「手羽トロの日」マザーフーズ(大阪府大阪市)が、6が手羽元の形に似ていることとトロ(16)の語呂合わせで制定。

「堂島ロールの日」堂島ロールを販売するモンシェール(大阪府大阪市)が、6が一巻きロールの形をあらわし、いいロール(16)の語呂合わせで制定。

毎月16日:「十六茶の日」(アサヒ飲料)、「トロの日」(カッパ・クリエイト)

日本の栄養学の歴史は、公衆栄養学、人間栄養学、予防栄養学、発達栄養学と変遷してきましたが、2008年から始まったメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に対応する特定健診・特定保健指導による栄養指導は、人間栄養学のスタート地点とも呼ばれる出来事でした。

それ以降、ずっと栄養学の研究と情報発信の極めて近いところにいて、発達栄養学の始まりから今まで、ずっと歩んできました。その中でも発達栄養学は着目されているのが食品というよりも食品のエネルギーであることから、まだ社会的な理解は充分ではないと感じています。

栄養学を学ぶことができる大学でも、発達栄養学を冠した学部・学科も増えてきました。発達栄養学という名称に相応しい講義が実施されている大学がある一方で、以前と大きく変わらない内容のままという大学も少なからずあります。

個々の成長や発達に必要な栄養素を摂取するのは当然のこととしても、その栄養素の意味合いとしてエネルギー代謝の向上を掲げているのが発達栄養学の、これまでとは違った考え方となっています。

エネルギー代謝が特に注目されるようになったのも、メタボリックシンドローム対策として栄養の過剰摂取を抑えると同時に、運動によるエネルギー消費を高めることが重視されるようになってきたタイミングでした。

メタボリックシンドロームは「内臓脂肪症候群」と訳されて、内臓脂肪の過剰な蓄積が血管の健康に関わる血圧、血糖値、中性脂肪値などに影響を与えることが強調されました。

メタボリック(metabolic)は代謝を意味します。シンドロームは症候群と訳され、原因不明ながら共通の病態を示すことを指しています。シンドローム(syndrome)の原義は同時進行で、メタボリックシンドロームでは何が同時進行で起こっているのかというと、それは代謝機能の低下です。

メタボリックシンドロームが「代謝機能低下症候群」だとすると、エネルギー代謝を高めることこそが余分な内臓脂肪を減らし、血管の健康を守ることにつながります。

エネルギー代謝はエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を効率よくエネルギー化させることで、そのエネルギー代謝が行われるのは全身の細胞の中にあるミトコンドリアです。

ミトコンドリアにエネルギー源が効率よく取り込まれて、多くのエネルギーを発生させるためには、ビタミンCを除くすべての水溶性ビタミンが必要になります。

一般にエネルギー代謝に必要とされるビタミンB群やミネラル(マグネシウム、亜鉛など)を補うだけでは不十分だということです。

2008年のメタボリックシンドローム対策が始まる前に、代謝促進成分が医薬品から食品成分として厚生労働省から許可されるということがあり、これがエネルギー代謝科学への関心を高めることになりました。その一つが、私たちが今も研究し続けているL–カルニチンです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「覚えたことは思い出せるが、覚えていないことは思い出しようがない」と言われます。当たり前といえば当たり前のことですが、一生懸命に覚えるために時間を使うだけでは記憶として残ってくれません。

記憶されるには、以前に記憶したことと照らし合わせて、整理をして重要なことを記憶としてインプットすることが第一段階です。

これは一時的な記憶であって、本当に記憶として刻み込み、いつでも引き出せるようにするためには、次の第二段階が必要になります。その第二段階に当たるのは睡眠中です。“寝る子は育つ”という言葉がありますが、“寝る子の脳は育つ”ということです。

脳の記憶は机に例えることができます。記憶を紙に書いた文字のようなものだと考えると、一時的な記憶は机の天板の上に紙を置いただけの状態です。覚えたばかりのことを、すぐに引き出そうとする場合には、天板の上の紙を見ていけば必要な文字情報を見つけることができます。

ところが、天板の上に次々と紙を積み重ねていったら、長く置いておいた紙を見つけることができなくなります。

そこで見つけ出しやすくするために、記憶した情報を引き出しの中に分類して入れて整理するようにします。分類してあれば、思い出して必要なものを取り出しやすくなります。

その引き出した情報を天板の上に置いて、新たなに天板に乗せた情報と組み合わせて、書き換えて更新した情報を引き出しに入れて整理します。

この整理の時間は睡眠中で、眠りが浅くなったレム睡眠のときに情報の出し入れがされています。夢を見ているのはレム睡眠のときで、夢は過去の情報を引き出すことで夢のストーリーが組み立てられています。

深い睡眠のノンレム睡眠のあとにあるレム睡眠で、脳における情報の出し入れが盛んに行われるので、熟睡することは記憶の能力を高めることになるのです。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕

別荘を持つ理由は人によって違っていますが、よく聞くのは「別荘があると仕事にプラスになる」ということです。

それは仕事をする場所として他に邪魔されることがない(少ない)別荘は、集中して取り組める場所であることは間違いなくて、気分転換の場所があることも大事だという人も少なくありません。

ある作家というか文筆家が、別荘では仕事が捗る(はかどる)ということで、原稿を書くときには東京の仕事場(兼自宅)から伊豆半島の別荘に自らハンドルを握って頻繁に出かけていました。

仕事が捗るという理由だったはずが、「別荘にいる間なら大忙しで話をする暇もない、ということはないだろう」と考える人がいて、それも1人や2人ではなくて、かえって別荘にいる1週間ほどは仕事が進まなかったということを話していました。

文筆の仕事は、いつまでも安定して続くことはなくて、文筆量が減ったときには邪魔な存在にもなりました。別荘に一緒に行って、食事や家事をする家族(主に奥さん)の仕事量が増えていたこともありました。

それでも「別荘でないと仕事が進まない」と言って、家族から手放すことを求められたときにも、これを拒否していました。その家族から助けを求められて、私が話したのは「別荘は必要なのは事実でも、この別荘ですか」ということでした。

もっと近くて、時間も費用もかからず、継続できる別荘をすすめたのですが、別の物件を探すのに時間がかかり、そのうちに文筆よりも講演の時間が増えていくようになりました。

実際には自然に増えたということではなくて、もしも東京と別荘の移動中に交通事故でも起こしたら、他に代わりがいないから大きな損失になると複数のメディア関係者と話をして、少し原稿の依頼を減らすように仕掛けて、代わりに講演の依頼を増やすように動きていたというのが実際にところです。

その結果ですが、文では伝わらなかったことが講演で直接話をすることから伝わるようになった、講演に参加していた方の依頼でテレビ番組の出演が増えた、そして顔と名前が広く知られるようになって出版物の販売数も増えたという好循環となりました。

このことを自業による苦(じごく)を経験したことが、業苦楽(ごくらく)につながった例の一つとして話をさせてもらっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

アルコール性脂肪肝、アルコール性肝線維症は、禁酒することで改善されます。肝臓は再生力が強い臓器であり、原因を取り除くことで再生します。

しかし、再びアルコールを飲み始めると肝障害を再発し、肝硬変へと進展する危険もあります。

節度ある適度な飲酒量の目安として、1日平均純アルコール約20g程度(日本酒1合程度)が掲げられています。

アルコールの適量の摂取とともに、食事も適量にすることが大切です。適量の食事のポイントは、おかずの品数を主菜1品、副菜2~3品とすることです。

魚や肉、卵、大豆は、たんぱく質を多く含み、肝臓の再生を助けます。ただし、魚や肉には脂質も多く含まれるため、摂りすぎはエネルギー過剰となります。

野菜、キノコ、海藻類などは、ビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源となります。アルコールの分解にはビタミン、ミネラルが必要であるため、副菜は充分に摂るようにします。

また、これらの食品は低エネルギーなので、おかずを増やしたいときには副菜を1品増やすようにします。ただし、油を使った料理はエネルギー量が高くなるので注意が必要です。

飲酒時には、ご飯(主食)を食べない人もいますが、アルコール飲料はご飯の代わりにはなりません。アルコール飲料はアルコールのエネルギーのみで栄養素がほとんど含まれていませんが、ご飯には炭水化物のほかにビタミンB₁、食物繊維などの栄養素が含まれています。アルコールの量を適量にして、ご飯も1杯程度は食べるようにします。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「生姜の日」永谷園が、奈良時代から神様に生姜の感謝を捧げるのが6月15日であったことから制定。

「オウムとインコの日」オウムやインコと愛情を持って接することをすすめるTSUBASA(埼玉県新座市)が、供養と鳥の幸せを願う日としてオウム(06)インコ(15)の語呂合わせで制定。

「ポスチャーウォーキングの日」POSTURE WALKING協会が、ポスチャースタイリストのKIMIKOがTHE POSTUREを設立した2006年6月15日にちなんで制定。

「父の日はうなぎの日」うなぎ屋たむろ(岐阜県各務原市)が、父の日にうなぎの蒲焼を贈る人が多いことから制定。

「さくらんぼの日」山形県寒河江市が、6月の第3日曜日に制定。

毎月15日:「お菓子の日」(全国菓子工業組合連合会)、「惣菜の日」(日本惣菜協会)

日本の栄養学は、明治時代から始まっていたものの、国民の健康づくりの基本として据えられたのは終戦後のことです。それは終戦から2年後の1947年(昭和22年)からとされています。

戦後の日本は極端な食糧難の状態でした。その原因としては戦争の徴用と軍需産業への動員のために農村労働力が減少したこと、農機具や肥料が欠乏状態だったことに加えて、異常気象によって米の生産量が平年の半分以下という不作であったことがあげられています。

このような時代背景であったことから、日本の栄養学は栄養不足による健康状態の悪化を改善することから始まりました。このときの栄養学は国民全体の栄養状態をよくすることが重視されたことから、後に「公衆栄養学」と呼ばれました。

その当時の平均寿命をみてみると、1947年には男性が50.06歳、女性が53.96歳でした。現在(2024年)では男性が81.09歳、女性が87.14歳となっているので、男性は31.03年、女性は33.18年も平均寿命が延びています。

これには栄養摂取の向上が大きな影響を与えました。1946年(昭和21年)の1日の摂取エネルギー量(男女平均)は1903kcalでしたが、1955年(昭和30年)には2104kcalとなりました。

その翌年に発表された『経済白書』では、戦前の最高水準を上回る回復を遂げたことから、「もはや戦後ではない」と高らかに宣言されました。

1975年(昭和50年)には1日の摂取エネルギー量は2226kcalと、現在と比較しても最高レベルに達しました。その一方で、過剰摂取による生活習慣病の患者は増え続け、食事の関心も飽食の時代に対応する内容へと変化しました。

ただ食べ過ぎを抑えることだけでなく、性別、年齢、活動などに合わせて、個別に対応することが重視されるようになりました。2008年にはメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に対応する特定健診・特定保健指導が始まりました。この個人の状態に合わせて対応する栄養の研究は「人間栄養学」と呼ばれました。

高齢化が進むにつれて、生活習慣病予防だけでなくて、足腰の健康の増進も重視されて、フレイル(虚弱)予防のための栄養学も注目されるようになりました。

フレイルは健康と要介護状態の中間の状態を指していて、予備能力低下によって身体機能障害に陥りやすい状態で、2014年に日本老年医学会から学術用語として提唱されました。

これに対応する予防対策としての栄養学は「予防栄養学」と呼ばれ、身体の状態と疾患の悪化をともに予防するということで、これは私が学んできた“臨床栄養”の範疇に入るといえます。

ここまでは医師が大学で学ぶことができる内容ですが、今ではより健康になり、身体機能と脳機能を含めた機能向上を目指した栄養学が重視されるようになりました。

これは「発達栄養学」と呼ばれていて、性別、年齢、活動量(運動、日常活動)だけでなく、個々の身体の成長や発達に応じた能力を発揮させる栄養学となっています。

私たちが研究を進めている発達障害児を支援するための講習も「発達栄養学」と呼ばれています。このことについては、「日々修行」の連載コラムの中で、何度も紹介してきていることです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

栄養素は全身のすべての細胞に取り込まれて、細胞の中で代謝(生化学反応)を起こすことによってエネルギーを発生させています。そして、発生したエネルギーを使って、それぞれの細胞の働きをさせています。

これが細胞の代謝の基本で、それは身体内にある赤血球や白血球なども同じことです。赤血球は栄養素が不足したからといって、大きく活動(全身に酸素を運ぶ機能)が低下することはないとされているのに対して、白血球は栄養素の不足によって大きく低下することが懸念されています。

白血球は免疫細胞とも呼ばれていて、体内に侵入した病原体などから身体を守る役割をしています。白血球はリンパ球、単球、顆粒球に分類されています。中でも重要な働きをしているのがリンパ球(B細胞、T細胞、ナチュラルキラー細胞など)です。

免疫細胞の働きが高いかどうかは、白血球の数が指標とされています。数が多ければ、それだけ免疫が高い(免疫力が強い)と判断されているわけです。

ところが、実際には栄養状態が重要であり、エネルギー源が不足すると免疫細胞の機能が低下することにもなります。

全身の細胞のエネルギー源は、糖質、脂質、たんぱく質だけですが、免疫細胞の主なエネルギー源となっているのは糖質のブドウ糖です。糖質制限をして血液中のブドウ糖(血糖)が不足するようなことになると、免疫が低下することになります。

不足をさせてはいけないわけですが、それなら血糖値が高い状態では免疫が高まるのかというと、そうではありません。糖尿病と診断されるほどに血糖値が高まると、逆に免疫は大きく低下していきます。

このことについては次回(食のリテラシー21)で紹介します。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕