インターバルウォーキング指導者

インターバルウォーキング教育の概要

ウォーキングによる健康維持・増進の効果を高めるためには、歩く時間や距離の長さだけではなく、一定の負荷をかけることの効果であり、一般的なウォーキングと中強度の負荷がかかるウォーキングを繰り返すことによって健康寿命の延伸が得られるとの結果です。中強度の負荷のウォーキングは速度を高めることに加えて、速度は同じであってもポールを用いて歩行することによって20〜30%もの負荷が高まることから、普通歩行と速歩を交互に実施するインターバルウォーキングの効果が認められています。

普通歩行は典型的な有酸素運動であり、速歩やポールを用いた歩行は無酸素運動の領域となっています。そのため無酸素運動の歩行は長くは続けられないものの、筋肉に多くの酸素を取り込み、その状態で普通歩行を行うことによって比較的短い時間で効果的に有酸素運動を行うことができます。有酸素運動と無酸素運動を交互に行う運動としてはマシントレーニングとエアロビクスを短時間ずつ繰り返すサーキットトレーニングが知られており、その脂肪燃焼と心肺機能向上の効果も確かめられています。インターバルウォーキングは、いわば歩くサーキットトレーニングですが、有酸素運動としてのウォーキングの効果を高めるためには無酸素運動としての歩行をプログラムに従って実施する必要があります。

インターバルウォーキング教育では、ノルディックウォーキングをはじめとしたアクティブウォーキングを用いたウォーキングと、それを効果的に進めるための運動科学や幅広い健康知識を有するインターバルウォーキング指導者の養成講習を実施します。インターバルウォーキングの資格認定は2段階方式を採用し、上位資格者のインターバルウォーキング指導者は下位資格者のインターバルウォーキングインストラクターの講師となり、インターバルウォーキングインストラクター養成講習を開催して、講師として収益を得ながら普及に取り組める教育システムとなっています。

インターバルウォーキング指導者養成講習のウォーキング講習は、安全で効果的なウォーキング技術の講習に加えて、速歩を中心としたパワーウォーキング、ポールを用いたノルディックスタイルのウォーキングについても教育します。座学講習では、運動のための生理学、栄養学、代謝科学、サプリメント科学、生活習慣病対策を中心として医科学、運動と食事のタイミングによるメディカルダイエットなど広範囲の知識教育を実施します。

広範囲の教育であることから座学に加えて、その一部は通信教育システムを用いた自宅における講習としています。また、健康に関わる情報は常に変化するものであり、最新情報に更新するために定期的(月2回予定)にメールや情報紙による情報発信を行います。

インターバルウォーキングの背景

運動と健康寿命延伸の研究として「中之条研究」の成果が基本データとして取り上げられています。この研究は群馬県中之条町で実施された65歳以上の全住民である5000人(重度の認知症や寝たきりの人を除く)を対象に平成12年(2000年)から10年以上にわたって実施された健康研究で、研究の結果、歩数としては1日に8000歩以上歩くこと、そして中強度の歩行を20分間以上取り入れることが提言されています。中強度の歩行は、なんとか会話ができる程度の早歩きを指しています。ただ歩くのではなく、中強度の歩行によって血流を高めることが健康効果を高め、負担をかけすぎない運動量とされています。そのような運動量の確保には早歩きのほかに坂道歩行や負荷歩行(荷物を背負った歩行)のほか、無酸素領域に達するアクティブウォーキングが適しています。インターバルウォーキングで作用するノルディックスタイルのウォーキング(ノルディックウォーキング、ポールウォーキング)は上半身も使って勢いよく前進することができる上に、足腰への負担が減り、さらに本人が自覚するよりも身体的な負荷が強くかかることから、無理をせずに中強度の歩行を継続することができる歩行法として採用されています。

中之条研究では1日の平均歩行数と、そのうちの中強度の活動時間によって、予防できる病気を示しています。中之条研究では、歩行数と中強度活動時間が増すごとに有病率が低くなることが判明していますが、1万2000歩(うち中強度の活動が40分)以上の運動は健康を害する可能性があることを示しています。ウォーキングは有酸素運動によって全身の血流が促進され、脳の血流が高まることが知られています。アルツハイマー病発症に対する危険因子で最も影響度が高いのは「身体的不活動」、いわゆる運動不足で、うつや肥満、喫煙を大きく上回っています。中之条研究では、1日に7000歩以上、中強度活動時間15分以上のグループでは認知症がいなかったと報告されています。海外の研究では、認知症の予防には脳トレーニングよりもウォーキングを中心とした運動のほうが効果があるとの研究成果があります。

【インターバルウォーキング指導者 資格認定講習】
講習名称 インターバルウォーキング指導者養成講習
認定団体 特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構
教育団体 日本インターバルウォーキング協会
講習講師 実践:認定講師/ノルディックスタイルウォーキング資格認定者
     座学:認定講師/日本メディカルダイエット支援機構役員
受講対象 インターバルウォーキングインストラクター
講習方式 実践講習:ウォーキングとアクティブウォーキングによる資格認定講習
     座学講習:運動科学、生理学、栄養学、メディカルダイエットに関する資格認定講習
講習時間 実技3時間、座学3時間〔1日講習〕(通信講習は5時間相当)
受講対象 インターバルウォーキングインストラクター
講習内容 アクティブウォーキング(ノルディックウォーキングほか)、
     ポールストレッチによる筋肉トレーニング、
     運動科学の実践知識、生理学の実践知識、代謝科学の実践知識、
     栄養学の基礎知識、、遺伝子と代謝、ホルモンと代謝、食生活改善法ほか

【インターバルウォーキングインストラクター資格認定講習】
講習名称 インターバルウォーキングイントラクター養成講習
認定団体 特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構
教育団体 日本インターバルウォーキング協会
講習講師 実践:インターバルウィーキング指導者/認定講師
     座学:インターバルウィーキング指導者/認定講師
受講対象 健康運動指導士、健康運動実践指導者、健康増進施設のトレーナー・従業員、
     各種団体運動指導者、インターバルウォーキングに関心がある方
講習方式 座学と実践による資格認定講習及び通信講習修了後、資格認定試験を実施
講習時間 実技3時間、座学3時間〔1日講習〕(通信講習は5時間相当)
講習内容 アクティブウォーキング(ノルディックウォーキングほか)、
     ポールストレッチによる筋肉トレーニング、
     栄養学の基礎知識、運動科学の基礎知識

講習の詳細について
 講習の詳細(開催日時・会場など)については、「講習のご案内」で、お知らせします。
 お問い合わせをいただいた方には、資格認定講習の基本資料と詳細をお送ります。

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