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老老介護の割合を減らす秘策とは
高齢者は介護をされる側という時代は、高齢化社会から“高齢社会”へと移り、超高齢社会とも呼ばれる時代となって、今では高齢者は介護もする側、介護をする側になりました。これを老人が老人を介護するということから「老老介護」という名前がつけられました。この老老介護は都市部で大きく増えています。都市部は結婚をしないまま高齢者になった人、結婚はしたが子供がいない高齢者世帯の割合が非常に高くなっています。高齢者の
歩数だけが理想的な歩行の評価法なのか
テレビ番組で歩行の話を取り上げているときにコメンテーターが「万歩計」と言ったところ、司会からストップをかけるような発言がありました。「万歩計」というのは特定の会社の商標で、一般には「歩数計」と表示されています。化学調味料、うま味調味料を「味の素」とは呼ばないようにしているのと同じことです。 万歩計という表現が出てきたのは、番組のテーマが1日に1万歩ではなく8000歩が健康によい、ということだった
歩くことは誰から習ったのだろうか
歩いただけで両親や祖父母に誉められた幼少のときを除くと、歩くことを誉められたのは、いつであった、なかなか思い出すことができない、という人は多いと思います。骨折や骨粗鬆症になって、このまま歩けなくなるかもしれないと覚悟した人がリハビリテーションに取り組んで、なんとか歩けるようになったときに介護士や家族から誉められることはあるかもしれませんが、こういう誉められ方は、あまり望ましいことではありません。
熱中症は水分不足だけが原因か
熱中症が心配される夏季には、それを防ぐために、室温が上がりすぎないように、暑い時間帯には外出しないように注意するとともに、水分の補給が強く言われます。暑い季節は、皮膚からの水分の蒸発が激しくなり、普通に水分を取っているつもりでも水分不足になりがちです。 体内の70%ほどは水分だと言われますが、それは若いときの話で、年齢を重ねると60%ほどに、高齢になると50%台にもなります。それだけ体内の水分が
「甘いものは食事の一環として食べる」は本当か
健康を扱ったバラエティー番組で、八丁味噌は血糖値の上昇を抑えるので、愛知県には糖尿病が少ないと紹介していました。愛知県民に糖尿病が少ないのは事実で、愛知県民といえば赤味噌の代表である岡崎の八丁味噌の消費量が多いので、これを結びつけるのはテレビ番組の手法としては当然のことといえます。 愛知県の食事といえば、八丁味噌を使った味噌カツにきしめん、エビフライに手羽先、ういろうと、なんとなく腹が膨れる料理
下手は何と読むのか
「上手」はじょうず、うわてというように別の読み方があるということを以前に紹介しましたが、他にも同じようなものはあるか、ということがサイトの問い合わせにありました。あまり健康とは関係のない話になりますが、この機会に上手とは逆の意味になる「下手」について書いていきます。 上手(じょうず)に対する下手は「へた」と読みます。これは、物事に巧みでないこと、まずいこと、不器用なこと、なまじっかなこと、いいか
細胞の糖化は糖尿病の薬で進むのか
糖化は糖質の摂りすぎによって細胞が老化していくことで、糖化すると細胞が褐色になっていくことから健康の面からだけでなく、美容の面でも注目されています。糖質の摂りすぎによって細胞の中にブドウ糖が多く蓄積されていくことが原因なので、糖質制限は効果があると考えている人も少なからずいます。それは正しいとしても、だからといって食事で糖質を摂らなければ健康になれるという主張には首を傾げる人も少なくありません。
老化は病気の最大の原因か
医薬品を使わずに生活習慣病を治そうとするのは大変なことです。まだ、検査数値が基準値を超えていない段階なら食事と運動で元の状態に戻すことはできるとしても、基準値を超えた期間が長くなれば長くなるほど戻りにくくなります。初期段階で医薬品を使うと、食事の改善や運動をしなくても基準値を下回ることはできます。だからといって医薬品だけに頼っていると、年齢を重ねるにつれて医薬品の効果が出にくくなります。 という
未病は健康と病気の間なのか
未病をテーマにした健康寿命延伸のプロジェクトに関わっていることから、メディア関係者から「未病の定義は」という質問が寄せられることが増えています。何度も同じことを答えるのが面倒だ、ということではなく、広く知ってほしいとの思いから、文章化してみました。 日本未病システム学会は“健康と病気の間を科学する”というキャッチフレーズを掲げています。それを普通に分類すると〔健康〕〔未病〕〔病気〕ということにな
代謝のためのミネラルの役割
人の身体の約95%は炭素、水素、酸素、窒素などの元素が結合した有機物で、残りの約5%の元素の無機質がミネラルとなっています。体内に必要な16種類のミネラルは必須ミネラルと呼ばれます。ミネラルのうち体内に比較的多い7種類(カルシウム、リン、カリウム、イオウ、ナトリウム、塩素、マグネシウム)は多量(主要)ミネラル、少量しか含まれない9種類(鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、マンガン、モリブデン、クロム、コ