防衛のためのリスク管理の話

防衛のためのリスク管理というと、物凄い話に聞こえるかもしれませんが、私が関わってきたのは沖縄を紹介するテレビ番組でした。今では大手広告代理店が受ける仕事になっていますが、私が関わっていたときには予算も少なくて、テレビ番組(全国キー局)のコーナーを押さえるための費用が大半で、その裏方のギャラは驚くような(多くて驚くのではなくて)金額でした。
社会人になって健康関連の団体の仕事をするようになったときに、同時に文筆の恩師の長男が音楽雑誌の編集長だったことから音楽業界につながりがあり、その関係でテレビ局にも出入りしていました。そんなときに、ある政治家の大スキャンダルの対応で知り合ったのが大手広告代理店のテレビ局出身の方で、沖縄の観光案内の番組の提案だというので気軽に引き受けたのが深みにはまるきっかけでした。
あまり詳しく書くと叱られるだけでは済まなくなるので、かなりぼかした表現になりますが、基地の地主は基地が存続していないといけないので、何か問題が起こるたびに沖縄の危機感を煽って基地の必要性を訴える番組を求めていました。問題があったときに急に番組のコーナーを取るのは大変なので、先に沖縄関連のコーナーで協力金を支払っておいて、必要なときに思惑通りの番組を入れようということです。やはり、わかりにくい書き方になってしまいました。
思惑どおりの番組の必要性は、たまにしかないので、ほとんどは沖縄の観光のネタでした。そのために沖縄を訪れた回数は、移住した岡山の15回に次ぐ13回にもなりました。
その関係で沖縄関係の名刺は数多く集まりましたが、それよりも多かったのが広く国の安全に関わる部署の名刺でした。今では何も役に立たないので、記念に自衛隊のトップであった方の名刺をコレクションに加えているだけです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)