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発達障害と間違われる要因は何なのか

発達障害は脳の発達と機能に関係することから、その日、その時の状況が機能にも影響を与えています。発達障害を認知症と比較してよいのか疑問もあるのですが、認知症の検査は1回だけでは見逃すこともあれば逆に誤って認知症と判断されてしまうこともあります。そのため、正確を期するためには複数回の検査、別の方法での検査による判定が必要になります。 これは試験としては乱暴な方法であることは承知をして、検査のあり方を


絵に描いたモチベーションにならない活動のために

ここのところWEBサイトの最新情報で、2本に1本は発達障害のことを書いています。それが2か月以上も続いていて、まだまだ続きそうなこともあって、日本メディカルダイエット支援機構はダイエットから発達障害に路線変更をしたのかと聞かれることが増えてきました。私たちとしては何も違和感を感じていないのですが、その説明をしないと勘違いされたままということもあるので、メディカルダイエットと発達支援の関係について書


こだわりがあるのは発達障害児だけじゃない

発達障害の自閉症スペクトラム障害は、独特のこだわりを持っています。“おたく”的なこだわりだけでなく、生き方そのもののこだわりがあって、指摘をして直そうとするものではなくて、その特性を活かしてあげることが大事だと考えています。こだわりがあり、それを達成することに喜びを感じて、またやりたい、続けていきたいという気持ちは得意なことを伸ばしてあげるには重要なこととなります。 こういったこだわりは、発達障


脳のエネルギー源はブドウ糖だけなのか

脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖だということが知られています。全身の細胞はエネルギー源となるブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸を細胞膜から通過させて取り込み、細胞内のミトコンドリアでエネルギー化させるのが原則です。原則というのは、それ以外もあるということで、脳細胞だけはブドウ糖しか使うことができません。「使うことができない」という表現をすると、ブドウ糖も脂肪酸もアミノ酸も細胞に入っているのに使われないと勘


発達障害は病気なのだろうか

発達障害は、障害という名前ではあるものの、障害ではないということは以前から伝えさせてもらっていますが、病気なのかというと、私たちは「脳の特性、脳の発達のズレであって、病気ではない」という認識をしています。脳の発達が通常とは違っているために、特定の分野は極端に苦手である一方で、ある分野は特定のことに非常に優れた能力が発揮されるということも珍しくありません。 得意なことと苦手なこととの差は、発達の凸


ちゃんとした食事ならサプリメントは必要ないのか

栄養学の立場では、しっかりとした食事をしていれば、サプリメントの摂取は必要ないと言われます。食品の選択と使用量が正しければ、栄養バランスが取られていて、サプリメントを摂っても意味がないという考えです。何をもってバランスが取れているのかということですが、栄養成分の中には体内では合成されないために、食事から摂らなければならないものがあります。 必須脂肪酸のリノール酸、α‐リノレン酸、アラキドン酸、必


記憶が鮮明に残る発達障害の特徴

発達障害の子どもは、目で見たものが画像として記憶されて、その画像を正確に描くことができるという特殊能力があることが指摘されます。放浪の日本画家の山下清は、目で見たものを記憶して、それを帰宅してから正確に描くことができるという特殊な能力を発揮していました。その能力は、現在のように画像処理、デジタル記憶がない時代には、驚くべき能力であったはずです。しかし、今の時代には、精神的に追い詰められる能力ともな


日本人の食事摂取基準が新しくなった

「日本人の食事摂取基準」は、厚生労働省が5年に1回発表しているもので、最新版の2020年版は2024年まで使われます。2015年版は大きな変化があったので、それに比べると今回の更新は少ない印象ですが、それでも特徴的な変化があります。その一つはエネルギー産生栄養素バランスの食事摂取基準で、三大エネルギー源のたんぱく質、脂質、炭水化物のエネルギーバランスが変更になったことです。 前回の変更では、たん


「80kcalが1単位」は当たり前のことではない

食事指導をするときには、80kcal(キロカロリー)を基本として、1単位という表現がされています。そもそも単位というカウント方式を採用するということは、わかりにくいからですが、80kcalが登場する前は100kcalが採用されていたので、単位という考え方はされていませんでした。日本の栄養学の基本は、ドイツからもたらされました。そのことを教示してくれたのは、慶應義塾大学のスポーツ医学研究センターの山


発達障害の偏食は親のせいかもしれない

発達障害は親の過保護のせいだと言われた時代がかつてあり、親との触れ合い不足や突き放し、虐待が原因だとされた時代もありました。今では、それは誤りだということが判明して、親のせいではない、持って生まれた特性だということがわかり、治らないとしても親子の交流によって改善することができるということもわかってきました。 発達障害そのものは親のせいではなくても、偏食は親のせいかもしれないという話を、母親を対象