ツイン・ウォーク36 正しい歩行のためのツインポール

歩くことは健康にはよいといっても、正しい姿勢で歩かないと、歩くほどに身体にダメージを与えることもあります。また、歩くことの健康効果について紹介すると、ただ歩けばよいだろうという考えの人も出てきます。

ウォーキングについては歩数を目標として出し、健康効果を歩数で比較するということもあるので、歩数さえ稼げればよいというので、歩幅を狭くして歩数を多くする“チョコチョコ歩き”をする人も出てきます。チョコチョコ歩きは元気に見えることがあり、体育館などで同じ距離の歩行をすると、歩幅が狭く、歩数が多い人のほうが早く到着して、そのために健康であるように思われることもあります。

歩数を健康目標としてあげるときには、正しい歩き方とされる「脚を大きく踏み出して、かかとから着地して、足先から蹴り出すようにして体重を移動する」という歩き方をしているのを前提としています。

ここで“脚”と書いたのは、足との区別をするために、足というのは足首から下、大きく捉える場合でも膝から下を指しています。これに対して脚は腿(もも)から下を指しています。チョコチョコ歩きでは足を主に動かすことになり、脚の動きとしては小さくなっています。

脚を大きく振り出すように歩くといっても、下半身が安定していない状態では歩きにくく、かえって健康面で難点も出てきてしまいます。そこで活用するのは2本のポールを使って歩くツイン・ウォークで、ポールを突くことで片脚を安定させて、もう一方の脚を大きく振り出すことができます。これを交互に繰り返す歩行技術を身につけるために2本のポールを使っているのです。

そして、いつまでもポールに頼るのではなく、ポールがなくても正しく健康的に歩くことができるようにするためにポールを使うのが私たちの本来の目的です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕