2本のポールを用いたウォーキングであるノルディックスタイルのウォーキングのためには、ポールがなければ始まりません。ポールを用いたスポーツ感覚のノルディックスタイルのウォーキングだけでなく、速歩と普通歩行を繰り返すインターバルウォーキングでも安全対策が重要で、それぞれの状態に合わせた安全法が図られています。その基本となるのは血管を保護するためのチェックと、それに基づく指導で、厚生労働省と各医学系の学会によるチェック表を用意しています。
安全のためには準備運動(ウォーミングアップ)と整理運動(クールダウン)が行われています。ノルディックスタイルのウォーキングには欠かせない2本のポールを用いたストレッチが行われます。このポールを用いたストレッチは筋肉運動にも効果があり、無酸素運動としてのトレーニングを実施したあとに、ポールを用いた有酸素運動としてのウォーキングを実施することによって、複合的に筋肉刺激を高めることができます。
ウォーキングは時間とともに歩数を確保することが重要ですが、歩幅を広げた勢いのあるウォーキングでは同じ距離の歩行であっても歩数は減少します。一定の歩数を達成するまでにかかる時間を計測することで、適度な強度の歩行を確保することができるようになります。これを確認するために必要となるのが歩数計です。万歩計というのは山佐時計計器の商標登録名で、それ以外は歩数計と呼ばれています。
歩数計は誤差が3%以内とされています。8000歩を歩いた場合には、歩数計のカウントは7760〜8240歩となり、最大で500歩近い誤差が現れることになります。複数の会社の機種を装着して歩くと、1000歩以上の差が出ることがあります。1日に10分間、1000歩のプラスを目標としているときに、これだけの差は問題となり、比較しにくくなることから、インターバルウォーキングに参加する方々には同じ会社の同じ機種を配布する必要があります。
インターバルウォーキングの実践によって、健康づくりの成果の基本となる利用者数増加、継続率向上、筋力増加、健康度向上、医療費抑制を達成することができます。