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エネルギー量が合っていればやせるのか
体格や性別、年齢、身体活動によって1日に消費されるエネルギー量が決まれば、それ以上のエネルギー量ものを食べれば太るし、それ以下ならやせるということが常識的に語られます。それは基本的には合っていることで、例えば1日に1800kcalの摂取エネルギー量であることがわかると、まずは1800kcal以上は食べないようにする人が多いかと思います。1800kcalのものを食べればよいということだけなら、お菓子
発達障害では感覚過敏だけでなく感覚鈍麻もある
発達障害の自閉症スペクトラム障害には感覚過敏が多くみられて、これが極端な偏食につながり、脳と身体の発育に影響を与えていることについては、各方面から伝えられていることです。それだけ深刻で、多くの専門家が対応に当たっている証拠でもあります。このコーナーでも何度か取り上げてきました。 その感覚過敏とは逆に、感覚が鈍いために身体的トラブルを起こしかねないと指摘されているのが感覚鈍麻です。五感の鈍麻で、味
日本は中央年齢から見ても超高齢国
国の高齢化率の話をするときには、高齢者の割合が引き合いに出されます。日本の高齢化率は28.4%で、これは世界一です。高齢化は長生きの裏返しと言われてきたのは、日本の平均寿命が世界一で、高齢化率も世界一となっていたからです。しかし、世界の平均寿命の第1位は男女ともに香港となり、日本は男女ともに第2位でした。 それでも日本の平均寿命は延び続けていて、過去最高を更新しています。そのために高年齢の人は増
発達障害の感覚過敏だけが偏食の理由ではない
発達障害の自閉症スペクトラム障害で起こりやすい極端な偏食につながる五感の感覚過敏について2回にわたって紹介してきましたが、味覚、嗅覚、視覚、聴覚、触覚とは関係がないところでもの極端な偏食を起こしている例があります。 牛乳にまつわることが多く、業界でも牛乳を多く扱う食事の世界でも、牛乳を飲めない子どもへの対応に苦慮しています。というのは、牛乳は子どもの成長に欠かせないものとされていて、学校給食では
食べるために働くのか、働くために食べるのか
グルメの人は健康よりも美味しさのほうが重要なようで、とにかく美味しいものを食べようとして、そのために頑張って働いているということを公言している人がいます。美味しいものを食べることはモチベーションを高めることで、仕事でも勉強でもやる気が起こります。もっと頑張ろうという気持ちになります。そういう前向きな気持ちで食事をすることは、食べたものを身体に取り込むためにも必要で、美味しいと感じて食べること、楽し
発達障害の感覚過敏の特徴その2
発達障害の自閉症スペクトラム障害で起こりやすい感覚過敏については前に味覚と触覚について紹介しましたが、それに続いて今回は視覚、聴覚、嗅覚の特徴について紹介していきます。 視覚過敏では、光や白いものをとてもまぶしがる、フラッシュを嫌がる、特定の色のものがとても苦手(黄色が苦手、緑色で落ち着く)、色の組み合わせでとても苦手なものがある、反射や回っているものをずっと注視している、人ごみなど動くものがた
急にやせさせないのはエネルギー代謝理論だから
メディカルダイエットという名前に魅(ひ)かれて、日本メディカルダイエット支援機構に問い合わせをしてきた人の中には、短期間で大幅に体重減少することを求める人がいます。その気持ちがわからないではないのですが、メディカルのダイエットは身体に無理をかけるものではなくて、的確に体脂肪を減らしていくことを目的としていることから、急に体脂肪を減らすようなことはしません。そのことを聞くと大半の人は帰ってしまうので
発達障害の感覚過敏の特徴がわかれば対応しやすい
発達障害の自閉症スペクトラム障害では、五感の反応が通常とは異なる特性があり、中でも感覚過敏は極端な偏食につながり、これが発達障害の改善にとってマイナスにもなっています。 偏食に直接的につながりやすいのは味覚過敏で、特定の味(酸味、苦味、渋味、辛味、塩味)をすごく嫌がる、味が違うことに敏感で決まったものをずっと食べる、味や食感が混じり合うことを嫌がる、特定の食感をとても嫌がる(ネバネバ、もちもち、
おいしさは味覚と嗅覚で発生する
鼻をつまんで食べると味覚が感じにくくなります。風邪をひいて鼻が詰まっていると味が感じないことは多くの人が経験していることです。おいしい味は、味覚だけで感じているわけではなく、これに嗅覚も加わって、本来の味覚として反応しています。嗅覚なしには味覚は成り立たないということです。 味覚は舌の味蕾の味細胞で味の成分をキャッチして、その情報が大脳皮質の島皮質へと伝えられています。嗅覚は鼻と脳の間にある嗅覚
発達障害の改善にセロトニンは役立つのか
セロトニンは神経伝達物質で、発達期のセロトニン摂取が自閉症スペクトラム障害の発症メカニズムに関与する可能性についての話題が提供されました。調べてみると、モデルマウスを使った実験の結果だったのですが、これまでにはない研究成果であることから、今後のヒト試験への期待も抱いて情報発信させてもらいました。 研究成果を発表したのは理化学研究所で、社会的コミュニケーション能力の欠如や繰り返し行動が特徴的な発達