L–カルニチンは、細胞の中でエネルギーを作り出す小器官のミトコンドリアに脂肪酸を取り込んで燃焼を促進させるダイエットサプリメントとして、あまりにも有名なこともあり、その効果的な活用法についても、よくメディアからの問い合わせがあります。
L–カルニチンは水溶性のため、いつ摂っても吸収されますが、一緒に食べた物によって吸収率が異なります。L–カルニチンは肉に含まれる成分であるために、たんぱく質との相性がよく、たんぱく質が含まれる肉や魚、卵を食べた後にL–カルニチンを摂ると効率的に吸収されます。
ここまでは納得してくれるのですが、メディアは裏付け資料を探していて、研究が進んでいる海外のデータを示して、実はあまり効果がないのでは、という質問をしてきます。これは、いつものことなので、次のような話をしています。その話というのは、日本人と欧米人の体内のL–カルニチンの蓄積量の違いです。L–カルニチンは肉に多く含まれているので、肉を歴史的に多く食べてきた欧米人はL–カルニチンの蓄積量が多く、そのために脂肪を燃焼させる能力が高くなっています。しかし、蓄積量が多いことから、サプリメントとして摂っても効果が現れにくくなっています。そうした人たちを対象としたデーアタなので、結果が良くないのです。
それに対して、日本人はL–カルニチンの蓄積量が少なく、脂肪を燃焼させにくいものの、蓄積量が少ないことが幸いして、L–カルニチンをサプリメントとして摂ったときには、その効果が現れやすいという特徴があります。そのデータは、最大の国内シェアを誇るロンザ・ジャパンより提供されています。また、L–カルニチンの説明については当サイトの「サプリメント事典」を、ご覧ください。