岡山県の女性は平均寿命(2022年)が日本一(88.29歳)になり、男性も全国10位(81.90歳)となりました(男性の全国1位は滋賀県で82.73歳)。
平均寿命が高くなると、それだけ長生きができるように感じるのがほとんどでしょうが、一般に平均寿命と呼ばれているのは正式には0歳児の“平均余命”です。これは、その年に生まれた子どもが何歳まで生きられるかを示したもので、現在の社会環境、経済状態が続いていることを前提とした推定値です。
厚生労働省による平均寿命(0歳児の平均余命)は、2021年には男性が81.47歳、女性が87.57歳でした。平均寿命は年々延伸されてきましたが、今回だけは前年との差がマイナスになりました。これはコロナ禍の影響で、全年齢ともに同じ傾向となっています。
65歳の平均余命は男性が19.85年、女性が24.73年となっています。これを65歳に加えると男性では84.85歳、女性では89.73歳になります。65歳の方が生まれた年(1956年)の平均寿命は男性が63.59歳、女性が67.54歳だったので、2021年の平均寿命と比べても男性は17.88年、女性は22.19年も延びていることになります。
年齢別の平均余命を見ていくと、男性では70歳は15.96年、75歳は12.42年、80歳は9.22年、85歳は6.48年、90歳は4.38年です。女性では70歳は20.31年、75歳は16.08年、80歳は12.12年、85歳は8.60年、90歳は5.74年です。
年齢を重ねるほど、重篤な病気にならない健康的な生活を過ごしてきているということですが、あくまで平均であって、本当に健康づくりに励んできた人は、もっと長生きできる、健康寿命も延伸できるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕