新型コロナウイルス感染症は感染しても症状が現れない人がいることや、ワクチン接種による副反応があっても、それがウイルスやワクチンのせいで起こっていることなのか、それとも元々の体質や状態が影響をして身体の変化や症状が起こっているのか、そこがわかりにくい状況となっています。感染やワクチンによって起こっていることを分析してみると、血管系のトラブルが多く見受けられます。
感染や副反応のせいで起こっていることではなくて、もともと日本人の体質として血管系のトラブルが起こりやすいところがあって、それが感染や副反応によって引き出されることになったのかもしれません。日本人は歴史的には血管が弱い民族でした。がんが今のように死因の1位を占めるまでは、日本人の死因の上位は脳血管疾患と心疾患(心臓病)が占めていました。
そのときの大きな原因は、脂肪の摂取が不足していたために、細胞の材料となるコレステロールが足りずに、血管の細胞が弱くなって、血管が切れることが原因となって亡くなる人が多くいました。今も脳血管疾患と心疾患が多いのは変わりがないのですが、その原因はコレステロールが増えすぎたことによって起こる動脈硬化です。つまり、血管が切れて亡くなるのか、血管が詰まって亡くなるのかということで、原因は逆になっているのです。
日本人は高齢化率が世界最高で、100歳以上の人も前年よりも約8%増えて、8万6510人になっています(2020年結果)。このうち男性は1万80人と、圧倒的に女性のほうが長生きとなっています。
100歳まで踊りを忘れない、つまり好きなことを続けるためには、コロナ禍で健康被害を受けるようなことがあっても、外出の自粛や生活の犠牲に縛られすぎることなく、できる範囲であっても自分のことを考えて、いろいろと行動を起こすことが重要であることを教えてくれています。